補助金ガイド

小規模事業者持続化補助金の入金時期はいつ頃なのか?遅い原因も解説

2024/04/23

2021/8/10

この記事の監修

株式会社SoLabo 代表取締役/税理士有資格者田原広一(たはら こういち)

融資支援実績6,000件超、補助金申請支援実績1,300件超、事業再構築補助金採択支援件数は第4回~第8回まで5回連続で日本一を獲得。 『小規模事業者持続化補助金』、『事業再構築補助金』、『IT導入補助金』は自社での申請・採択も経験。「補助金ガイド」LINE公式アカウントでは約4万人の登録者に情報発信を実施。

個人事業主や小規模事業者の中には、売上減少や近年の物価高や影響により小規模事業者持続化補助金の申請を検討中の人もいますよね。その際、小規模事業者持続化補助金の入金時期がいつになるのかを知りたい人もいるでしょう。

当記事では、小規模事業者持続化補助金の入金時期はいつ頃なのかを解説していきます。小規模事業者持続化補助金の入金が遅くなる原因も解説しているため、申請前の人や申請後の人は参考にしてみてください。

入金時期は補助金精算払請求書が受理された後

小規模事業者持続化補助金の入金時期は、補助金精算払請求書が受理された後です。

【小規模事業者持続化補助金の入金までの流れ】

入金までの流れ 期間の目安
①申請書類の作成
②申請手続きと申請書類一式の送付
③補助事業内容の審査開始
④審査結果の通知(交付決定通知書)
申請受付締切日から2か月程度
⑤補助事業実施期間
交付決定通知書の受領から7か月程度
⑥実績報告内容の審査開始
⑦審査結果の通知(確定通知書)
補助事業実績報告書の提出から1か月程度
⑧補助金受給(振込入金)
補助金精算払請求書の提出から2か月程度

小規模事業者持続化補助金の採択審査における審査期間は2か月程度です。審査結果の通知が来た後は交付決定通知書を受領し、7か月程度の補助事業実施期間に入ることになります。

補助事業実施期間の完了後は、補助事業実績報告書を提出します。そして、補助事業実績報告書の内容を確認してもらったのち、その後提出する補助金精算払請求書が受理されれば、申告した銀行口座に振込入金されることになります。

あくまでも目安程度ですが、小規模事業者持続化補助金の入金時期が気になる人は補助金精算払請求書が受理された後になる点を覚えておきましょう。

申請手続きから入金までの期間は1年程度かかる場合もある

申請手続きから入金までの期間は1年程度かかる場合もあります。当月や翌月に入金されることはないため、小規模事業者持続化補助金の申請前の人は留意しておきましょう。

小規模事業者持続化補助金を申請するには、所定の書類を提出する必要があります。法人や個人事業主など、書類作成にかかる時間は申請者の状況によっても異なりますが、まずは公募要領を確認するところから始まります。

また、小規模事業者持続化補助金は審査期間が2か月程度かかる点に加え、補助事業実施期間が7か月程度あります。さらに、補助金精算払請求書を提出した後は振込入金されることになりますが、受付回によっては待機期間が2か月以上かかる場合もあります。

「書類作成+審査期間+補助事業実施期間」など、各工程にかかる期間を合計した場合、申請手続きから入金までの期間は1年程度かかる可能性もあるため、小規模事業者持続化補助金の申請前の人はその点を留意しておきましょう。

入金が遅い原因

小規模事業者持続化補助金の入金が遅い原因はいくつか考えられます。あくまでも傾向や可能性のひとつですが、小規模事業者持続化補助金が入金されない人は参考にしてみてください。

【入金が遅くなる原因の一例】

  • 申請件数が集中している
  • 審査に時間がかかっている

なお、入金が遅い原因は申請者ごとに異なる可能性があります。複数の原因が重なっていることも考えられるため、小規模事業者持続化補助金が入金されない人は、あくまでも傾向や可能性としてそれぞれの項目を参考にしてみてください。

申請件数が集中している

小規模事業者持続化補助金の入金が遅い原因には、申請件数が集中している点が考えられます。小規模事業者持続化補助金の申請件数は受付回ごとに異なりますが、その回の申請件数が多ければ多いほど、入金されるまでの時間も長引く可能性があります。

【小規模事業者持続化補助金(一般型)の採択率】

項目 申請件数 採択件数 採択率
第14回 13,597件 8,497件 62.50%
第13回 15,308件 8,729件 57.00%
第12回 13,373件 7,438件 55.60%
第11回 11,030件 6,498件 58.90%
第10回 9,844件 6,248件 63.40%
第9回 11,467件 7,344件 64.00%
第8回 11,279件 7,098件 62.90%
第7回 9,339件 6,517件 69.80%
第6回 9,914件 6,846件 69.00%
第5回 12,738件 6,869件 53.90%
第4回 16,126件 7,128件 44.20%
第3回 13,642件 7,040件 51.60%
第2回 19,154件 12,478件 65.10%
第1回 8,044件 7,308件 90.80%

参考:小規模企業支援「新着情報」|中小企業庁

たとえば、「小規模事業者持続化補助金(一般型/第10回締切分)」の申請件数は9,844件でしたが、「小規模事業者持続化補助金(一般型/第13回締切分)」の申請件数は15,308件でした。

それぞれの申請件数を比較したところ、第13回の申請件数は第10回の申請件数よりも5,464件増加しています。それに伴い、採択件数も6,248件から8,729件に増えているため、第10回の申請者よりも第13回の申請者のほうが入金に時間がかかる可能性があります。

申請件数が多ければ多いほど、入金に時間がかかる可能性があるため、小規模事業者持続化補助金が入金されない人は参考にしてみてください。なお、受付回ごとの申請件数が気になる人は「小規模事業者持続化補助金の採択率と採択事例を解説」も確認してみましょう。

審査に時間がかかっている

小規模事業者持続化補助金の入金が遅い原因には、審査に時間がかかっている点が考えられます。入金されるのは補助金精算払請求書が受理された後ですが、補助事業実績報告書の審査に時間がかかれば、入金されるまでの時間も長引く可能性があります。

審査員は補助事業実績報告書の内容を審査し、その審査結果をもとに補助金額を決定します。そして、補助金額の決定後、提出した補助金精算払請求書が受理されれば、申告した銀行口座に振込入金されることになります。

補助事業実績報告書の内容がわかりにくければ、補助事業の成果の確認に時間がかかることにより、補助金額の決定も長引く可能性があります。補助金額の決定が長引けば、確定通知書の送付も遅れるため、結果として入金に時間がかかることも考えられます。

補助事業実績報告書の審査に時間がかかれば、入金されるまでの時間も長引く可能性があるため、小規模事業者持続化補助金が入金されない人はその点を留意しておきましょう。

入金されない場合は入金日の目安を確認してみる

補助金精算払請求書の提出後、小規模事業者持続化補助金が入金されない場合は入金日の目安を確認してみることを検討してみましょう。とくに、3か月〜4か月以上入金されない場合は何かしらの原因があることも考えられます。

【入金日を確認する方法の一例】

  • 公式サイトから最新情報を確認する
  • 問い合わせフォームから担当者に確認する

小規模事業者持続化補助金が入金されない場合には、まずは公式サイトから最新情報を確認することを検討してみてください。「中小企業庁」や「経済産業省」など、いくつかの公式サイトが入金日に関する情報を発表している可能性もあります。

それでもわからなければ、問い合わせフォームから担当者に確認してみることを検討してみましょう。「商工会」や「商工会議所」の問い合わせフォームから担当者に確認することにより、入金日に関する情報を教えてもらえる可能性もあります。

入金に時間がかかっているだけの可能性もありますが、3か月~4か月以上入金されない場合はその他の原因も考えられるため、入金されない場合は公式サイトや問い合わせフォームから入金日に関する情報を確認してみることも検討してみましょう。

なお、問い合わせフォームに関する情報が知りたい人は、「小規模事業者持続化補助金の相談窓口はどこなのか?」も参考にしてみてください。

この記事のまとめ

小規模事業者持続化補助金の入金時期は補助金精算払請求書が受理された後ですが、申請手続きから入金までの期間は1年程度かかる場合もあります。申請手続きの当月や翌月に入金されることはないため、小規模事業者持続化補助金の申請を検討中の人は注意が必要です。また、入金が遅くなる原因はいくつか考えられますが、申請件数や審査時間が関係している可能性があります。3か月~4か月以上入金されない場合は何かしらの原因があることが考えられるため、公式サイトの確認に加え、問い合わせフォームから担当者に確認してみることも検討してみましょう。

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