株式会社GiftXのいいたかゆうたがソラボのアドバイザーに就任。ソラボに関わる経緯と「‪僕らはSNSでモノを買う‬」話しを聞いてみた!

2022/9/28


ferret編集長、ホットリンクCMOを経て、ついに起業されるいいたかさん!

オファー殺到の中、ソラボのアドバイザーになっていただけるということで、直撃インタビューをさせていただきました。

イケメン過ぎて、インタビューに集中できない!という気持ちを抑えつつ、さっそく行ってみましょう。

株式会社GiftX 飯高悠太

ホットリンクの執行役員から起業を選んだ理由。いいたかさんが起業を決めた瞬間

田原:

独立を意識したタイミングみたいなものってあったんですか?

いいたか:

一番最初に、ちょっと感じたのは去年の2月頃ですかね。

田原:

きっかけは何かあったんですか?

いいたか:

ホットリンクに入って丸2年くらい経って、お客様にもすごく恵まれて、会社としても人数が増えてきたタイミングだったんですよね。

僕は、いつも年末年始に「今年1年をどうするか」をひとりで考えるんです。

これまでのシートに読み込んでいたら、25歳時に、「社長になりたい」っていう記載があって。その時以来、10年ぶりくらいに「自分でやりたい」って言葉が出てきたんですよね。

自分のふんどしで仕事をしてないことを「ダサい」と思った

いいたか:

ベーシックの時は、28歳でferretの責任者をやらせてもらって、30歳の時に執行役員をやらせてもらったんですよ。

部長以上は全員自分より年上という環境だったんですけど、自由度も高くやらせてもらえて、ホットリンクではCMOという立場で、ベーシックで得たマーケティングや経営の経験を加速させることができたなって感じたんです。やっぱり、自由度は高くやらせてもらえました。

こうやって振り返った時に、「自分のふんどしで仕事をしてない」って思ったんですよね。

多分、これが一番大きなところです。

チャレンジしていない訳じゃないけど、お金や環境的なものだったり、そういったところで「自分でチャレンジしてる」って言えない感じがダサいなって思ったんですよ。

35歳という年齢も起業のきっかけのひとつ。ネガティブな要素がないならやった方が良いかも。

いいたか:

あと、やっぱり年齢も大きいですね。去年35歳で「あと5年で40歳なんだ」って感じた時に、起業するなら今しかないなと。

40歳になったら、きっとこの選択はしないと思うんですよね。シンプルにホットリンクにいた方が絶対いいじゃないですか。

田原:

確かにそうですよね。安定というか、その方が安心感はありますよね。

いいたか:

もちろん、生活を考えたらとかはあるんですけど、今ならプラスにはなると思ったんですよね。

たとえ失敗しても「ちゃんと本気で起業したんだ!本気でチャレンジしたんだ!」っていうのがあれば、失敗もマイナスにならないかなと。

気になるネガティブ要素がないなら、絶対チャレンジした方がいいなと。

意識してから約1年。一緒に働いているメンバーの成長が、最終決定に繋がった。

田原:

起業を意識されてから、実際に起業するまで1年くらいはありますよね?

いいたか:

そうなんです。(21年)3月くらいまでは、独立は意識してたんですけど、ホットリンクをもっと伸ばさなきゃいけないというのがあったんですよ。

田原:

そうなんですね!そこから、どんな変化があったんですか?

いいたか:

2021年夏くらいから、一緒に働いているメンバーがめちゃくちゃ成長しているって感じて、その時に改めて起業を考えはじめました。

田原:

一緒に働くメンバーの成長がいいたかさんの背中を押したんですね。なんかいいですね!!

いいたかさんにソラボのアドバイザーを引き受けてくれた経緯を聞いてみた

田原:

起業を決意され、そのうえで、なんでソラボのアドバイザーになってくれたんですか?

たぶん、「紹介されたから」って理由だとは思いますけど(笑)いっぱいオファーがある中から、なぜソラボに?

いいたか:

オファーいっぱいはないです(笑)

今回、僕が独立することになって感じた部分が結構強いかなと思うので、その時の話しをしながら経緯を説明しますね。

起業のための、登記や融資。とにかく、わからないことが多くて面倒くさい!

いいたか:

今回、起業するにあたり、融資とか登記ってとにかく面倒くさい!って素直に思いました。

本読んだり、調べたりしたんですけど「よくわからん!」って。

田原:

やることいっぱいありますからね。「よくわからん!」ってなりますよね(笑)

いいたか:

登記の方は知り合いの紹介で依頼先を見つけたんですよ。

「そんなのに時間かけるんだったら、仕事やった方が良いよ!」って言われて、自分でやると20万くらいで、依頼しても30万くらい?でできるよ!って聞いたので、「それなら任せた方がいいじゃん!」って思ったんですよね。

本もいっぱい読んだけど、こんな手続き絶対できない!地獄の1か月になると思ったんですよ。

その後に、知り合いに田原さんを紹介されて、もともと、田原さんは知ってたんだけど改めて紹介されて、話しを聞いたら、めちゃくちゃ融資支援の数こなしてるとビックリしました。

田原:

ありがとうございます(笑)

融資の支援は特にちゃんとやってもらった方が良いと感じた

いいたか:

ソラボで支援を依頼される融資のパターンっていっぱいあると思うんですよね。

田原:

そうですね。いっぱいあります!

いいたか:

それなりの想いを持って起業する人で、融資のバジェット幅も「借りられるだけ借りたい」と思っている人なら、絶対にちゃんとサポートしてもらった方がいいなって、今回、改めて思いましたね。

ちゃんとお願いしてサポートしてもらった方が、相談も受けてくれじゃないですか。僕も、今回、冗談ですけど「借りるだけ借りてください」って言ってますから(笑)

田原:

僕も、いつも「借りれるだけお願いします」って言ってます(笑)

いいたか:

そうやって、相談することで、この状況だと着地はこれくらいになるとか色々聞けるじゃないですか。

普通に行くと、「公庫から○○万円」「信金から○○万円」みたいな形になると思うんですよね。これって、頼む頼まないは別にしても一定のクオリティではこうなるみたいなものがあるんだろうなと思うんです。

でも、いっぱい支援してるからこそできるものがあるじゃないですか。それって調べてみないとわからないし。

田原:

そうですね。

いいたか:

その部分を調べるユーザー側に立って感じたのは、本当にどこが良いのかわからないのがもったいないって感じたんですよね。

「もったいない」を解決するにはブランディングやマーケティングが必要!それがソラボのアドバイザーを受けた理由!

いいたか:

これまでのソラボは、メディアとかコンテンツで、ユーザーに知ってもらうために色々やっていると思うんですけど、それ以外に、ソラボに依頼した人が「良かった」と言えるとか、

起業家が「起業するならとりあえずソラボにいってみれば」と言われるような状態を作った方がいいと思ってまして。

それっていいものをしっかりと提供することと、ブランドを作るしかないんですよね。

一同:

うんうん!!!(インタビュー場にいるソラボメンバー全員納得)

いいたか:

ソラボのブランディングという時に、自分ができる幅がそこにはあるんじゃないかと思ったんで、手伝おうと決めたのが素直な気持ちです。

あと、田原さんがTwitterにいて、色々やっているのが嫌でも見えるのもあります(笑)

田原:

お願いしますっ! いいたかさんは僕のTwitterの師匠ですからね!!

UGCを生み出す売り方!大人気「僕らはSNSでモノを買う」の話

田原:

ソラボのアドバイザーになってくださった理由にも繋がっていると思うのですが、いいたかさんと言えば「UGC」だと思うので、本の話も聞かせてください!

いいたかさんが出版された「僕らはSNSでモノを買う」と、先日発売された共書の

「現場のプロが教える!BtoBマーケティングの基礎知識」は、やり方が全然違うなと思ったんですけど、UGC視点で見ると、この2冊にはどのような違いがあったのですか?

UGCには相性がある!

いいたか:

本によってもUGCが発生しやすいものとか、発生しにくいものという相性はあって、BtoBマーケティングの方は、UGCが発生しづらいです。

例えばなんですけど、有名な税理士さんが10人で書いた税務の専門書を他の税理士の方が読んでも、SNSに投稿ってあまりしないですよね。

僕だったらしないと思うんで、こういう専門書ってUGCが出にくいですよね。

「僕らはSNSでモノを買う」は、SNSの本ということもあって、相性が良かったというのはあります。

それこそ、去年Instagramの書籍「ゼロからわかるビジネスInstagram 結果につながるSNS時代のマーケティング戦略」の話がありまして、ホットリンクメンバーが出版したんです。

この本を担当してくれたメンバーの当時のフォロワー数って3000人くらいだった記憶なんですけど、本は6刷くらいしていて、韓国でも販売されています。勿論、内容やタイミングもあると思うのですが、SNS関連の本はそもそも相性がいいな、と。

UGCを生み出すためのイメージとは?

田原:

「僕らはSNSでモノを買う」はめちゃくちゃ、口コミされた印象ですが、あれはある程度イメージされていたんですか?

いいたか:

イメージはありましたね。

田原:

そういうイメージって設計というか、どういう風に考えるんですか?

いいたか:

そうですね。

一番大事になのは言わずとも内容です。そしてこの本はタイトルも意識していました。「僕らはSNSでモノを買う」って33歳の時に出版してるんですけど、「僕ら」にギリギリ入る年齢かなと。でも33歳でもこの体験って普通にあるわけでして。ってところがタイトルを決めた一つの理由です。

あとは、書影ですね。僕の書影は各カテゴリーに該当する人をアイコンで掲載してるんですけど、これが結構大きなポイントだったりしますね。

田原:

その部分を言える範囲で教えて下さい(笑)

いいたか:

Twitterって基本的には縦軸で使われているんですよ。

スポーツならサッカー好きという縦軸があって、その中で、それぞれの好きなチームに分かれて、それぞれがまた縦軸を持っているというようなイメージです。

こう考えると、サッカーというカテゴリーとアニメというカテゴリーだと距離感がだいぶ遠いなみたいな。

こんな感じで縦軸の違いを理解すると、届く先がわかるというか・・・・

あるカテゴリーで有名な人に宣伝してもらったりしても、その人が属するカテゴリーの縦軸にしか広がらないという感じです。

田原:

そこを超える方法ってあるんですか?

いいたか:

そうですね。去年、F1でホンダが逆転優勝したんですけど、ホンダの「逆転優勝」ってF1が好きな人以外も感動したりするんですよね。

この時に、F1好きな人が「ホンダが優勝した!」ってつぶやくと、その人に近い人の中でF1好きとは違うカテゴリーを持っている人が「やばい!ホンダが逆転優勝した!」とつぶやくんです。

こうなると、F1好きというカテゴリーとF1好きとは違うカテゴリーが横で繋がるんですよね!これが一気に起こることで、本当にバズった!という風になるんですよ。

縦軸だけのバズよりも、縦と横が繋がったバズの方が広がりますよね。

田原:

なるほど。縦軸が横に繋がるような共通の何かがあるという感じですかね?そうやって書影を考えられたという訳ですね。さすがですね。

いいたか:

そうですね。色々な分野の人を書影に使わせてもらって、一人だけは公募で選ばせていただきました。400人くらい応募が集まりまして。

田原:

すごいです。僕も本をだしてるんですけど、次に出す機会があったら、そういうのやってみたいと思うんですけど、難しいですね・・・・。

いいたか:

結構、難しいとは思います(笑)BtoBマーケティングが相性が良くないと言いましたけど、田原さんの本も専門書に近いものになるので、結構難しいですよね。

田原がさらに本を出版するなら?キーワードは「めちゃくちゃわかりやすい」

いいたか:

もし、田原さんがまた本を出版するなら・・・めちゃくちゃわかりやすくした方がいいですよね。読んでいる人が感じたことを言えるような本にした方がUGCは発生しやすいです。「何年で総額いくら融資を受ける方法」とか、シンプルな方が絶対にいい。

あと個人的には優秀なブックライターさんとやることがいいなと思っています。「僕らはSNSでモノを買う」は対話形式な本なんですけど、ブックライターの佐藤ゆみさんが「いいたかさんの良さを壊さないためには対話式がいい!」って言ってくれたからあの形になっています。

田原:

僕も、セミナーの後にあの本を買って、読みながら「いいたかさんがしゃべてそう」って思いました(笑)

これからのソラボは「見える」がポイントになる?

田原:

僕が聞きたいことをいっぱい聞いてきちゃったんですけど、最後に、ソラボの課題感じゃないですけど、なんかありますか?(笑)

いいたか:

ソラボがやっているような融資支援って表には見えづらい業界じゃないですか。明確に何をやっているかが伝わりづらいというか、伝わりきらないというか。

そこの透明性はある程度出した方がいいんじゃないかなとは思いますよね。

自分で融資を受けて学ぶ人もいるとは思うけど、僕みたいに絶対無理って思う人もいる。

融資の手続きとか、あんなのって言ったらダメですけど、絶対自分でやらない方がいいですよね(笑)

あの作業を覚えても、やる機会が少ないじゃないですか。これはあくまで僕の意見ですが。

 

本とかにも、手伝ってくれる人がいるみたなことがざっくり書いてはあるんだけど、「手伝ってくれる人って誰?」てなった時に調べるじゃないですか、でも調べにいったけど「よくわらかん」みたいなことが多い。

田原:

そうなんですよ。僕らの業界って融資支援は誰がやるという明確な決まりはないんです。

税理士もやろうと思えばできるし、もちろん経営者が自分でやってもいい。僕らみたいな企業が支援してもいい。みたいな。

いいたか:

そうなんですね。

田原:

認定支援機関というのがあるんですけど、融資支援の場合、認定支援機関のサポートがないと利用できない制度ももちろんあります。でも、そうじゃないものもあるんです。

そんな感じで、「こうだ!」という決まりがないんですよね。でも、それって、ないから作ろうっていう訳にもいかないじゃないですか。

だから、僕らは、認定支援機関としてトップクラスだ!と言えるようになろうと思っているんですけど。

いいたか:

うんうん。

田原:

事業再構築補助金という補助金は、認定支援機関が関わる必要があるんですね。採択結果がでるとき、どこの認定支援機関が対応したかがわかるようになってるんです。

今年から、この補助金のサポートもさせてもらうようになって、2回連続で日本一になったんですよ。これで、認定支援機関として事業再構築補助金はトップクラスだ!ってやっと言えるんですけど、融資支援って誰がやったかとかどこにも発表されないんで、支援件数4500件を超えてるから「きっと1位」みたいな感じでしか言えないんですよね。

いいたか:

確かに。誰がやってるかわからないから、発表できないですし、その辺は難しいですね。

田原:

そうなんですよ。1位って言えない業界なんで。

だからこそ、webマーケティングでどうやって認知をとるかというところに行きつくんですよね。他の会社がやらないところまでやりまくる!みたいな。

いいたか:

そうですよね。他の会社はあんまりやらないだろうし。融資支援だと紹介もらって対応するとかが多そうですよね。

田原:

そうなんです。だから、いいたかさんがアドバイザーになる!っていうのは、世の中的にも「え?なんで?」になるじゃないですか。

いいたか:

そこはわかりませんが。

田原:

この「え?なんで?」が多いほど、うちのことに興味関心を持ってもらえるはずなんで、しっかりコンテンツ化して、スタートアップ系の層にも届けたいです!!

いいたか:

スタートアップはいいですよね。

田原:

でも、スタートアップあるあるなんですけど、「信用情報傷ついてるから借りたいけど借りれない(笑)」っていう人多いんですよ(笑)そうなるとVCくらいしかないから、頑張ってとしか僕はいえなんですけど(笑)

いいたか:

それは大変(笑)

田原:

そうなんです(笑)でも、一旦、相談してくれたら嬉しいです(笑)

今後のソラボに乞うご期待!

いいたかさん、超多忙な中、秋葉原までお越しいただきありがとうございました。ここには書ききれなほど、ためになるお話しをたくさん聞かせていただきました。

いいたかさんがアドバイザー就任となり、ソラボがどのように変化していくのか乞うご期待ください!

今回は、アドバイザー就任編をお届けしましたが、まだまだ、聞きたいことがたくさんあるので、いいたかさんのインタビューは不定期配信していく予定です。

いいたかさん、ありがとうございました。

 

資金調達やその他サポートに関する
お問い合わせ