独立してビジネスに取り組むなかで、「個人事業主としてやっているビジネスをもっと大きく展開したい」「手元資金を確保して、新しいチャレンジの準備をしたい」など、資金調達に関心を持っている方は多いのではないでしょうか。
弊社株式会社SoLabo(ソラボ)にいただく問い合わせにも、「ビジネスが軌道にのり、次の一手として融資を考えている」というご相談が多数あります。
今回は、株式会社SoLaboの融資サポートを利用して、日本政策金融公庫から融資を受けた、フリーランスの編集者/ライター・長谷川賢人さんに、実際に融資を受けてみたご経験をインタビューしました。
(インタビュアー:株式会社SoLabo代表・田原広一)
<長谷川賢人氏プロフィール>
長谷川賢人(はせがわ・けんと) 1986年生まれ、東京都武蔵野市出身。編集者・ライター。フリーランスとして主にウェブメディアを中心に、制作、執筆、撮影、音声収録/編集で活動中。「ライフハッカー[日本版]」副編集長、「北欧、暮らしの道具店」編集スタッフを経て個人事業主に。Twitter:https://twitter.com/hasex ※代表的なお仕事は、下記のサイトに記載されています |
<長谷川氏が実際に融資を受けた金額>
・日本政策金融公庫:300万円(申し込みから着金までの時間:年末年始をはさみ約2カ月) ・きらぼし銀行:200万円 |
1.会社に勤めながら副業で手ごたえをつかんでから独立。完璧なスタートでフリーランスに
ー長谷川さんは普段どんなお仕事をされているのでしょうか?
長谷川氏:普段は、主にWebメディアの記事のライティングやコンテンツの編集などのお仕事をしています。2016年の9月にフリーランスになり、4年ほど経ちました。
ーフリーランスでライターをやりたい方って多いと思いますが、独立された当初からお仕事があったのでしょうか?
長谷川氏:僕は2016年9月までWebメディアの運営会社で会社員として勤務していました。会社員だった当時、平日19時以降の時間帯と土日に、副業的にライティングのお仕事を請け負っていたんです。続けているうちに、昼間も稼働してほしいという要望をいただくようになったのですが、当然日中は会社員の仕事があり、断らざるを得ませんでした。そこで、「これならフリーでやっていけるかもしれない」と思い、フリーランスのお仕事にシフトしていった、という経緯になります。
ーいきなり独立すると、仕事が実際もらえるかどうかわからないという不安がありますよね。まずは会社員をしながら、副業で少しずつスタートして、そこで手ごたえをつかんでから独立する……という形が一番失敗しにくいと言われているんですよね。なので、長谷川さんの場合は一番失敗しにくい、完璧なスタートだと思います。
長谷川氏:ありがとうございます。そして今回、実はライターとして行った取材※を通してソラボさんのことを知り、資金調達のお話を伺って、融資に対する考え方が全部変わってしまって、ついには融資を受けることができました。仕事からこういった形に結びつくのははじめてで自分自身驚いています(笑)。
※長谷川さんがライターとして弊社田原に取材した記事はこちら:起業家&個人事業主必見! 創業2年目を乗り越えるための資金ハック術
2.「50万円持っている人と100万円持っている人の行動には違いが出る」という言葉に背中を押された
ー取材ではじめてお会いした時、長谷川さんから「本当にお金を借りたくなりました!」と言っていただいて、とても驚きました。そう言ってくださる方は多いのですが、その後本当にご相談をいただいて融資実行までたどり着く方はなかなかいらっしゃいません。融資申し込みの決め手は何だったのでしょうか?
長谷川氏:12月頭の取材前に、取材準備のために田原さんの本(『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方35の秘訣』)を読みました。そこに書かれていた内容で一番印象に残ったのが「”利息を払うのは無駄だ”という考えは間違いだ」という箇所でした。
▼弊社代表・田原広一が執筆した書籍『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方35の秘訣』(Amazonリンクはこちら)
利息を払うと損をした気分になるけど、そうではなくて、「利息を返すことによって信用もたまるし、もっと借りられるようになるし、手元のキャッシュには掛け捨て保険としての役割もある」という話に「その通りだ!」と思ったところで、実際に取材で田原さんにお会いしたんです。
取材で「説得力があるな」と思ったのが、「50万円もっている人と100万円もっている人の行動に違いが出る」というお話でした。
“「50万円を持つ人の行動と、500万円を持っている人の行動には違いが出ます。借り入れたお金であっても、お金が手元にしっかりある人ほど、危機的な状況も冷静に判断できる印象があります。不思議と、手元の資金に合わせた良い話がやってくることもあるんです」”
「起業家&個人事業主必見! 創業2年目を乗り越えるための資金ハック術」記事より抜粋
フリーランスだと、来月の仕事が急になくなるとか、怪我や病気で仕事が出来なくなるなど、不測の事態で急にお金が出ていくこともあり得るので、僕自身ちょっと不安だなという気持ちがありました。とはいえ、お金を倍にするには時間がかかるともぼんやりと思っていたんです。
なので、取材してすぐにソラボさんのメディア「資金調達ノート」に正面から相談を申し込んだんです。問い合わせの3日後には、ソラボの担当者の方と面談をしていました。
ー僕が日本の創業者の方全員に伝えたいことを全て言っていただきました(笑)融資を受けて手元のキャッシュが増えると、気持ちに余裕が生まれますよね。
長谷川氏:全然違いますね。お仕事が急になくなってしまったりすると、手元のお金が目減りしてしまいますが、手元にキャッシュがあると「乗り切れる」という算段もたちます。天災など不測の事態に備えておけるので、身の振り方を考える余裕も出てくる。
例えば、事務所を解約しようかなという時も、解約予告は3ヶ月前なので、その間の家賃の支払いにも困らず動きやすい。融資を受けることで、半年先くらいまでは安心感をもって動けますよね。
ー「創業した瞬間に借りておけばよかった」と思いましたか?
長谷川氏:それも思いました。実は一時期お金を稼ぎたくて、自分のキャパシティ以上に仕事を受けすぎたことがありました……。それで、心身ともにギリギリのところまで追いやられてしまい……(苦笑)。あの時に手元のキャッシュがあれば、仕事をセーブするなど、建設的な判断ができていたんじゃないかなと思いますね。
もちろん、結果論だけ言えば、倒れることもなく問題なかったんですが、倒れなかったから良かっただけなんですよね。
3.使った時間はトータルで3時間。融資実行までスムーズに進んだ
ーソラボの融資サポートを利用していただいて実際どうでしたか?
長谷川氏:とにかく楽でした。僕自身は、ほとんど何もすることがなかったです。
日本政策金融公庫の融資審査ノウハウや体験談はネット上にもたくさんあるので、やろうと思えば自分でもできたのかもしれませんが、僕はひとりで仕事をしているのでなかなか準備の時間が取れません。その点でも、お願いして良かったです。
実際に僕がやったのは、必要言われた書類を取ってきただけです。確定申告書の控え、納税証明書、印鑑証明書などです。ソラボの担当者の方に面談でヒアリングしてもらった僕の仕事の詳細が、次の面談ではすべて書類に落とし込まれており、間違いもありませんでした。
公庫との面談もスムーズに進み、本当に助かりました。
12月17日にソラボさんと面談し、年末年始をはさんで臨んだ公庫との面談は1月10日でした。その2~3週間くらいの間に、信用金庫の口座を作りました。これも、田原さんの著書に「信用金庫に着金させることで、新たな融資先となるパイプができるのでおすすめ」とあったので、実行しました。
ー実際の着金は2/10ということでしたから、年末年始をはさんでも相談から完了まで二カ月くらいで融資実行になったということですね。融資の手続きははじめてだとすごく時間がかかるので、僕らのような融資サポートの会社に頼んでいただいたほうが融資の成功確率も上がって、ストレスフリーで進められるのが利点だと思います。
長谷川氏:実はその後もう一件、きらぼし銀行さんの融資が決まりました。ソラボのご担当のTさんから、「公庫からの融資が決まった今のタイミングならば、このプロパー融資は受けられる可能性があります」とご案内※いただいたんです。そのままお願いしたら、「以前にご提出された書類で進められます」とのことで、手続きをお任せしました。実際に二度ほど訪問をした後に、昨日ちょうど融資が実行されました。
金額は希望金額ぴったりの200万円。公庫からの300万円と合わせると、合計で500万円が手元に事業資金があるわけなので、ますます安心感が生まれました。
また、これらの資金を全て個人事業主のまま借りられたのにもびっくりしました。現在、法人化はしていないのですが、今後の事業体やビジネスによっては、現実的な選択としての法人成りを考えられるようになりましたね。
※株式会社SoLaboときらぼし銀行は業務提携を結んでいます。
ー今回融資を受けられたことで、今後また事業を拡大する、従業員を雇用するなど新しいチャレンジもしやすくなるのではと思います。その時は、またお話を伺えると嬉しいです。本日はお忙しいなかありがとうございました!
★今回の対談は、YouTubeでも動画でご覧いただけますのでぜひチェックしてみてください! リンクはこちら
★追記 この取材後、長谷川さんにもご自身のメディア「生活技巧」やブログでも記事を執筆いただきました。融資を実際に受けた貴重な体験談ですので、参考までにぜひご覧になってください。 |
ソラボマガジン 編集部
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