弊社株式会社SoLabo(ソラボ)のサービスを利用してくださった株式会社CODEBERRY 代表取締役の福田 芳真さんにインタビューをさせていただきました。
株式会社CODEBERRY(コードベリー)
福田 芳真さんが代表取締役をする株式会社CODEBERRYは、「エンジニアの価値向上」を掲げ、Webシステム開発事業やIT・モバイルのコンサルティング事業を行なっています。
代表取締役 Twitter:https://twitter.com/yoshima_fukuda
会社HP:https://codeberry.co.jp/
起業のきっかけやタイミング
――株式会社SoLabo(ソラボ)として、いわゆる「ユニコーン企業」の少ないこの日本で母数となる起業家を増やしたいと考え、様々なジャンルの経営者の方に取材させていただいているのが、今回お声がけをさせていただきました企画「ソラボマガジン 経営者インタビュー」企画です。ちょっとでも誰かが起業に興味関心を持ってくれたら嬉しいなと思っての、地道なCSR活動の一環なのですが、ご協力いただきありがとうございます。
まずは、福田さんが起業のきっかけ、起業に興味関心を持ったタイミングを教えていただけますか?
興味関心を持ったタイミングはなく漠然としていたが,エンジニアが正しく評価されないことにもやもやを感じたのがきっかけです。
社長とか、起業している人が僕の周りに結構いたんで、自分が個人事業主になったタイミングで、もうちょっと具体的に会社を作ることを想像し始めました。
――周りに起業家の方が多かったということですが、その中でも、この人に影響を受けたなあとか、お手本にしたものとかありますか?
うーん、参考にさせてもらったっていうのがあっても、影響を受けたっていうのはないですね。
個人事業は昔の先輩が会社を立ち上げたタイミングで「正社員としては雇用できないんだけど、フリーで業務委託としてやってくれないか」っていう話があって始めたんですけど。
個人事業主でやっていく中で疑問を感じることが多くあり、言い方が悪く聞こえちゃうかもしれないんですけど、反面教師みたいな。
「そういうのはやりたくないな」って言うのばかりでしたね。
あと、当時エンジニアが代表取締役をやってる会社って少なくて、営業の人がやってるエンジニアの会社ばっかりだったので、それが嫌だったんですよね。
理解してもらいにくかったので。
――周りに起業家がいて、自分だったらもっとこういう良い世界を作れるんじゃないかというところで起業されたと思いますが、「エンジニアの会社で代表がエンジニアじゃない」ということに問題意識を感じたのっていつ頃でしたか?
問題を感じたのは3年ぐらい前ですかね?社会人になって、普通の一般企業に入って、その後この個人事業主やって。
個人事業主の過程で、お金の動きとか、いろいろわかってしまうじゃないですか。
本当、確定申告ひとつとっても、知らないことだらけじゃないですか。
今までこう、給与明細とかもらっても、本当はよくないですけど、僕興味なかったんで見てなかったですし。
世の中のお金の周り方がまったく分らなかった。知らなかったんですよ。
その社会の仕組みみたいのを理解して、それで「あっ、大分だまされてるエンジニア多いな」と思って、それからですね。
個人事業で会社を始めるってなったら、ほら、社会保険とか厚生年金とか、色々あるじゃないですか?
それを一つ一つ国民健康保険がどうだとか、国民年金がどうだとか、で振り返った時に「あれ、俺、そんなに取られた?この必要な経費以外で、会社にそんな取られたの?」ってわかるじゃないですか。
これ、結構、きっかけですね。
――元々、積極的に情報取りに行ったタイプっていうより、個人事業になったから、もう絶対にやらなければいけなくなって、そこから自分でちょっとずつ、いろんなことを吸収しに行ったみたいな感じなんですか?
はい、そうですね。
「あれ、おかしいぞ?」って思いました。
だって、いきなり給料が倍になることはないですが、個人事業をしたら明らかに倍以上にはなりますし。
「じゃあ、このお金ってどっから出てるの?」って言うのと、「今までじゃあ、なんでこんなもらえなかったの?」って疑問に思いました。
最初は「お金増えて嬉しいなあ」と思ってても、途中で止まるんですよ。
「本当かな?」って聞いた情報も開示してくれなかったりして、その会社のお金の使い方とかも、僕はなんかこう納得いってなかったというか、うん。
それで、もっと自分ならうまくできるんじゃないのかな、とか。
個人事業主で開業してから企業法人で起業するまでの経緯
――個人事業で稼げるということは、言い方が悪いですけど、もし先輩が正社員で福田さんを雇えていたら、もうちょっとちょろまかして給与として支払うことできたのではと思うんですが、なんで個人事業になったのか、経緯はあるんでしょうか?
純粋に、個人事業の方が額面の報酬が高かったからですかね。
例えば「福田くん、月50万の仕事あるよ」って正社員になったら「社員には25万しか払えません」みたいなっちゃうわけで、そうすると仕事を引き受けないだろうなあ、っていうのがあったんだと思いますよ。
ほら、個人事業としては外部に報酬として払うから額面通りに払えるんですけど、正社員にすると基本給とか社会保険とか、会社負担もあって、そんなに払えなくなる可能性もあるじゃないですか。
――ちなみに、その個人事業ってどれぐらい行ってから、法人になったんでしょうか?転機とか、ありましたか?
個人事業は、もう10年ぐらいやってたんじゃないですかね。
ちょっと複雑ではあるんですけど、そのずっと仲良くさせてもらっていた会社、その個人事業主ではあるものの、結構、そこの会社の中に入り込ませてもらってたんですね。
向こうとしても「僕に入ってほしい」というふうに言ってくれていて、それで会社の何ていうかね、改革とまではいかないですけど、制度設計とかいろいろ手伝ってくれって言われ、僕も面白そうだからやらせてもらったんですよ。
やらせてもらい、意見が合わないことが多くて。
向こうは営業視点、こっちはエンジニア視点で、パワーバランス的にも当然、向こうは社長で、こっちは別に何も武器がない立場っていうので、毎回こう、提案してははじかれという感じで。
説得できたものもありますけど、これずっと続けるのしんどいな、と思って。
結局、このまま、こういうふうにやっていくのであれば。なんかその人に使うパワーは自分を信じてくれる人のために使ったほうが楽しいし、有意義なんじゃないだろうかと思い始めて。
そう考えると、半ばちょっと無理矢理な感じで個人事業をして、そこから経営に一部携わって、そこで衝突しながら、自分のやりたいことがどんどん明確になってたんですよね。
だから最後は、その社長に僕の希望を伝えたんですよ。「僕、これをやりたいんだけど、やらせてもらえないんだったら、もう辞めます」とね。
一旦考えてもらい、しばらくしてから「やっぱり、あれはちょっと無理だわ」って言われたんで「じゃあやめるんで、いつだったら迷惑かかりませんか?」って聞いたら、「半年だけ居てもらえる?」って言われて。
――その半年の待つ間に準備して、法人成りっていうことでしょうか?
法人化じゃなく、新規に起業ですね。それまでの個人事業はたたんで、完全に新規で法人をつくりました。
前々から仲いい友人で、同じ案件で一緒に開発とかしてた人なんですが、僕がいよいよ、じゃあ、ちょっとやめようかなって思ってる時に、そういう雑談をするじゃないですか。
言ったら「やるんだったら、一緒にやりますよ」みたいなことを言ってくれたんで。じゃあ一緒にやろうか、と。
――じゃあ、社長とケンカ別れして、もうその半年後には別に法人を立てるって決まって、ポンポンと決めるべきことを決めていったということでしょうか?
そうですね。
あと、ケンカ別れじゃないです(笑)。そこの会社の社長、当時、僕もちゃんと筋通して話してるんで「起業おめでとう」とかいろんな花もらったり、お祝いとかもしてもらったりしているぐらいなんで。
当時は全く何の問題もなかったんですが、価値観の相違みたいな?お互いちょっとやりたい方向が少し違う結果、ただ別々の道を歩み出したってことだと思います。
――そうなんですね、早合点して失礼しました。
起業に際して苦労したこと
――福田さんの場合、結果的に個人事業としての独立開業と、その個人事業を終えるタイミングで法人化の起業をされているので、独立開業や起業の概念で言うと、二回経験されてる感じになりますね?
どちらも色々と手続きがいっぱいあったかと思うんですけど、その時って全部、自分自身でやられたんでしょうか?
手続きは自分でやりました。内容は難しくなかったですけど面倒くさかったですね。
ちなみに全部、もう自分で何かしら調べながら全部自分でやったんですけど、記帳代行サービス だけやってもらってたんで。
最終的に確定申告のウェブからできるじゃないですか?ちょっと見てもらったりしましたけど。ほぼ、一人でやってましたね。
――ご自身でやられていると、確定申告とか必要な税金に対する感覚も先鋭化されているということですね。
法人化された時に「これ大変だったな」とか、辛かったみたいなことってありますか?
初めてだから当然、ちょっと心配とか、不安に思うことはいっぱいありました。
法人設立自体はいろいろサポートがあったんでうまくいったんですけど、一番大変だったのは、やっぱり正社員の雇用を初めてスタートした時の手続きですね。
凄い複雑だし、面倒くさかったし、あと、いよいよ「人の人生に関わってしまった」っていうメンタル的な不安が一番きつかったですね。
もう一つあって、純粋に面倒くさかった、ちょっとドキドキしたのが税務調査。
3年目とかで入りまして、ビックリしました。
――税務調査、3年目はまだ二期分の決算しかないタイミングですし、結構早いですね。
なにか問題とか、追徴課税とか、あったんでしょうか?
いや、ほとんど問題なかったんで、全然取られなかったです。追徴課税みたいなやつは10万あったかないか、そんなもんですね。
当時は僕、自分でやってたことなので、プロじゃないから絶対ミスあるじゃないですか?
そこを突かれて「これなんですか?」って「あ、すみません。ちょっと忘れました」みたいな。そういうのでした。
たぶん、一期目から二期目で、ガーッとと売り上げ伸びてるんで、入ったとか、そういうことなんですかね。
ちょうど、その三期目に入ったタイミングで顧問税理士の人と契約してたんですけど、契約した直後に税務調査入って。
その税理士さんも「いや、なんでこのタイミングで入るのか全然わからない」って言ってましたね。
――数10万程度だったら全然問題ないかと思いますが、意図もタイミングも不思議ですね。
なんか、新人研修のために税務調査に入るっていうような、そんな感じがありましたね(笑)。おじいさんと若者みたいなペアで来てたので。
やましいこと一切なかったから、もし税務調査でひっかかったら、僕が何か間違ってたんだろうなって言う感じで、指摘を受け入れるつもりだったから、なんともなかったですけどね。
あと、ほとんど何もなかったってことは、それまでは一応クリーンだったみたいな証にはなるので、逆によかったです。
――ソラボも税務調査早いタイミングで経験してて、四期目だったかな?入ったんですけど、結構ドキドキしますよね。
ちなみに、人を雇用する時って、最初って就業規則も、福利厚生も、人事制度も完璧ですって会社、多分世の中にほぼ無いと思いますけど、人を雇われる時、何が一番大変だったとか、ありますか?
単純に業務的に、役所回りが大変でした。
労働基準監督署とか、なんかいろいろ回らないといけないじゃないですか。
書類の書き方も分からないし、ハローワークとか社会保険事務所とかも行ったりしたんですけど、その場で何か言っていいのか分かんないし、「これで合ってます?」とかっていう確認を都度、全部やってたんで。
初めてのやつは全部、一旦自分でやってみて、それから社労士とかに依頼を投げたりしてました。
――すごいですね。「社労士さんにも丸投げしちゃって、全部やった」って人もいますけど、福田さんは「いったん全部自分でやろう」みたいな感じでやられたんですね。
手続き以外で、大変だったこととかありますか?
お金周りの管理が僕は苦手なんで、そこは大変でしたね。
僕、おこづかい帳とかも付けたことないんですよ(笑)家計簿とかも。
簿記の勉強とかもしてなかったんで、個人事業主の時にはその、なんとなくで確定申告で「今年はこれだけやって、これだけ払うのか」みたいな。
計画的に「キャッシュフローどうする?どう考える?」とか、全く知識もなかったから、最初は結構、どんぶり勘定で怖かったですね。
――最初のどんぶり勘定から徐々に精度が上がってるんじゃないかと思うんですけど、それはどなたかに携わってもらったから、とか、何かその良くなったきっかけとかありますか?
そうですね。当時の経営メンバーと一緒に「キャッシュフローちゃんと考えないとだめだよね」っていう話をして。
「一年間の予測、月ごとの予測を立てれるようにしてほしい」という話をして、そこからちょっとずつ変わりましたね。
――ありがとうございます。ちなみに御社はビジネス上、しっかり着実に「ちゃんと成長している企業」の印象があります。
もしかしたら、ないかもしれないですけど、「あの時ああやってよかったな」みたいな、とか、「ちょっと失敗したなあ、あの時」とか、エピソードはありますか?
そうですね、採用基準みたいなのは、もっと早くしっかりしておけばよかったなあって思ってます。
採用基準をきっちりしたのは、四期目ぐらい、五期目かな?
単純に「エンジニアとして入ったんだけど、実はエンジニアリングそこまで好きじゃない」っていうのが後で発覚したりして。
事前にわかるのが一番なんですが、本人が気づかないこともあるんです。
本当に好きなのか、「本当は好きじゃないかもしれないな。しんどいな」って思うのかをできるだけ分かる仕組みを作ろう、と。
――採用基準、既にいろいろな試行錯誤されているかと思いますが、それで入社した後との考え方のミスマッチみたいなのは、あまり起きなくなってますか?
起きないですね。
やっぱり、その会社に入ってもらう「採用基準」って、会社の一番重要な部分だと僕は今思っているので。
ずっと、そこは誰かに投げず、僕がやるっていうスタンスです。ただその、一緒に考えてほしいメンバーがいるので、一応「考えてほしい」と言ってはいます。
――会社のブランディングや理念的なものって、専門に入ってもらって考える人もいれば、本とかで自分で勉強して一生懸命考えてやる方もいて、いろんな進め方があるのかと思うんですが、その鍵となる部分、どんな感じで構築されてたんですか?
株式会社CODEBERRYのビジョンは「Be an engineer.」、ミッションは「エンジニアの価値向上」、バリューは「まずは,自分のこと,それができたら家族のこと,それができたら会社のこと,それができたらお客様のこと.」と掲げてますが、もともと僕が言語化が苦手だったので、当時の経営メンバーが「そういうのをちゃんとした方がいいですね」って当時、話をしてくれて。
「福田さんが思っていることを全部話してもらっていいですか?」っていうので、全部話して。
その中から僕が言いたいことを、こうまとめて、その後にキャッチフレーズっぽく「こうしようよ」っていうのを、みんなで意見出して決めました。
――そのときのメンバーに専門性があって、キーワードが決まったところに、みんなで話し合いながらキャッチフレーズになっていった、ということですね。
それらを決めてからの採用の方が順調ですか?
順調ですね。毎年2〜3人くらいのペースで採用してます。
ただ、何て言うんですかね、困ってるってことじゃないんですけど、「ビジョン・ミッション・バリュー」をちゃんと制定する前に入っている人たちには申し訳ないなと思ってることがあって。
「ビジョン・ミッション・バリュー」を決める前、初めて正社員に雇用する時の採用基準、実は技術力なんかどうでもよくて、僕が「いかに信用できるか」だけだったんですね。
言ってしまえば、そのビジョン・ミッションとかも全然どうでもいいし、とにかく僕のことを信用して、僕から逃げずにちゃんと働いてくれる人が大事だったので採用したんです、大学院の時の後輩とか。
制定前に採用された人から見れば、「ビジョン・ミッション・バリュー」が後出しジャンケンみたいになってしまってるんで、浸透させるためにも、定期的にその情報発信し続けている、というか、言い続けてるんですけど、なんて言うか、無理強いはしないですね。
――「ビジョン・ミッション・バリュー」の前に採用された彼らにとっては、その採用当時はそうだったかな?みたいな感じがあるかもしれないですが、会社は成長して変わるものですから、難しいところですね。
起業の成否を分けるもの
――起業って「やりたいことができる会社」と「できない会社」に分かれると思うんですが、「できる会社」はやっぱり売上が合っている、ないしはめちゃくちゃ資金調達力があるかのどちらかと思うんですが、御社の場合はどうでしょうか?
印象としては、売上が右肩上がりで上がっている会社になるのかなと思いますが、売上は最初から順調に上がってたんですか?
最初から順調に上がりました。
根底にあったのは僕が個人事業で行っていた、これまでの実績と信用ですかね。で、そこからはメンバーの実績と信用で上がっていく、と。
起業した時、僕が10年前に個人事業主向けにずっと一緒にやっていたお客さんから仕事をもらって、そこから3年間ずっとやっていて。
3年目のタイミングで、その上にいるお客さんも、その間の二社も「福田くん、ちゃんとやってんだから、直接やっていいよ」って言ってくれて、特例で直接、任せてもらえるようになって。
そこから、今のうちのCTOとかも入ってくれて。
別のその案件をまたやっていく中で、信用が増えて、どんどん「そこに誰か人居ないか?」って言われて「ちょっと探して行きます」って、タイミングが合えば入れてもらって。
でしばらくすると、今度、うちから「未経験なんですけど、面倒みるから入れさせてくれないか」ってお願いをしてみて「じゃあ、ちょっと一回やってみようか」って入れさせてもらって。
「その子がまた頑張ったから行けるね」ってなって、今はその教育係みたいな形で、新人でも一緒に働かせてもらえるようになると、チームでどんどん回っていくんです。
エンジニアとして正しく稼働して、信頼を得て、本当「実績ありき」でちょっとずつだから、何も特殊なことしてないんですよ。
しかも、多分、普通の人と同じぐらいしか頑張ってないです。こんなこというとみんなに怒られるかもしれないけど、特別な頑張り方してないです。
昔の、それこそ僕とか、役員が若かった頃でも「400時間働け」とか、「絶対朝までに終わらせろ」とか、なんかそういうエンジニアの苦労話にありそうな感じの努力は一切してないんで。
そういう辛いものもしてないんで、普通に働いて、普通に遊んで、当たり前のことを当たり前にやったみたいな感じなんです。
――正しいエンジニアのあり方という感じですね。
ちなみに、多くの起業を見てるのですが、法人で起業した後、不安なときから安定するといいますか、経営者、こう心の波みたいなのはあるかなと思うんですが、なんか「このまま行けそうだな」みたいな自信を持ったタイミングってありますか?
なんかちょっと「経営者としてレベル上がったな」と実感したエピソードがあれば教えてください。
一つは、直接、僕のことそんな知らない人を雇用した時は「あ、ちょっと成長したのかな」と思いましたね。
基本的に、雇用したのって知り合いばかりで。初めに雇用したのも、その大学院の後輩ですし、その後、雇用したのも会社の元いた会社の後輩だったり、常に紹介とか推薦とかリファラル採用だったんですよ。
で、そこから初めてリファラル採用でもあるんですけど、友達の友達みたいな方を雇った時に思いましたね。
なんかこう、ごまかしがきかなくなるじゃないですか。
今までだったら、本当は良くないんですけど、何かあっても友達感覚の延長で「あ、ごめんごめん」みたいなことを言えると思って。
例えば、実際にはなかったですけど、友達なら給与の振り込みを忘れても「ごめん、すぐ振込に行くから」みたいなので、済むなと思ってて。
当時でも、それがそれやっちゃうと、会社への信頼感がなくなってしまうので、ダメなんですが、そういう直接知らない人が増え始めたとき、ちょっとドキドキ。
「ちゃんと会社になってきてるなあ」っていう実感があったのが一つ。
もう一つ、個人事業主辞めて会社を作ったタイミングで、僕、めちゃくちゃ収入落ちたんですよ。
個人事業をやってたときみたい「個人事業主として賃金をもらって、「来月はちょっと働くのやめとこうか」みたいなの、できないじゃないですか。
その役員報酬も一年に一回決めて、もうそれでおしまいですし。
初めてはすごい安く報酬を設定してて、収入が凄い一気に下がり。
個人事業主のときより少し多くなったのが、四期目から五期目かな?五期目だったんですよ。
そこで「レベルあがったかな?」って思いましたね。
――ちなみにもし生まれ変わって、もう一回、起業家になりたいですか?
もしかしたら、あの個人事業の時、その当時の経営者と意見が合致してたら、もしかしたらナンバーツーとかナンバースリーとかのポジションとかもありましたかね?
ああ、どうですかね。確かに、結果的に起業してるだけで、どっちでもいいよっていう感じ。
起業がいやだなあとは思わないですね。なれるなら、起業家になった方が楽しいかな?と思いますね。
――いやだなあと思わないということは「起業した後のあの時に戻りたくない」とか、「あのときやばかった」みたいな、そこまで切羽詰まったエピソードはなかった感じですかね?
はい、ないですね。
なんかその、大企業にはならない、なれないかもしれないけど、僕個人がエンジニアとして働き続けられるので、まず倒産することはないと思ったんですよね。
変な投資とか、しなければ。お金借りて一気に雇用するとか、仕事ないのに雇用するとか、あとは急に飲食業始めるとか、ちょっと調子に乗って一気に人を雇うみたいなマネさえしなければ、仕事がある前提で雇用してやっていけば、倒産はないなと思ってたので。
割と「勝てる喧嘩だからした」みたいなのに近い経営かもしれないです。
――経営者にも、会社にも、キャッシュが増えたりすると、ちょっとずつ飲食店経営とか謎の投資話とか来るものですが、いろいろある中で今まで一回もやろうと思った事ないですか?
ちょっとした投資話って、ソラボも、僕もあんまりやってないんですが、「ちょっと楽しそうだな」って思う時もゼロですか?
やろうと思ったこと、全くないですね。
昔はゼロじゃなかったんですが、今は全くない、もう心も動かないんですよ(笑)
――すごい。御社がビジョンに掲げた通りの「Be an engineer.」っていうことですかね?
はい。「そんなことはやらない」みたいな感じはありますね。失敗してる人、結構見たのもありますね。飲食業に手を出して、借金抱えて、日本から逃げちゃった人も見てます。
あとは僕、結構、外で一緒にお食事するのが好きなので、いろんなお店行かせてもらってて仲良くなると、飲食業めちゃくちゃ大変なのわかるから「絶対こんなの、できるわけない」っていうのも感じますし、全然揺らがないですね。
あと、投資、単純に不動産とか、ああいうのは全く分からないんで、全くわからないものはさすがに手を出す気にはならないですね。
例えば、仮想通貨の投資話ってよくあるじゃないですか。もちろん、ちょっとやるだけなら、全然いいんだと思うんですけど、なんかそういうのすら、もう手を出そうと思わなかったし、今も思わないんですよね。
――福田さんの、そういう高潔というんでしょうか、そういうところに魅力を感じて、人が集まってくるんでしょうね。
今後の展望
――今後の展望、御社としてはどうして行きたいかを教えてください。
このインタビュー企画の説明で、冒頭におっしゃってたような「日本に対して」みたいなことを考えていますね。
自己満足だけだと辛くなってくるの、僕も結構同じで。
初めは「自分の身、自分だけが良ければいい」と思ったし、次にちょっとずつ、自分の会社の人とか、「うちの会社に関わる人は豊かになればいいかな」っていうふうに、広がりを感じて思ったんですけど。
さっきも言ったように、ちょっとずつやっぱ安定してきて。
これはもう、このままだったら、別にこのまま終わるんだろうなあ、って。なんか少しでも、社会貢献したいなと思っていて。
この間、フェルミ推定でいろんなことを仮定して。
フェルミ推定って、現実的にはこう、正しい数値が出せるわけではないんですけど、そういう数学のこう方法論で、例えば「都内にある郵便ポストの数っていくつですか?」って言われたときに、実際の数を調べるんじゃなくて、自分の地区に何個あるからで大体このぐらい、みたいな感じで想定するやつですね。
うちの会社の数学が得意な子に「僕の思う不幸なエンジニアって、日本に何人いるか?」って聞いたら、「だいたい20万人ぐらいです」っていう試算が返ってきて。
20万人。
うちの会社入ったら、全員が幸せになるわけじゃないですけど、じゃあ、うちみたいな会社も増やしつつ、ただエンジニアを搾取しているだけのような会社は淘汰されつつ、みたいなことを推進していくためにはどうしたらいいかな?みたいなの考えています。
――御社がミッションで掲げている内容ですね。
はい。うちの会社のミッションにある通り、エンジニアの価値を高めるために、もう一つ、大きなことできないかな?っていうのを考えるようになりました。
――ある程度ちょっとずつ成長してくると、やりたいことって絶対出てきますよね。
ちなみに、それ、考えはじめたのってどれぐらいのタイミングでしたか?
今年(2022年)ですね。ああ、今年2月とか、そんなもんですかね。
多分2月と3月くらい、決算終わって、去年の売上を見て、「こんなに、大きくなってきてるんだ」って思った時に、多分、このまま同じことを続けるんだろうなあっていうのがあって。
もうちょっと何かできないかなっていうのはありましたね。
起業を検討している方へのメッセージ
――ありがとうございます。最後に起業を検討している方へ、ショートメッセージ的なものいただけると嬉しいです。
難しいですね。うん。
若ければ起業はやったほうがいいと思います。
できれば独身の人。子供は巻き込まないで、あげてほしいかな?
――確かに、若い人にはぜひチャレンジしてほしいですね。
日本って一回失敗したら終わりだっていうのがすごく文化として、大きいと思うので。「ちゃんと」っていう線引きも難しいけど、やることちゃんとやって失敗した人には二度三度のチャンスがあっていいんじゃないかなって思います。
そうですね。失敗は成功のもとだと思うんで、諦めず、アグレッシブに行って欲しいですね。
――福田さん、ためになるお話、ありがとうございました!
会社情報
会社名:株式会社CODEBERRY
代表取締役:福田 芳真
代表取締役 Twitter:https://twitter.com/yoshima_fukuda
会社HP:https://codeberry.co.jp/
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