事業再構築補助金における第6回公募のスケジュールを解説
2022/3/29
2022/04/12
事業再構築補助金の第6回公募のスケジュールとして電子申請の開始と締め切り、採択結果発表までの日程と注意点について解説します。
事業再構築補助金は令和3年(2021年)4月にスタートし、これまで第一回、第二回、第三回、第四回の公募と採択、第五回の公募が終了しました。
2022年3月28日(月)に令和4年度として事業再構築補助金の第六回公募が出され、 5月下旬~6月上旬から電子申請が受け付けられ、6月30日(木)18時に締切られる予定です。
事業再構築補助金は公募回ごとに公募要領が刷新されるので、応募される方は第六回公募の公募要領を確認して申請準備を行いましょう。
事業再構築補助金の第六回公募のスケジュール
事業再構築補助金の第六回公募のスケジュールは次の通りです。
第六回公募(公募要領の公開) |
2022年3月28日 |
電子申請の受付 |
2022年5月下旬~6月上旬 |
第六回公募締切 |
2022年6月30日18時で締切 |
採択結果発表 |
2022年8月上旬〜9月上旬を予定 |
これまでの公募回と同じで、第六回の公募期間も約2カ月間です。
事業再構築補助金では毎回、公募スタート=申請スタートというわけではありません。電子申請の受付開始は公募開始日から少し遅れます。
事業再構築補助金の申請は電子申請のみです。申請期限の18:00という時間は、システム(Jグランツ)でのフォーム入力や添付資料の送信が終わる時間を意味します。
第六回公募の申請は5月下旬~6月上旬に受付開始して6月30日18時で締切
事業再構築補助金の特設サイト上で第六回公募の「公募要領」が公開されています。
事業再構築補助金 公募要領(第6回)|事業再構築補助金事務局
公募要領には毎回、差異があります。必ず、最新の公募要領をご確認ください。
なお、不採択で第六回公募に再申請する事業者の方は第五回公募からの変更点については、関連記事をご参照ください。
初めて事業再構築補助金を申請する事業者は、まず、事業再構築補助金の全体像や流れをつかむことからはじめましょう。
事業再構築補助金とは何か、申請条件・採択例など全体像を確認したい方は次の関連記事もあわせてご覧ください。
なお、事業再構築補助金は個人事業主も対象です。
個人事業主に絞った内容で事業再構築補助金について知りたい方は関連記事をご覧ください。
第六回公募の採択結果発表は2022年8月上旬〜9月上旬
事業再構築補助金の第六回公募の採択結果スケジュールは、事業計画を立案する上で重要です。
補助金の対象となる事業(補助事業)は、採択結果の後に始め、経費なども採択結果発表日以降に支払う計画を立てる必要があるからです。
事業計画を立てる上で重要な採択後の流れについては関連記事をご覧ください。
公募申請の準備はいつまでにすればいい?
事業再構築補助金への申請準備には1カ月ほどかかります。 応募したい時期から逆算し、少なくとも1カ月前から準備をスタートしましょう。
まず、事業再構築補助金の必要書類の準備が必要です。決算書などが手元にない方は、必要書類を用意するのに最低でも1週間程度かかります。
採択結果を左右するのは「事業計画」です。公募要領に沿った再構築事業についての事業計画書の作成も必要です。
事業再構築補助金の事業計画書の書き方については関連記事をご覧ください。
第四回公募の採択結果で全国トップの支援実績を誇る認定支援機関・株式会社SoLabo(ソラボ)による独自の事業計画書フォーマットを無料でご提供しています。
なお、作成した事業計画書は認定支援機関に確認してもらい、確認書の発行も必要です。時間も必要です。依頼する認定支援機関にもよりますが、相談~確認書の発行まで、最低1~2週間はかかるとみてください。
このほか、事業再構築補助金の電子申請にはGビズアカウント取得が必要です。GビズIDをお持ちでない方はアカウントの作成過程の事業者の認証手続きに2〜3週間前後かかるため、申請を決めたと同時に取得手続きをしましょう。
Gビズアカウント取得や必要な事前準備については関連記事でも詳しく紹介しています。
第六回公募の注意点
事業再構築補助金の第六回公募では補助枠として「回復・応援枠」と「グリーン成長枠」が2つ創設されています。
「回復・応援枠」は終了した「緊急事態宣言特別枠」の補助枠をほぼ置き換えた応募要件ですが、「グリーン成長枠」は対象とする事業のジャンルに制限はあるものの、他の補助枠よりも補助上限金額が高く、一度採択された事業者も応募できる、というこれまでの事業再構築補助金にはない特徴をもちます。
事業再構築補助金に申請するときに、補助枠によっては競争倍率があがる可能性があるため、これまで以上に再構築する事業の計画をよく練る必要があるでしょう。
グリーン成長枠については関連記事で詳しく解説しています。
なお、採択結果から見る事業再構築補助金の難易度については、関連記事をご覧ください。
第五回までの公募から採択結果発表までのスケジュール
ご参考までに、事業再構築補助金のこれまでの経緯と、第一回~第五回までの公募スケジュールをご紹介します。
第一回公募(終了)
第一回公募の公募・電子申請・採択結果は以下の通りでした。事業再構築補助金が始まって初めての公募回でしたので、採択率は36%と比較的低いものになりました。
公募期間 |
2021年3月26日~5月7日(41日間) |
電子申請期間 |
2021年4月15日~5月7日(22日間) |
採択結果発表日 |
2021年6月16日(緊急事態宣言特別枠) ※※公募終了後39日目 |
応募件数(採択率) |
22,231件(36%) |
第二回公募(終了)
第二回公募の公募・電子申請・採択結果は以下の通りでした。第二回の公募では採択率も44%へと上がり、採択結果発表が第一回よりも約20日多くかかるというスケジュールで運営されました。
公募期間 |
2021年5月20日~7月2日(42日間) |
電子申請期間 |
2021年5月26日~7月2日(36日間) |
採択結果発表日 |
2021年9月2日 ※公募終了後60日目 |
応募件数(採択率) |
20,800件(44%) |
第三回公募(終了)
第三回公募の公募・電子申請・採択結果は以下の通りでした。第三回公募のスケジュールは公募期間も電子申請期間も第二回より長めに設定されましたが、応募件数は500件ほど少なくなりました。
採択率は第二回と同じく44%でした。採択結果発表は前回の第二回に比べ大幅に早まり、公募終了後約40日で発表されました。
公募期間 |
2021年7月30日~9月21日日(51日間) |
電子申請期間 |
2021年8月30日~9月21日(41日間) |
採択結果発表日 |
2021年11月30日 ※公募終了後39日目 |
応募件数(採択率) |
20,307件(44%) |
第四回公募(終了)
第四回公募の公募・電子申請・採択結果は以下の通りでした。第三回公募と比べると電子申請期間が1週間短かったため、応募する事業者は忙しかったのではないかと思われます。
公募期間 |
2021年10月28日~ 12月21日(53日間) |
電子申請期間 |
2021年11月17日~12月21日(34日間) |
採択結果発表日 |
2022年3月4日(金) |
応募件数(採択率) |
19,673件(44%) |
第五回公募(終了)
第五回公募の公募スケジュールは次の通りでした。
第五回事業再構築補助金の採択結果は2022年5月下旬が予定されています。
第五回公募(公募要領の公開) |
2022年1月20日 |
電子申請の受付 |
2022年2月中旬~ |
第五回公募締切 |
2022年3月24日18時で締切 |
採択結果発表 |
2022年5月下旬を予定 |
この記事のまとめ
・事業再構築補助金の第六回公募は2022年3月28日~6月30日です。
・事業再構築補助金は公募回ごとに公募要領が刷新されるので、応募される方は最新の公募要領を確認して申請準備を行いましょう。
・第6回公募では「回復・応援枠」と「グリーン成長枠」という2つの新たな補助枠が追加されました。「回復・応援枠」は終了した補助枠をほぼ置き換えた補助枠ですが、「グリーン成長枠」は対象とする事業のジャンル制限はあるものの、一度採択された事業者も応募でき、これまでの事業再構築補助金にはない特徴をもちます。
・事業再構築補助金は第六回公募の後にも、令和4年度には2回程度の公募を予定されていますが、その後も継続的にある補助金という位置付けではありません。ご検討中の事業者は申請できるタイミングで早めに申請することをおすすめします。