補助金は返済不要なのか?その他の支援制度を交えながら解説

2024/03/12

2024/3/12

この記事の監修

株式会社SoLabo田原広一

株式会社SoLabo 代表取締役/税理士有資格者田原 広一(たはら こういち)

融資支援実績6,000件超、補助金申請支援実績1,300件超、事業再構築補助金採択支援件数は第4回~第8回まで5回連続で日本一を獲得。 『小規模事業者持続化補助金』、『事業再構築補助金』、『IT導入補助金』は自社での申請・採択も経験。「補助金ガイド」LINE公式アカウントでは約4万人の登録者に情報発信を実施。

補助金に関する情報を調査している人の中には、返済の有無が気になる人もいますよね。補助金の返済が不要ならば、条件や目的に合う補助金を探してみたい人もいるでしょう。

当記事では、返済の観点から補助金を解説します。個人事業主に該当する人や中小企業に所属する人など、補助金の返済に関する情報を調査している人は参考にしてみてください。

補助金制度により支給されたお金は原則として返済不要

補助金制度により支給されたお金は原則として返済不要です。不正受給や不正利用などの一部の例外を除き、補助金制度により支給されたお金は原則として返済不要となるため、補助金の返済に関する情報を調査している人はその前提を踏まえておきましょう。

たとえば、銀行や信用金庫などの金融機関から融資を受ける場合は借入金の返済が必要です。金融機関(貸主)と顧客(借主)による融資契約を前提としているため、銀行や信用金庫などの金融機関から融資を受けるならば、返済義務が生じることになります。

一方、都道府県や市区町村などの自治体から補助を受ける場合は受給額の返済は不要です。事業者や個人の取り組みを支援することを前提としているため、都道府県や市区町村などの自治体から補助を受けるならば、返済義務が生じることはありません。

ただし、補助金を受給するには、まずは所定の要件を満たしている必要があります。必ずしも受給できるとは限らず、まずは所定の要件を満たしている必要があるため、各種補助金を検討している人はその前提を踏まえておきましょう。

補助金に関する情報が知りたい人は「補助金とは?図解を用いながらわかりやすく解説」を参考にしてみてください。

その他の支援制度により支給されたお金も原則として返済不要

日本国内にある支援制度はいろいろありますが、その他の支援制度により支給されたお金も原則として返済不要です。補助金の返済に関する情報を調査している人はその前提を踏まえつつ、返済の観点からその他の支援制度に関する情報も押さえておきましょう。

【日本国内にある支援制度の具体例】

項目

具体例

助成金

・創業助成事業(東京都)
・キャリアアップ助成金
・トライアル雇用助成金

交付金

・新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金
・過疎地域等自立活性化推進交付金
・農山漁村振興交付金

給付金

・新型コロナウイルス感染症対応休業支援金・給付金
・介護休業給付金
・育児休業給付金

その他の支援制度として挙げられるのは「助成金」です。日本国内にある助成金はさまざまですが、助成金の多くは雇用や労働に関する課題解決を目的としている関係上、助成金制度により支給されたお金は原則として返済不要です。

また、その他の支援制度として挙げられるのは「給付金」です。日本国内にある給付金はさまざまですが、給付金の多くは生活や雇用に関する課題解決を目的としている関係上、給付金制度により支給されたお金は原則として返済不要です。

なお、日本国内にある支援制度は原則として返済不要ですが、その詳細は支援制度ごとに異なります。募集期間や申請要件など、その詳細は支援制度によっても異なるため、返済不要の観点から日本国内にある支援制度が気になる人は留意しておきましょう。

補助金と助成金との違いが知りたい人は「補助金と助成金の違いは?相違点と共通点からそれぞれの傾向を解説」を参考にしてみてください。

規定に反する場合は返還を求められる

補助金は原則として返済不要ですが、規定に反する場合は返還を求められることになります。規定に反してしまえば、受給額の一括返済を求められることも考えられるため、補助金の返済に関する情報を調査している人は予備知識として留意しておきましょう。

【規定に反する行為の具体例】

  • 不正受給に該当した場合
  • 不正利用に該当した場合

たとえば、不正受給に該当した場合、規定に反する行為として返還を求められることになります。「売上減少を捏造した」「申請書類を偽造した」など、所定の要件を満たしていない不正受給に該当してしまえば、受給額の一括返還を求められることも考えられます。

また、不正利用に該当した場合、規定に反する行為として返還を求められることになります。「借入金の返済に充てた」「第三者に譲渡した」など、本来の目的とは異なる不正利用に該当してしまえば、受給額の一括返還を求められることも考えられます。

なお、補助金の不正受給や不正利用が認められれば、罰金や懲役またはその両方が科される可能性もあります。内情を知る人や融通した人も同様の処罰となる可能性があるため、補助金の返済に関する情報を調査している人は予備知識として留意しておきましょう。

不正受給者に認定された場合は公表されるおそれもある

補助金の不正受給者に認定されてしまえば、その事実が公表されることも考えられます。不正に受給した者として政府機関により公表されることも考えられるため、補助金に関する情報を調査している人は予備知識として留意しておきましょう。

たとえば、厚生労働省の公式サイトにある「雇用調整助成金(不正受給関係)」には、「不正受給の調査を実施している旨」や「不正受給事案は事業主名等を公表する旨」が記載され、不正や不適正に該当する場合は自己申告するように注意喚起されています。

また、経済産業省の公式サイトにある「持続化給付金の不正受給者の認定及び公表について」には、不正受給者に認定された個人事業主や法人が公表され、受給額や延滞金を納付していない不正受給者に関しては、所在地や代表者氏名も公表されています。

これらは助成金や給付金を文脈としていますが、補助金においても同様、不正受給者に認定された場合は公表されるおそれがあります。政府機関により公表されることも考えられるため、補助金の返済に関する情報を調査している人は予備知識として留意しておきましょう。

まとめ

補助金制度により支給されたお金は原則として返済不要です。不正受給や不正利用などの一部の例外を除き、補助金制度により支給されたお金は原則として返済不要となるため、補助金の返済に関する情報を調査している人はその前提を踏まえておきましょう。

また、日本国内にある支援制度はいろいろありますが、その他の支援制度により支給されたお金も原則として返済不要です。補助金の返済に関する情報を調査している人はその前提を踏まえつつ、返済の観点からその他の支援制度に関する情報も押さえておきましょう。

ただし、規定に反する場合は返還を求められることになります。規定に反してしまえば、受給額の一括返済を求められることも考えられるため、補助金の返済に関する情報を調査している人は予備知識として留意しておきましょう。

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