株式会社nonseptic代表取締役の高山様にインタビューさせていただきました!
弊社株式会社SoLabo(ソラボ)のサービスを利用してくださった株式会社nonsepticの高山和久様にインターン生がインタビューをさせていただきました。
ライブ写真や映像制作を行う株式会社nonseptic
高山様はご自身が元バンドマンだった経験を活かし、ライブ写真や映像制作、webやグッズのデザインをされています。
また、YouTubeの撮影から動画編集まで、幅広く活躍されています。
企業名:株式会社nonseptic
ホームページURL:https://nonseptic.com/
開業のきっかけはバンドマンとしての活動から
―開業のきっかけを教えてください。
元々僕はバンドマンだったんです。自分のことを撮ってくれるカメラマンさんやデザイナーさんなどクルーと呼ばれる人たち撮影やデザインをお任せしていました。ある時から、その人たちに「こういう風に撮ってほしい」とか「こういうデザインをしてほしい」と感じるようになり、これ自分でやっちゃった方が早いんじゃないかなという思いが芽生えました。いっそのこと、そういう組織、会社があったら僕みたいに感じている人たちのリクエストにも答えられるし、便利だなって思ったんです。もともと、クルーのカメラマンさんとか映像屋さんとかデザイナーって全部別々のところからチームを組んで対応してくれていたので、一か所にまとめられるような組織を自分で立てちゃおうと考えて、バンド活動をやりながら、この事業で起業もしました。当時、YouTubeがある程度浸透し始めた時期で、徐々に需要が伸びてきている感覚がありました。映像というものがマストになってくるっていうのを感じたので、YouTubeの撮影とか編集とかディレクションとかの業務もやり始めて、今のような体制になりました。
―開業をするときに周りの方の反応はどうでしたか?
大反対でした。とにかく、もうめちゃめちゃ反対されました。
親に至ってはそんなことをしたら一家全滅するとまで言われて、絶対に責任を1人じゃ取り切れないとか言われましたね。僕の家系が医者とか税理士、薬剤師とか士業の家系で全員何かしらの資格を持ってるんです。でも、僕だけ持ってなくて、猛反対されたことで逆に燃えましたね。
―友達から応援する声はありましたか?
全然ないです。また変なこと言ってるよ、みたいな感じでした。バンドやりながら経営とかできるわけないだろとか、バンド頑張ればいいのにとか言われましたね。
色々バンド仲間とかにも説明はしたんですけど、わかってもらえなかったんで、もうやってやるぞっていう思いでやりましたね。
―反対されたことをばねにしたんですね。
そうですね。ただ、今思うと周りに恵まれていたと思います。
年齢関係なく、守ってくれるというか助けてくれる人が今もいるんで、その人たちのおかげでなんとか6年目までやってこられました。周りのスタッフや従業員含めて、みんなのおかげだと思います。
―高山様の人望もあってこそですね!開業までで失敗や後悔はありますか?
ないですね。何が失敗だったんだろうみたいな。今ってトレンドが目まぐるしく変わってて何がトレンドなのか分からなくないですか?
それこそYouTubeの編集とか映像編集する前は、バンドさんにフォーカスしてアーティスト写真やライブ写真とかの案件をやってたんですけど、コロナで皆さんライブ自体が出来なくなってしまいました。そうなると案件がなくなってしまうじゃないですか。でもその時に「なんかコロナになっちゃってみんなライブできなくなったな、じゃあYouTube流行ってるしYouTubeで仕事しよう」とか「TikTok伸びてきてるじゃん」とか、時代とか流行がどんどん変わっていくので、後悔している時間はなかったですね。
―今はすぐにトレンドが変わっていきますからね。逆にやっておいてよかったことはありますか?
それは、YouTubeですね。YouTubeとかSNSがどこと比べていいかわからないですけど、結構詳しい方なので、早めにYouTubeとかで調べててよかったなって思ってます。
―結構初期のころから目を付けていたんですか?
そうですね。元々ニコニコ動画ってあるじゃないですか、ニコニコ動画って画面に沢山テキストが出ちゃって、そうなるとバンドのミュージックビデオとかの画を見せたいのに、テキストが邪魔になってたんです。そうなると、「じゃあどこで映像を公開すればいいんだ」っていうところから、YouTubeが全然流行ってなかった時に見つけました。これ、次はYouTubeが絶対来るなって感じたので、SNS戦略っていうのを意識して取り組むようになりました。やっておいてよかったなって思います。
―今SNSを使ってお金を稼ぐこともできますもんね。
そうですよね。今の時代はSNSをやらない方がもったいないと思います。
良いスーツ、いい時計、いい車と同じくらい、いいSNSチャンネルとかアカウントを持っていた方がいい時代になってきているので、SNSを使った戦略をしていない人はもったいないと思います。
―これから開業する人にアドバイスをするとしたら、SNS運用についてアドバイスしますか?
おこがましいことは言えないですけど、言えることは絶対にSNSですね。Web内で何か決済ができるサービスを完結しておくことが最低限マストだと思います。
―なるほど。今の時代フォロワー数などがよく見られがちですが、フォロワー数を増やしてアカウントを成長させることも大切だと思いますか?
アカウントを成長させる定義によるんですけど、僕はフォロワー数よりもフォロワーの質だと思っています。フォロワーが1万人いようが、実質コアファンって呼ばれる本当に応援してくれているフォロワーさんが少なかったらそのアカウントって死んじゃうので、だったら1000人でもいいので、優秀なフォロワーさんを集めておいた方がいいって思いますね。ただ、自分に対して教えてくれる経営の先輩は、自分のフォロワーっていう枠ではなくてフォローする側だと思っています。そういった方ではなく、10代20代の今後頑張っていきたいだとか、これから未来を作る人達にフォーカスを充てて、若者向けのコンテンツをどんどん発信していくことが最低限必要だと思います。
少しいたずら心を忍ばせるデザインへのこだわり
―HPも拝見させていただいたんですけど、デザインも1から作っていらっしゃるんですか?
そうです。
もちろん一人でやる訳ではなくて、デザイナーもいますし、エディターの人間もいるので、「こういう風にした方が目に優しくない?」とか、「この色の方が可愛くない?」みたいな感じで、色々相談しつつやってます。
―皆さんで力を合わせて作成してるんですね!ライブのお写真や映像はご自身のバンドマンの経験を活かしているんですか?
そうなんです。僕だったらこういうところで撮ってほしいとか、「この画角からの方がかっこよくみえるやろ!」とか「これなら画をガチっと硬くした方がいいやろ!」っていう風に撮影して、編集をしてます。
―自分がバンドマンだった時に「この画角で撮ってほしい!」だったり「このデザインの方がかっこいい!」っていう経験が活かされてるんですね!デザインや映像を作る時に心がけていることはありますか?
デザインとかウェブを作ってください、映像を作ってくださいって言われたときに、できる限り、その人を驚かせるようなことをするっていう、いたずら心みたいなものがミッションとしてあります。
ある程度普通なものって誰でも作れるじゃないですか。この30分の動画を10分くらいにしてYouTubeにアップしたいんで、それっぽく作ってくださいとか注文された時に、それっぽく作るって誰でもできるんですけど、「なんかこの動画テンポよくて見やすいよね」とか、「なんでこんな引き込まれちゃうんだろう」みたいないたずらを仕込みますね。
―動画やいただいた素材のいいところを伸ばして驚かせるっていう感じですか?
その表現めっちゃいいですね。(笑)
それ使わせてもらいます。
うちのミッションはクライアント様のいいところを伸ばすことです。(笑)
nonsepticっていう会社名は造語なんですけど、腐らないっていう意味で付けさせて頂いてて、septicって腐るという意味で、そこにnonをつけてうちが作るものは腐らないよ、アートって腐らないんだよっていう意味を込めて付けたんです。映像とかってずっと残るじゃないですか、それって風化しないしずっと残るものなので、クライアント様を驚かせるようなものを作りたいですね。
―素晴らしい意味が込められた会社名なんですね!映像制作のやり方はどこかで学ばれたんですか?
我流です。最初は自分のバンドの素材で練習してました。うちのエディターとか元々エディターじゃなくて、普通にアルバイトで働いてた子を雇って、一緒に操作方法とかも試行錯誤しながらやってました。
―映像制作とかって難しいイメージがあるんですけど、どうなんでしょう?
それよりも僕は販管費とか事務作業系を思える方が難しかったです。
映像制作で分からないところはGoogleとかYouTubeで調べたら教えてくれますし、自分でやるからこそわかることもあるので、誰かに操作方法を聞いたりしたことは思いつく限りないですね。
―確かに、自分でやるのとそうでないのは覚える早さが全然違いますよね。今後こんなことをしていきたいなどはありますか?
今やろうとしていることは仮想空間です。Vライバーさんであったりとか、一人1アバターが当たり前になる時代が来ると思っています。ローソンとかもそうなんですけど、アバターを使ってアルバイトに接客をしてもらうっていうプロジェクトが進んでたりしていて、そういうように現実の我々のスキンではなくて、アバターっていう仮装のスキンで色々やり取りができる時代が来るので、そこを狙おうと思って今めちゃめちゃネットに潜ってます。僕自身もVチューバ―として喋ってみたりとかして、どういうカルチャー何だろうっていうのを実際に体験してみたりしてます。
―そんな時代がいつか来るんですね!アバターの洋服のデザインとかも考えているんですか?
もちろんやってます。僕のアバターの見た目とトークでお客さんを付けて、僕がデザインしているアパレルや、アクセサリーなどのオフラインで買えるものをオンラインと上手くつなげる方法を考えています。
―これからの流行を先駆けようと考えているんですね!
高山様、本日は貴重なお話をしていただきありがとうございました!
会社情報
会社名:株式会社nonseptic
ホームページ:https://nonseptic.com/