【小規模事業者持続化補助金採択事例】株式会社Crevalue近藤代表インタビュー
株式会社SoLabo(ソラボ)の補助金サポートを受け、小規模事業者持続化補助金が採択・交付された 株式会社Crevalue 代表取締役社長 近藤 彰吾 氏にお話を伺いました。
補助金活用の新事業と新事業スタートの経緯
――補助金を活用した新事業、敏感肌向けスキンケアブランドについて教えてください。
まず、会社として現在、主に3つ、補助金を活用した新事業の「化粧品ブランドの企画・販売」の他に、経営・マーケティングのコンサルティングや、人材会社BPOアウトソーシングサービスの事業展開をしています。
時系列としては、経営・マーケティングのコンサルティングとして広告代理業などを始めていて、その間にスキンケアブランドのECサイト(ネットショップ)を準備してDC(在庫型物流センター)を立ち上げ、リスク分散みたいな感じでBtoBの、もう一つのBPO事業アウトソーシングサービスを立ち上げました。
敏感肌向けスキンケアブランドの今後の展望としてはブランド名でも表現しているように、「心が晴れる」プロダクト以外は出さない方針です。
例えば、アトピーの人に効果の高い美容液とか、アトピーの人ってシャンプーで背中が荒れたりするので、背中のことを考えたシャンプーとか、アトピーの人しか気づかない、僕しかわからないような顧客課題の解決できるプロダクトを出していきます。
普通のスキンケア商品は出さない、何かしら、心が晴れるものでないと出さない、というブランドコンセプトを貫きたいと考えています。
――どのような経緯で起業し、今回の事業をスタートしようと思われたのですか?
あまりこれという起業の理由はないのですが、気持ちとしては起業が先に決まっていて、何やろうかな、みたいな感じで考えていたら「アトピー向けのスキンケア」っていうのに着地した形です。
僕自身が今でこそマシになりましたけど、物心ついてからずっとアトピーでして、どうせやるんだったら人生かけられる方がいいなと思ったんです。あと、自分の経験からユーザーのことが分かっていて、フィットさせやすいかなと思ったのも理由です。
「アトピー向けのスキンケア」であれば、ユーザーヒアリングしてというより、もう僕自身が顧客なので、僕が欲しいやつを作ってしまう、プロダクトアウト的なアプローチの方がいいんじゃないかと思ってのことです。
「iPhoneみたいなのが世に出る前にiPhoneを欲しいと思わない」みたいな有名な例え話と同じで、僕は自分の中のマーケティングの哲学として、ユーザーヒアリングだけではいい商品はできないと思っているんです。
外部のお客さんにヒアリングしたこととかは一回もないですし、プロダクトアウトで共感を得られるいい商品を着実に広げていく、っていう方がいいなと思っています。
何より、やっぱり一番の思いは、アトピービジネスが容赦ないってことなんですよ。
僕は昔、全身アトピーだったんですが、それを見る親の気持ちにつけ込んで、効果が保証されていない器具を高額で売り込む企業などをみてきました。
もともと僕が医療業界にいた際の大前提として、アトピーという病気は「何もしなくてもよくなったり悪くなったりを繰り返す」っていうのがありました。
つまり、この「何もしなくても、よくなったり悪くなったりする」っていうのが、アトピービジネスのポイントです。
毎日水をつけていて、体によくなったりした場合は「水をつけてよかった」ってなるし、悪くなるタイミングで水をつけたら「水の鮮度が悪くなった」っていう結論にするんです。この「良くなった」というところだけを切り取って「うちの商品は効いてます」ってアピールするみたいなことが横行していました。
それとは逆に治療薬として処方されることが多いステロイド軟こうの「悪くなった」という部分が切り取られてしまうこともありましたね。
これらの問題点は、金銭的なものだけじゃなくて、精神的な疲弊が長期的に続くことなんです。僕たちみたいなアトピーの人が毎回毎回すがる思いで「次は治るかも」と思って、5年、10年経っていくという。
アトピー人って、体のために「やらなきゃいけないからやってるスキンケア」がほとんどなんです。でもそうじゃなくて「やりたいからやってる」って状態が作れたらいいな、と思って取り組んでいます。
小規模事業者持続化補助金を選んだ理由、準備や採択について
――いろいろな補助金がある中で、小規模事業者持続化補助金を利用しようと思ったきっかけはなんですか?
特に大きな理由はないですが、補助金の申請を検討していたのが一期目だったので、対象になる補助金が少なかったというのはあります。
補助金によって何か施策を増やしたり変えたいっていう考えは無かったんですが、うまく使えるものがあったから有効活用したいなと思っていました。
そんな時に、考えている施策に対して使える補助金はあるかな?くらいの気持ちで相談したら、小規模事業者持続化補助金はどうですかって提案して頂いたんです。
――小規模事業者持続化補助金は書類準備など大変なイメージがありますが、申請前の準備で大変だったことはありましたか?
大変なことはないですけど、契約書を揃えたりするのは手間でしたね。
僕、補助金ありきでやってたんで、(ソラボが資料作成のために)これくださいって時には、必要な書類が手元にあります、っていう状態だったので、そういう意味では別に大変じゃなかったです。
ただ、法務局にもらう履歴事項全部証明書は三ヶ月以内に発行されたものっていう条件があったので、そういった書類の場合取り直しが必要になるところが面倒でした。
――採択が決まった後はどのような感じでしたか?
補助事業が採択されてからは、必要な作業に関する連絡が来たら対応するみたいな感じでした。
僕は、前職も含めると何回か補助金に採択された経験がありますが、ここから先のやりとりは焦っても仕方ないみたいな気持ちもありましたね。jGrantsに連絡が来るまでは気にしてもしょうがないみたいな。
その代わり、連絡が来たらその日中に対応するって事だけ決めていました。
――補助金申請を通して、また、補助金を活用したいと思われますか?その理由も教えてください。
対象になる補助金はすべて活用したいですね。
補助金で得られるキャッシュを利益ベースで稼ごうとしたら、もうとんでもない時間かかります。それは本当に大変なので。
ソラボに申請サポートを依頼した経緯と利用後の感想
――今回、申請サポートにソラボにご依頼いただいた経緯を教えてください。
ソラボ取締役の大石田さんと、僕のコンサル先で知り合って紹介いただきました。会社は今二期目の途中ぐらいの駆け出しなので、キャッシュは全然ないですっていう中で、いろいろとソラボさんにお手伝いいただきました。
――ソラボのサポートはいかがでしたか?
僕、パソコンに文字を打ち込むのが嫌いなので、Zoomで「どうしたらいいですか?」ってすぐ確認できて、フォローしてもらえたのがよかったです。
点数をつけるなら100点中120点だと思ってます。こんなこというと、嘘っぽいですけど、本当に不満は一つもないです。だから、めっちゃ(ソラボを)紹介しているんですよ。
過去にものづくり補助金をとった時は、コンサルの傍ら、補助金の支援を行っている所に依頼をしたんですが、対応が遅れることがありました。ソラボさんの補助金申請支援は、本業ってことでパワーがやっぱり違って、圧倒的に差を感じました。
ただ、欲をいえば、もっとガツガツ営業に来てほしいですね。「この補助金、今狙えますけど」みたいな感じで。ソラボさんからメルマガが来てるのは見ているんですけど、自分が該当するかわからないので、こっちから「こういうのはないですか?」って連絡する前に営業に来てほしいです。
――申請準備から実績報告までの手続きで分かりにくい点などはありましたか?
あまり覚えていないんですよね。ソラボさんに全部お任せしてやっていたので。
連絡が来たら作業を言われるがままやっていたので、それぐらい考える時間もアウトソースできました。補助金の仕組み上、僕が手を動かさなきゃいけない時は僕が対応するぐらいの話で僕が詳細を事細かに理解しようとしてなかったんです。
僕は言われた通りにやってました。「それはこの手順でやって、この場合、こうでこの電話が繋がらなかったら、ここに電話ししてくれ」みたいな。
手続きや準備は煩雑なので頑張って自分で何とかしようとしたら、間に合ってないんじゃないかなって思います。
――申請準備から実績報告までの手続きで、「こういう情報があったらいい」「これは事前に知りたかった」というものがあれば教えてください。
特に事前に欲しい情報はなかったです。その瞬間にベストアアンサーをもらえればスムーズに進んでいくので。
ソラボさんの担当者が今回、対応してくれたようにやらなければいけないことを適切にスピーディーに連絡してもらえるのがベストだと思います。
ソラボ担当者より近藤様へ
近藤さんとお話しすると、こちらが元気をもらえるような感じだったので、むしろ連絡取るとすごい嬉しかったです。提供いただいた資料には熱意が感じられ、Zoomでの打ち合わせを重ねてスピーディーに進み、仕事がしやすかったです。商品の一ファンとしても応援しています!
お忙しい中、インタビューにご協力いただきありがとうございました!