吃音の悩みを持っている方の選択肢を増やす
合同会社TNK 代表取締役 田中大翔
田中大翔様は、吃音の悩みを持っている方に向けて情報を発信し、サポートをしています。今回はそんな田中様が開業に至るまでのお話を伺いました。
吃音の悩みを持っている人に手を差し伸べたい
―田中様は、なぜ吃音で悩んでいる方のサポートをしようと考え始めたのですか?
田中氏:僕自身、吃音という言語障害を持っていて、将来的に働く上で組織の中で働くことに対し、徐々に不安を感じてきたことがきっかけです。
―どういった場面で、組織の中で働くことに不安を感じてきたのでしょうか?
田中氏:僕が現在大学4年生なのですが、大学1年生の時に飲食店のアルバイトをしていました。そこで働く中で、接客をする際やアルバイト同士のコミュニケーションの時に言葉が詰まる場面が多々あって、働きながら結構きついなっていうことを感じていました。それに加え、昔よりはテレビとかで吃音という言語障害が取り扱われるようになったりとか、SNSの普及によって認知度は上がっている部分はあるのですが、なかなか理解がある人が増えない現状があります。それもあり、将来社会人になり組織の中でのコミュニケーションなどをすることに徐々に不安を感じてきました。
―なるほど、そこから今回開業された事業内容で会社を始めようと考えたのですか?
田中氏:今の時代、webやインターネットなどで稼ぐことができるので、まずは自分でアフェリエイトの仕事を個人で始めました。web上で仕組みを作ったりすることは、パソコン作業が主なので、個人でやる分では問題なく、組織に囚われることがなくなるので、人間関係での不安もなくなりました。人間関係が全てという訳ではないのですが、僕以外にも吃音が原因で、組織の中で働くことに不安や悩みを持つ人がたくさんいるので、そういう人たちに向けて、一つの選択肢としてこういうのもあるんだよっていう情報を発信したりとか、手を差し伸べられればと思い今回の事業内容で開業しようと考えました。
―不安を感じている時に選択肢が広められるとかなり安心すると思います。田中様は元々WEBなどに強かったのですか?
田中氏:弱かった訳ではないですけど、そんな強い訳でもないですね。学校でもそういった内容を学んでいたということでもないので、自分で学びつつやらせていただきました。
―自ら学んで始められたのですね!学業と両立しつつ学ばれているのはすごいと思います!田中様は現在大学4年生ということで、学生のうちに開業をすることに不安などはなかったのですか?
正直、大学3年生までは不安はありました。
それまで開業した方がいいんだろうなとは思っていたんですけど、どうやればいいかもわからず、なかなか踏み切れない部分がありました。
―やはり、学生のうちに開業をすることに不安はありますよね。僕も今大学3年生ですが、開業するとしたら不安しかありません。なぜ今回はそのような不安がある中で、開業に踏み切れたのでしょうか?
田中氏:当時大学3年生の1月で、ちょうど年明けのタイミングでキリがいいっていうのと、大学4年生になってから働き始めてると、学業や仕事が忙しくなり遅いだろうとは考えていたので、いい時期だと思い開業に踏み切れました。
それに、当時はコロナの影響でオンライン授業が多く、学校に行く機会があまりなかったので、そこまで時間も取られることがなく、開業準備に時間が取れたので、上手く学業と両立ができたこともタイミングが良かったと思います。
―色々とタイミングが合って、ご開業に踏み切れたのですね。開業のやり方も分からなかったとのことですが、開業後の書類なども苦労されたのですか?
田中氏:最初はやっぱり税務関係の資料や銀行口座開設など行政機関とのやり取りに苦労しました。色々なところから書類が届いて、税金とかよくわからない書類なども届くので、今は税理士先生を雇わせていただいて、書類を聞きながら資料のサポートもしてもらっています。
―なるほど。本日は貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございました。最後にこのサイトを読んでいる読者に一言お願いします!
田中氏:弊社では吃音によって組織で働くことに不安を持っている方に、働き方の選択肢を増やしたいと思っています。他にも吃音でお悩みでなくてもwebサイトの制作や販促に関するサポートもしているので、興味がある方はご連絡いただければと思います!