Football Society 〜生涯コミュニティスポーツとして、ソサイチの普及へ〜
一般社団法人日本ソサイチ連盟 代表理事 馬場貴嗣
馬場貴嗣様はソサイチという7人制サッカーの普及活動をされている一般社団法人日本ソサイチ連盟の代表理事を務められています。今回は馬場様にインタビューを行い、活動に対する想いを伺いました。
生涯現役フットボーラーをひとりでも多く増やす
-ソサイチという言葉は初めて聞きました。どういったスポーツなのか改めてご説明いただけますか?
馬場氏:ソサイチというのは1950年ごろにブラジルのリオデジャネイロで始まった7人制サッカーのことです。「社交的サッカー」を意味するFootball Societyが語源となっています。
-なるほど。ブラジルではかなりメジャーなスポーツなんですか?
馬場氏:そうです。男女共にジュニアからシニアまでの生涯スポーツとして、さらにはリーグ戦や国際大会など競技スポーツとしても広く楽しまれています。
-ルールはサッカーと同じなんですか?
馬場氏:基本的には同じです。ですが、オフサイドがなかったり、交代自由で一度アウトした選手が再びピッチに立つことができたり、ゴールキックではなくゴールキーパーからのゴールスローで再開したりと、いくつかの違いがあります。
ゲームの進み方も11人制のサッカーよりアクティブになります。というのも一人あたりのボールタッチ数が多いことに加え、攻撃のバリエーションに富んだソサイチは「瞬時の判断力」「球際の技術」「フィジカル」といった総合的な能力が求められるからです。
-馬場様がソサイチと出会われたのはいつ頃のことなんですか?
馬場氏:昔、ブラジルから帰国した友人からソサイチのことを聞いたのが始まりでした。サッカーをプレーすることから離れていた私は、フットサルのそれとはまた違う興奮を感じたことを、今でも鮮明に覚えています。
それで「誰もが気軽にソサイチを楽しめる環境をつくりたい」そんな思いから、2006年6月より当団体の活動を開始、2012年12月に一般社団法人日本ソサイチ連盟を設立し、本格的にソサイチの普及活動を開始しました。
-普及活動とはどのようなことをされているんですか?
馬場氏:「エンジョイプレイヤー向けワンデイ大会の後援」「リーグ戦」「海外遠征」「ルールづくり」「コートづくりのお手伝い」「国際7人制サッカー連盟や各国7人制サッカー連盟との連携」を行っています。
民間フットサル施設を活用し、地域に根付いたクラブづくり、施設づくりを提唱しています。
また全国各地のリーグ戦では、AIカメラ(ボール自動追尾)をいち早く導入し、全試合をYouTubeで配信しています。
-なるほど。
馬場氏:努力の成果もあり、2017年にはソサイチ日本代表を結成し、本場のブラジル遠征を行い、フラメンゴなどのBIGクラブとの対戦を実現しました。
-すごいですね!
馬場氏:JFAグラスルーツ宣言の理念のもと、生涯現役フットボーラーをひとりでも多く増やすことを目的に日々邁進しています。
地域に根付いたリーグ文化を創る
-馬場様が考えていらっしゃる今後の目標についてお聞かせください。
馬場氏:現在のリーグ戦は、チームが一堂に集まるセントラル方式ですが、10年後はホーム&アウェイのリーグ形式を目標に、地域に根付いたリーグ文化を創っていこうと考えています。
リーグは100チームを超える規模になってきて、年々増えてきています。全国と言ってもまだできていない地域もあるので、リーグ(中国、四国)新設や、トップリーグのみならず、年代別のリーグ(シニア)や、女子リーグを設立するのが今後の目標です。
また、安心・安全な、より良い環境づくりを推奨するために、全国の各ソサイチ施設とのつながりを強化するために、ソサイチ施設連盟の立ち上げます。滞っている代表活動もコロナが収まるのを見据えて準備をしていきます。
-本日は貴重なお時間を頂きましてありがとうございました。最後にこのサイトを読んでいる読者の方々に何か一言お願いします!
馬場氏:日本代表活動には選手負担金ゼロを目標とした資金が必要です。そこで一緒に日本のサッカー文化を盛り上げていただける事業者様のご協力をお願いいたします。サッカー好きな方であれば、業種問わず、どなたでもOKです!
ソサイチに興味をお持ちになっていただけたら是非ご連絡ください!