小規模事業者持続化補助金のスケジュールは？

小規模事業者持続化補助金（通称：持続化補助金）の申請を考えている個人事業主や法人の中には、補助金の申請スケジュールが気になり調べている人もいますよね。また、申請後に採択結果が発表されるまでの期間を知りたい人もいるでしょう。

当記事では、2024年1月16日（火）に公開された小規模事業者持続化補助金第15回のスケジュールを説明していきます。補助金の申請から交付までの流れも記載しているので、補助金のスケジュールについて調べている人は参考にしてみてください。

小規模事業者持続化補助金第15回の申請は2024年3月14日までに行う

小規模事業者持続化補助金の第15回公募が現在行われています。2024年1月16日（火）に公募要領が公開されました。第15回公募の申請を希望する場合には、2024年3月14日（木）までに書類の準備を進めましょう。

※小規模事業者持続化補助金＜一般型＞第15回公募要領を参考に株式会社SoLaboが作成

たとえば、第15回の申請スケジュールを見ると、補助金申請の締切は2024年3月14日（木）となっています。しかし、申請者は、提出書類の1つである「事業支援計画書」の発行を、申請締切の約1週間前までに商工会や商工会議所に依頼する必要があります。

そのため、持続化補助金の事実上の締切は、事業支援計画書発行の受付締切である2024年3月7日（木）と考えて準備を進めておくと良いでしょう。

持続化補助金申請の最新スケジュールは、小規模事業者持続化補助金の公式サイトにて確認できます。

なお、日程などは変更になる場合もあるため、補助金の申請を考えている人は、常に最新のスケジュールを確認しておきましょう。

採択結果は公募締め切りから約2か月前後で発表される

小規模事業者持続化補助金の採択結果は、公募締切日から約2か月前後で発表されます。

採択結果が申請後に数日や短期間で発表されることはないため、留意しておきましょう。 

※小規模事業者持続化補助金　採択者一覧を参考に株式会社SoLaboが作成

過去の採択結果発表日を確認すると、どの回も多少の前後はあるものの、公募締切日から約2ヶ月後に採択者が発表されています。

小規模事業者の過去の採択日は、公式サイトの採択者一覧で確認できるため、参考にしてみてください。

小規模事業者持続化補助金は申請から補助金交付までに約11か月かかる

小規模事業者持続化補助金は、申請後から補助金交付までに約11か月から1年ほどかかる場合もあります。補助金の申請から交付までには、順を追って行う事項や待機期間にそれぞれ数ヶ月を要し、すべて終了するまでには最低でも11ヶ月程度かかるためです。

【小規模事業者持続化補助金の申請から交付までの流れ】

たとえば、持続化補助金の申請後は、採択審査の結果が発表されるまでに約2ヶ月かかります。また、採択が決定した場合、申請者は約7ヶ月間で補助事業を行い、かかった経費の請求書を提出します。書類提出後、約2ヶ月の待機期間を経て、補助金が振込入金されることとなります。

小規模事業者持続化補助金は、申請後から交付までに最低でも約11ヶ月かかります。申請書類作成の期間や受付回によってのスケジュールの前後も合わせて考えると、約1年の期間を要すると留意しておきましょう。

GビズIDプライムアカウントを取得しておく

小規模事業者持続化補助金の申請を決めた際、まずはGビズIDプライムアカウントを取得しましょう。GビズIDとは、補助金の電子申請を行うために必要となるIDです。持続化補助金の申請は、原則補助金申請システム（名称：Jグランツ）を利用して行います。

郵送での申請も可能ですが、第12回以降の公募要領より「郵送で申請を行った事業者に対しては減点調整を行う」との旨が記載されるようになりました。そのため、申請する際には採択審査が不利にならないよう、できる限り電子申請で行うようにしましょう。

なお、GビズIDの申請から取得までには約3～4週間ほどの期間を要する為、早めに準備しておくことが必要です。GビズIDの取得方法は、デジタル庁の「ｇBizIDで行政サービスへのログインをかんたんに」で確認できます。

事業支援計画書は余裕を持って依頼する

小規模事業者持続化補助金に申請する際の必要書類の1つである「事業支援計画書」は、申請者が商工会や商工会議所に作成を依頼する書類です。事業支援計画書は、申請してから発行されるまでに約1週間かかるため、早めに依頼しましょう。

また、事業支援計画書を依頼する際には、商工会または商工会議所へ「経営計画書兼補助事業計画書」「補助事業計画書」の提出が必要です。補助金申請を決めたらまずは、GビズIDの申請と、経営計画書や補助事業計画書の作成を進めましょう。

小規模事業者持続化補助金の提出書類に関する情報は「小規模事業者持続化補助金の必要書類を解説」も参考にしてみてください。

当メディアを運営する株式会社SoLaboは認定支援機関として、小規模事業者持続化補助金の申請サポートを行っています。事業計画書の作成ポイントやGビスアカウントの取得方法などを知りたい人は無料診断よりお問い合わせください。

管轄の商工会や商工会議所の規定なども確認しておく

小規模事業者持続化補助金を申請する際は、管轄の商工会や商工会議所の支援を受けながら進めていくことになります。その際、管轄の商工会や商工会議所によって補助金の申請に関する規定が違う場合もあるため、あらかじめ確認しておきましょう。

たとえば、書類などの提出は、全て揃えたうえで申請者が行うものですが、商工会によっては、担当者が申請者全員分をまとめて提出する場合もあります。また、その際は商工会によって締切日が決められていることもあるため、確認しておく必要があります。

小規模事業者持続化補助金を申請の際は、管轄の商工会や商工会議所の規定などを確認し、公募要領以外の情報や注意点はないか把握しておきましょう。

小規模事業者持続化補助金のスケジュールに合わせて補助事業を行う

採択されると、申請者は小規模事業者持続化補助金のスケジュールに合わせて補助事業を行うことになります。その際、経費の支払いや納品などのルールを間違えるとスケジュール通りに進まない可能性があるため、事前に確認しておきましょう。

※株式会社SoLaboが作成

たとえば、事業者が補助事業を行うために支払った費用が「補助対象経費」として認められるのは、採択後に交付決定の通知を受けてからです。そのため、事業者の様々な都合により補助事業の開始を早めることや、交付決定前に使用した経費を申請することはできません。

また、補助金は清算払い（後払い）のため、事業者は補助事業にかかる経費をあらかじめ全額支払うことになります。そのため、費用に不足がある場合には、補助金分を短期の融資で補うことも検討するなど、補助事業を行うスケジュールに合わせて準備しておきましょう。

小規模事業者持続化補助金を申請する事業者は、補助金のスケジュールに合わせて申請や補助事業を行うことになります。必要書類の提出や、補助事業に取り組む期間、準備しておく費用などは、スケジュールに合わせられるのかを最初に確認しておきましょう。

小規模事業者持続化補助金の補助率や上限額に関する詳しい情報は、「小規模事業者持続化補助金＜一般型＞第12回公募要領」をご確認ください。