補助金ガイド

IT導入補助金2024の変更点を解説

2024/05/08

2024/3/14

この記事の監修

株式会社SoLabo 代表取締役/税理士有資格者田原広一(たはら こういち)

融資支援実績6,000件超、補助金申請支援実績1,300件超、事業再構築補助金採択支援件数は第4回~第8回まで5回連続で日本一を獲得。 『小規模事業者持続化補助金』、『事業再構築補助金』、『IT導入補助金』は自社での申請・採択も経験。「補助金ガイド」LINE公式アカウントでは約4万人の登録者に情報発信を実施。

IT導入補助金2024への申請を検討している人の中には、IT導入補助金2023からの変更点が気になっている人もいますよね。

当記事では、IT導入補助金2024の変更点を解説します。IT導入補助金2024に申請予定の人は参考にしてみてください。

なお、当記事は、IT導入補助金2024の公式サイトにある、各申請枠の「公募要領」をもとに作成しています。

IT導入補助金2024のおもな変更点

2024年2月6日にIT導入補助金2024の公募要領が公開されました。2023からの変更点はおもに3つあります。

【IT導入補助金2024のおもな変更点】

①デジタル化基盤導入枠が廃止され、インボイス枠が新設される
②EC機能をもつITツールが補助の対象外となる
③補助率が一部変更される

インボイス枠への変更において、補助金額の範囲や対象となるハードウェアなどはデジタル化基盤導入枠のときと同じです。ただし、補助対象のITツールや補助率に一部変更があります。

なお、前年度に申請して不採択になった人は、IT導入補助金2024に申請する際、不採択の原因を改善しておく必要があります。不採択の理由を特定して改善したい人は「IT導入補助金で不採択になる理由を特定して改善する方法を解説」を参考にしてみてください。

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デジタル化基盤導入枠からインボイス枠へ変更される

IT導入補助金2024では、2023におけるデジタル化基盤導入枠が廃止され、インボイス枠に変更されました。また、枠の変更にともなって類型も変更されています。

【IT導入補助金の2023と2024の枠の比較】

年度 2023 2024
デジタル化基盤導入枠 インボイス枠
類型 ①デジタル化基盤導入類型
②商流一括インボイス対応類型
③複数社連携IT導入類型
①インボイス対応類型
②電子取引類型
※複数社連携IT導入類型は枠として独立

参考:IT導入補助金2024公式サイトにあるインボイス対応類型の「公募要領」とデジタル化基盤導入類型の「公募要領」をもとに株式会社SoLaboが作成

IT導入補助金2023においてデジタル化基盤導入類型は「インボイス対応類型」、商流一括インボイス対応類型は「電子取引類型」に変更されています。

枠や類型の変更によりITツールや補助率が一部変更されているため、IT導入補助金に申請予定の人は、対象となるITツールや補助率を確認しておきましょう。

EC機能をもつITツールが補助の対象外となる

デジタル化基盤導入枠からインボイス枠への変更にともない、IT導入補助金では EC機能をもつITツールが補助の対象外となりました。前年度に申請したことのある人は、IT導入補助金2024ではECのITツールが対象外であることに留意して申請を検討しましょう。

【デジタル化基盤導入類型とインボイス対応類型の比較】

年度 2023 2024
デジタル化基盤導入枠 インボイス枠
対象機能 会計・受発注・決済・EC 会計・受発注・決済

参考:IT導入補助金2024公式サイトにあるインボイス対応類型の「公募要領」とデジタル化基盤導入類型の「公募要領」をもとに株式会社SoLaboが作成

補助金額の範囲や対象機能以外に大きな変更はありません。IT導入補助金2024に申請を考えている人は、EC機能をもつITツールが補助の対象とならないことに留意して申請を検討しましょう。

補助率が一部変更される

IT導入補助金2024では、インボイス対応類型において補助率が一部変更されました。

【デジタル化基盤導入類型とインボイス対応類型の比較】

年度 2023 2024
デジタル化基盤導入枠 インボイス枠
補助額 350万円以下のITツールのうち、50万円部分 350万円以下のITツールのうち、50万円部分
補助率 3/4以内 3/4以内(小規模事業者は4/5)
※複数社連携IT導入枠の基盤導入経費の補助率もインボイス対応類型と同様に変更

参考:IT導入補助金2024公式サイトにあるインボイス対応類型の「公募要領」とデジタル化基盤導入類型の「公募要領」をもとに株式会社SoLaboが作成

IT導入補助金2023において、インボイス制度に対応した会計・受発注・決済ソフトの導入にかかる補助率は、企業規模を問わず3/4以内となっていました。しかし、IT導入補助金2024では、中小企業が3/4、小規模事業者は4/5と企業規模によって補助率が異なります。

インボイス対応類型は、小規模事業者のインボイス制度に対応したシステム導入にかかる資金の負担を軽減できる類型となっています。インボイス制度への対応のためシステムの導入を考えている小規模事業者は、IT導入補助金2024の活用を検討してみてください。

その他の変更点

その他のこまかい変更点には、通常枠の類型の区別の廃止や、加点要件を満たせなかった場合の減点があります。

【その他の変更点】

  • 通常枠のA・B類型の区別の廃止
  • 加点要件が未達の場合、18か月間、他の補助金の申請時に減点措置がとられる

なお、加点要件が未達の場合の減点措置は、すべての申請枠に共通で追加されているため、IT導入補助金2024に申請予定で加点を受ける人は、公募要領の「加点項目について」を必ず確認しておきましょう。

この記事のまとめ

2024年2月6日にIT導入補助金2024の公募要領が公開されました。デジタル化基盤導入枠からインボイス枠への変更にともない、ECのITツールが補助対象外となり、補助率も一部変更されています。

こまかい変更点もあるため、IT導入補助金2023に申請して不採択になった人は、変更点を把握したうえで最新の公募要領を確認し、申請を検討しましょう。

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