補助金ガイド

IT導入補助金の対象になるハードウェアとは?受け取れる補助金額も解説

2024/07/26

2024/7/26

この記事の監修

株式会社SoLabo 代表取締役/税理士有資格者田原広一(たはら こういち)

融資支援実績6,000件超、補助金申請支援実績1,300件超、事業再構築補助金採択支援件数は第4回~第8回まで5回連続で日本一を獲得。 『小規模事業者持続化補助金』、『事業再構築補助金』、『IT導入補助金』は自社での申請・採択も経験。「補助金ガイド」LINE公式アカウントでは約4万人の登録者に情報発信を実施。

ハードウェアの購入を検討している人のなかには、IT導入補助金の活用を考えている人もいますよね。また、IT導入補助金の対象になるハードウェアが知りたい人もいるでしょう。

当記事では、IT導入補助金の対象になるハードウェアを解説します。IT導入補助金で受け取れる補助金額も紹介するので、IT導入補助金を活用してハードウェアの購入を検討している人は参考にしてみてください。

なお、当記事はIT導入補助金2024におけるインボイス枠(インボイス対応類型)の公募要領を参考に作成しています。

ハードウェアを申請できるのはインボイス枠と複数社連携IT導入枠

IT導入補助金でハードウェアの購入費用が補助対象となるのは、インボイス枠のインボイス対応類型と、複数社連携IT導入枠の2つです。インボイス対応類型は、インボイス対応類型と電子取引類型の2つの類型がありますが、ハードウェアの購入費用が補助対象となるのはインボイス対応類型のみです。

【インボイス枠(インボイス対応類型)と複数社連携IT導入枠の概要】

類型名 概要
インボイス枠(インボイス対応類型) インボイス制度に対応した企業間取引のデジタル化を推進
複数社連携IT導入枠 複数の中小企業・小規模事業者等が連携してITツールを導入し、地域DXや生産性の向上を図る取り組みを支援

参考:「資料ダウンロード」の各枠の公募要領|IT導入補助金2024

たとえば、パソコンやレジなどのハードウェアを購入したい場合、インボイス枠のインボイス対応類型で補助金を申請することが可能です。一方で、通常枠やセキュリティ対策推進枠ではハードウェアの購入に対する補助金を申請することができません。

IT導入補助金において、インボイス枠のインボイス対応類型や複数社連携IT導入枠以外では、ハードウェア購入に対する経費を申請できません。そのため、IT導入補助金を活用してハードウェアの購入を検討している人は、インボイス枠のインボイス対応類型や複数社連携IT導入枠へ申請しましょう。

なお、パソコンの購入については「IT導入補助金でパソコンを購入できる?条件や購入手順を解説」の記事で詳しく解説しているので、パソコン購入の条件や補助金額などを知りたい人は参考にしてみてください。

ハードウェアは導入するソフトウェアに関連するものが対象

IT補助金を利用して導入できるハードウェアは、インボイス枠のインボイス対応類型で対象となるソフトウェアに関連するもののみです。そのため、ハードウェア購入費用の申請は、補助対象経費となるソフトウェアの導入とあわせて購入する場合に限られています。

【インボイス枠(インボイス対応類型)で導入できるソフトウェアとハードウェア】

ITツール名 詳細
ソフトウェア 「会計」「受発注」「決済」に関連するもの
ハードウェア 導入するソフトウェアに関連する以下のもの
(1) PC・タブレット・プリンター・スキャナーおよびそれらの複合機
(2) POSレジ・モバイルPOSレジ・券売機

参考:インボイス枠(インボイス対応類型)の公募要領|IT導入補助金2024公式サイト

たとえば、会計ソフトの購入を検討している人は、会計ソフトと連動させるPOSレジやモバイルPOSレジが補助対象となります。また、決算ソフトの購入を検討している人は、決算ソフトを使用するためのパソコンやタブレットが補助対象となります。

IT導入補助金を活用してハードウェアの導入を検討している人は「導入するソフトウェアを使用するために必要なもの」や「購入したいハードウェアがIT導入補助金の補助対象に含まれている」ことを確認しましょう。

また、IT導入補助金で対応しているソフトウェアについて知りたい人は、「IT導入補助金の対象になるソフトウェアとは?検索方法を解説」も参考にしてみてください。

IT導入支援事業者が提供するハードウェアが補助対象となる

インボイス対応類型では、IT導入支援事業者が提供するハードウェアが補助対象となります。IT導入支援事業者とは、申請する事業者のITツール導入や申請のサポートをする共同事業者です。

たとえば、IT導入支援事業者から会計ソフトを導入する場合、会計ソフトを導入するIT導入支援事業者からPOSレジを購入できます。一方で、ソフトウェアを導入しないIT導入支援事業者からハードウェアを購入しても、補助対象経費として認められません。

複数のIT導入支援事業者からITツールを導入する際や申請のサポートを受ける必要がある場合、申請者はコンソーシアムを活用します。コンソーシアムは、IT導入支援事業者の登録形態のひとつで、IT導入補助金の申請サポートやITツールの導入を複数社で行うための組織です。

なお、ソフトウェア購入するIT導入支援事業者がハードウェアを提供していなければ、ハードウェアの導入はできません。そのため、購入を検討しているハードウェアの取り扱いがあるかを確認したうえで、依頼するIT導入支援事業者を選びましましょう。

IT導入支援事業者の選び方や検索の仕方について詳しく知りたい人は「IT導入補助金のIT導入支援事業者とは?選び方を解説」も参考にしてみてください。

ハードウェアを提供するIT導入支援事業者は公式サイトから確認できる

ハードウェアを提供するIT導入支援事業者は、IT導入補助金の公式サイト「IT導入支援事業者・ITツール検索」から確認できます。

「IT導入支援事業者・ITツール検索」では、デジタル化基盤導入枠で導入できるソフトウェアと、パソコンやレジなどのハードウェアを提供しているIT導入支援事業者を検索できます。

なお、IT導入支援事業者・ITツール検索では、PCやレジなど、商品のカテゴリは確認できますが、具体的な商品名までは確認できません。そのため、IT導入支援事業者が提供している商品名が知りたいときは、IT導入支援事業者に問い合わせましょう。

また、当サイトを運営する株式会社SoLaboはIT導入支援事業者です。IT導入補助金で導入できる具体的な商品名についてもお話しできますので、興味のある人は以下の無料診断よりお問い合わせください。

無料診断

ハードウェア購入の補助上限額は導入するものによって異なる

インボイス枠のインボイス対応類型において、ハードウェアを購入する際の補助上限額は、導入するものによって異なります。しかし、補助率はいずれも1/2であり、ハードウェアの種類による違いはありません。

【ハードウェア購入の補助上限額と補助率】

対象のハードウェア 補助上限額 補助率
PC・タブレット・プリンター
スキャナーおよびそれらの複合機器
10万円
1/2以内
POSレジ・モバイルPOSレジ
券売機
20万円

参考:インボイス枠(インボイス対応類型)の公募要領|IT導入補助金2024

たとえば、30万円のレジ機能を持たないパソコンを購入する場合、補助率から計算すると15万円が対象ですが、補助上限額があるため受け取れる金額は10万円になります。また、30万円のPOSレジを購入する場合、補助率から計算すると受け取れる金額は15万円です。

ただし、実際に補助金を受け取れるまでには、交付が決定してから6カ月程度期間があります。IT導入補助金を利用してハードウェアの購入を検討している人は、購入後すぐに補助金が受け取れるわけではないことに注意しましょう。

この記事のまとめ

IT導入補助金においてハードウェアの購入費用が補助対象となるのは、インボイス枠のインボイス対応類型と複数社連携IT導入枠へ申請した場合のみです。導入できるハードウェアには、PC・タブレット・プリンター・スキャナーおよびそれらの複合機器とPOSレジ・モバイルPOSレジ・券売機があります。

インボイス枠のインボイス対応類型で導入できるソフトウェアは「会計」「受発注」「決済」の3種類です。

IT導入補助金では、IT導入支援事業者が提供するハードウェアが補助対象となります。IT導入支援事業者とは、申請する事業者のITツール導入や申請のサポートをする共同事業者です。

ハードウェアを提供するIT導入支援事業者を調べたい人は「IT導入支援事業者・ITツール検索」から確認しましょう。

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