「フツウ」じゃなくてもいい世界を作る
KOMRADES 代表 YAMATO
遊びを通じて学ぶ研修の講師として企業や学校にて活躍されているKOMRADESのYAMATO様はそれ以外の活動も精力的に行われています。今回はそんなYAMATO様にインタビューを行い、その活動についてお話しして頂きました。
「フツウ」に苦しんだ青春時代
-YAMATO様は幼いころからニューヨークで育った帰国子女なんですよね?
YAMATO氏:そうです。だから英語が母語で育ったため、感覚的に日本語は第二言語なんですよね。英語は自然としゃべれるようになったけど、日本語は漫画やアニメ、辞書とにらめっこをして覚えました。
-いつ頃日本に帰っていらしたんですか??
YAMATO氏:中学の時です。それから国際教養大学に進学しました。大学では授業がすべて英語で行われるんです。そこで英語の教員免許も取りました。
-アメリカと日本ではやはり文化の違いがあると思うのですが、それは実感されましたか?
YAMATO氏:実感しました。その経験が「フツウ」じゃなくてもいい世界の根幹になっています。
-詳しく教えてください。
YAMATO氏:アメリカは多民族国家で、人種も言語もバラバラの人が混ざって住んでいます。その中にいるとそれぞれのアイデンティティや持っている文化が違うので、そもそも人々の間で共有される「フツウ」っていうものが感じられなくなるんです。
だから人によって家に上がるときは靴を履いたままでいいのか、それとも脱がないといけないのか、ということも確認していきます。良くも悪くも相手を尊重して、受け入れる文化があるんです。
でも日本だと「共通の前提」みたいなのが多くて、「空気を読め」みたいに大勢の人がやっていないことをやると白けた目で見られる。みんなが共有している「フツウ」を押し付けられているような感覚になったんです。それがすごいストレスだったんですよね。
-確かに同調圧力みたいな同一性を日本人は重視しがちな気がしますね。
YAMATO氏:「フツウ」じゃないこともそれは「自分らしさ」だと思うんですけど、それがなかなか認められず、僕みたいに苦しんでいる人は多いと思ったんです。そう言う人たちの呪縛を解きたいと思いました。
日本人が「アイ」を持って生きる世界
-YAMATO様は教員免許を持っていらっしゃるとのことですが、先生になろうとは思わなかったんですか?
YAMATO氏:教員は学生時代から抱いていた夢だったので、もちろんなりたいと思っていました。でも、教育実習先で、担当教員に呼び出されて喧嘩をしたことがきっかけで、自分は教員には向いていないな、と思ったんです。
-喧嘩ですか?それはまたどうして?
YAMATO氏:僕が自己紹介文にホストクラブで働いていた経歴を書いていて、それが原因です。「お前はホストを育てに来たんか?帰れ」と言われました。もちろんそんなつもりはなかったし、僕なりの考えもあっての行動でしたが、まるで取り合ってくれず。
授業を行う教師としての手応えは確かにあったものの、学校の教員には向いていないと思ってしまったんです。
それで、学校の教員になれないなら「自分で学校を作ってしまえばいいだろう」と思い至って、起業してできたのがKOMRADESでした 。
-なるほど!そういった経緯だったんですね。KOMRADESの事業内容を改めて詳しくお聞かせください。
YAMATO氏:チームビルディングやディベートの研修を始めとする教育事業に加えて、最近はアニメやドキュメンタリー番組の製作など動画事業にも携わっています。
-アニメですか?
YAMATO氏:はい。議論バトルアニメ『どうなん?地裁!』というもので、「議論をもっと身近にする」というコンセプトを掲げたディベートアニメです。
その他の動画も研修のダイジェスト映像やミュージックビデオまで幅広いですよ。
-KOMRADESで今後どのようなことを目指していきたいと考えていらっしゃいますか?
YAMATO氏:日本人が「アイ」を持てる世界を実現していきたいです。「アイ」とは「愛」であり、「I」です。
誰かへの感謝や応援、愛のある言葉と行動に溢れ、日本人それぞれが「わたしは」「ぼくは」といった自分軸を持って、自らの信じる幸せを全力で追求できる世の実現を目指していきます。
-本日は貴重なお時間を頂きましてありがとうございました。最後にこのサイトを読んでいる読者の方々に一言お願いします!
YAMATO氏:組織の成長痛やメンバーのスキルアップに悩まれている方や僕の想いに共感していただける方であれば、いつでも共創させていただきたいです。ご連絡ください!