post date:
PROFILE
パーソナルジムReViNa
フランチャイズオーナー 久保倭夏
柔道整復師の資格取得後、整形外科の現場に5年間勤務し、数多くの患者の治療にあたる。5年ほど前に独立し、現在は主軸となる接骨院を開業・運営。接骨院の臨床現場において、一度は痛みが取れても日常の生活習慣や体重が原因で症状を再発させてしまう患者が多いという「もどかしい現実」に直面。このループを根本から断ち切り、医療の領域ではカバーしきれない「痛みを繰り返さない身体づくり」と「健康の自立」をサポートするため、新たなアプローチを模索する。
現在は、医療の目線を持った本質的な健康維持の追求とフィットネスの融合を目指し、接骨院の経営を軸としながら、フランチャイズオーナーとして「パーソナルジム ReViNa(レビナ)」の運営を手がけている。
今回お話を伺ったのは、接骨院の経営とともに、パーソナルジム「ReViNa(レビナ)」のフランチャイズ運営も手がける久保倭夏さん。接骨院での臨床経験から「痛みを繰り返さない身体づくり」の重要性を痛感し、医療とフィットネスをつなぐ新たなアプローチに挑戦しています。なぜ、手軽で継続しやすいリーズナブルなジムという形態に踏み出したのか。現場での気づきと、その背景にある想いに迫ります。
医療とフィットネスの間をつなぐ。接骨院経営から広がる、二度とつらい症状に戻らない身体づくり
- ― まずは、事業内容について教えてください。
-
久保氏: 10年ほど前に柔道整復師の資格を取得し、まずは整形外科の現場で5年間、多くの患者様の治療をしました。
その後独立し、5年ほど前に現在の接骨院を開業。現在はその接骨院の運営を主軸にしています。
パーソナルジムに関しては、フランチャイズオーナーという形で「パーソナルジム ReViNa(レビナ)」を運営しており、実際の現場は信頼できるプロのトレーナーに任せています。パーソナルジムでは、マンツーマンの手厚いトレーニング指導に加えて、オンラインでの丁寧な食事サポートも行い、体重減少や理想のボディラインといった「目に見える結果」を何よりも重視しています。また、私たちは「一人でも多くの方に、本当に効果のある本物のボディメイクを体験していただきたい」という想いを持っています。
そのため、大手のパーソナルジムと同等以上の手厚いマンツーマン指導を、無駄なコストを徹底的にカットすることで、「誰もが無理なく一歩を踏み出せて、日常的に続けやすい理想的な価格帯」で提供しているのが大きな強みです。
- ― 接骨院とパーソナルジム、一見異なる領域に見えますが、どのような関係性があるのでしょうか。
-
久保氏: 病院や接骨院というのは、基本的には「痛みを取り除いて、マイナスになってしまった身体をゼロ(本来の状態)に戻す場所」です。
しかし、どれだけきれいに痛みが取れても、日常に戻ったときにその健康的な状態を維持するためのサポートは、どうしても医療の領域だけではカバーしきれないのが現実でした。
そこで必要になるのが、パーソナルジムの存在です。私たちはパーソナルジムを、ゼロに戻した身体をさらにプラスへと導き、『痛みを繰り返さない健やかな身体』を維持するための、最も心強いサポーターだと位置づけています。医療の目線を持っているからこそできる、本質的な健康維持のアプローチですね。
マイナスからゼロ、そしてプラスへ。医療とフィットネスをつなぐ接骨院オーナーの挑戦
- ― 接骨院を運営されているなかで、なぜ「パーソナルジム」という新たな事業に踏み出されたのでしょうか。そこに至ったきっかけを教えてください。
-
久保氏: 最大のきっかけは、接骨院を開業した後に直面した、ある「もどかしい現実」でした。
私たちは現場で患者様の痛みと真剣に向き合い、確かな施術で痛みをきれいに取り除きます。しかし、しばらく時間が経つと「先生、また同じところが痛くなってしまいました…」と、再び来院される方が少なくなかったのです。
「痛みをその場で取る」ことはできても、患者様が日常の生活に戻れば、また同じように負担がかかり、再発してしまう。このループを根本から断ち切り、本当の意味で日常の健康を維持するために何かできることはないだろうか。そうやって必死に模索し、たどり着いた答えが、近年その効果の高さで注目を集めている「パーソナルジム」というアプローチでした。
- ― なぜ、一度は治ったはずの痛みが再発してしまうのでしょうか。
-
久保氏: 根本的な原因を紐解いていくと、実は「体重」や「生活習慣」に行き着くケースが非常に多いのです。たとえば、体重が重いということ自体が、膝や腰などの関節に対して毎日大きな負担をかけるリスクになります。
そして、そもそも体重が増加傾向にあるということは、日々の食事や運動といった生活習慣を、自分自身でうまくコントロールできていないサインでもあるのです。身体の動かし方や根本的なライフスタイルが変わらなければ、どれだけ治療を重ねても、いずれまた同じ場所に悲鳴が上がってしまいます。
- ― だからこそ、施術の枠を超えて「パーソナルジムでの食事・生活改善」が必要だったのですね。
-
久保氏: その通りです。単に筋肉を鍛えるだけでなく、食事や生活習慣という「人生の根底の部分」から、自分自身の身体を適切にコントロールできるようになっていただくこと。
それこそが、私たちが最も強く一貫して持っている想いです。
最近では、AIを活用した手軽な食事管理アプリなども普及しています。もちろん便利ですが、AIを使いこなすには、自分自身の身体の状況をかなり詳細に言語化して入力する必要があります。それができないと、結局は「誰にでも当てはまるありきたりな一般論」のアドバイスしか返ってきません。
だからこそ、私たちは「人が介在する価値」にこだわっています。
お客様一人ひとりの日々の細かな変化や、言葉にできない小さな不調のサイン、あるいは「今日はちょっとモチベーションが上がらないな」といった気持ちの部分まで、プロのトレーナーがリアルタイムで見極めて並走する。機械的な数値管理だけでは決して届かない、人が人に徹底的に寄り添うからこそ、お客様も迷わず安心して理想の身体へと変わっていけるのだと考えています。
マニュアルを超えた「身体の見極め」とスタッフ教育のリアル
- ― 実際に運営を進める中で直面した「最大の課題」は何でしょうか。
- 久保氏: 「スタッフの教育」ですね。もちろん、パーソナルジムとしてお客様に満足のいく結果を出していただくことは大前提です。しかし、私たちが目指すのは、ただ単にマニュアル通りの運動をして体重を落とすだけのパーソナルジムではありません。
- ― 「ただ運動するだけでは根本的な解決にならない」という点について、具体的にどのような難しさがあるのでしょうか。
-
久保氏: お客様の身体は、本当に一人ひとり異なります。
ダイエット目的であっても、中には「元々ひどい腰痛を抱えている」「昔ケガをした膝がときどき痛む」など、何かしらの不調やリスクを抱えている方が少なくありません。それにもかかわらず、全員に対して一律に「じゃあ、まずは同じようにバーベルを持ちましょう」と負荷をかけるような指導は、プロとして絶対に違うと考えています。一歩間違えれば、良くなるどころかケガをさせてしまう危険性すらあるからです。
「絶対にケガをさせない安全な環境」を守ること。その上で、お客様が言葉にできない骨格のクセや関節の状態まで瞬時に見極め、その日のコンディションに合わせた最適なメニューを組み立てる。これには、解剖学や運動生理学といった、医療の現場に近いディープな知識量と経験が求められます。マニュアルを覚えれば誰でも明日からできる、という世界ではないからこそ、本物のトレーナーを育成するにはどうしても時間がかかりますし、ここには今も徹底的にエネルギーを注ぎ続けています。
お金をいただく以上の価値を。経営者としての変化と「伴走」の力
- ― 接骨院に加えてパーソナルジムの運営と、多角的に事業を展開されていますが、経営者として最も大切にしていることは何でしょうか。
-
久保氏: シンプルな一言になってしまいますが「責任感」に尽きます。
接骨院とパーソナルジム、アプローチする分野は違えど、お客様や患者様は大切なお金を払い期待を持って足を運んでくださっています。
それなのに、提供する側が「もう人が来てくれているから、これ以上勉強しなくていいや」と妥協してしまったら、プロとして絶対におかしい。お支払いいただく対価に見合うのはもちろん、それを遥かに超える専門知識や最良の技術を常に提供し続けること。そのために学びを止めない姿勢こそが、私たちが背負うべき最低限の責任だと思っています。
- ― 経営を始めてみて、ご自身の中で大きな変化はありましたか。
-
久保氏: かつての「雇われの身」だった頃とは、見える景色がガラリと変わりましたね。
当時は目の前の患者様に対するアプローチ(技術)に100%集中していればよかったのですが、自分がトップに立つとなればそうはいきません。
集客の戦略をどうするか、裏方の管理や店舗の運営をどう回していくかなど、これまで触れたこともなかった未知の分野にも頭をフル回転させる必要があります。専門技術とはまったく異なる知識や経験が求められるため、正直に言って難しい部分もたくさんあります。しかし、この裏方としての試行錯誤や視点の広がりこそが、経営を始めてから自分自身が一番大きく成長できた部分だと実感しています。
- ― 現場を任されているスタッフの方々を通じて、お客様からはどのような反響が届いていますか。
-
久保氏: 実際に届いている声を聞くと、やはり「1人ではなかなか運動を続けられないけれど、トレーナーが一緒にいてくれるとすごくやりやすい」という言葉を一番多くいただきますね。
スポーツジムなどもそうですが、自分だけの意思だとどうしても足が遠のいてしまいがちですよね。お客様の話を聞いていても、「行く約束や予約がないと、やっぱり通わなくなってやめちゃうんだよね」という方が結構多いんです。だからこそ、トレーナーというパートナーが伴走すること自体が、お客様にとって継続するための大きな心強さになっているのだと感じます。
目指すのは依存ではなく「自立」。関わった人が健康を手放さない未来
- ― 今後どのような方向に事業を成長させていきたいか、今後の展望について教えてください。
-
久保氏: 今後の事業展開としては、もし店舗展開の機会や、私たちのサービスを必要としてくださる需要があれば、店舗をさらに広げていくのもいいなと考えています。
ただ、店舗の規模を大きくすること以上に、私たちが何よりも大切にしたい本質的な目的があります。
それは、接骨院であれパーソナルジムであれ、私たちに関わってくださったお一人おひとりのお客様(クライアントや患者さん)が、「二度と、同じ悩みや不調を抱えてここに戻ってこない状態」を作ることなんです。
- ― お店に通い続けてもらうのではなく「戻ってこないこと」がゴールというのは、一般的なビジネスの視点から見ると、ある意味で真逆の発想のようにも思えます。
-
久保氏: そうですね(笑)。
もちろん、身体の調子を整えるための「日々のメンテナンス」として末長く頼っていただけることは、提供する側としてすごく嬉しいですし、ありがたいことです。でも、私たちが届けるべき本当のゴールは、お客様を私たちに「依存」させることではなく、自分の力で健康を維持できる「自立」をしてもらうこと。
たとえば、接骨院であれば「一度治した同じ痛みではもう悩まなくなる」こと。
パーソナルジムであれば、ただ言われた通りに動くのではなく「正しい運動の仕方を自分で理解し、食事も含めて自分の意志でコントロールできるようになる」こと。一度私たちの手を離れても、その先の人生をずっと自分の力で健康に歩んでいけるようになる。それこそが、私たちがお客様に届けていきたい一番の価値であり、目指したい未来のカタチです。
すべての土台にある「健康」と「好き」を貫く力
- ― これからご自身で起業や経営を始めようと一歩を踏み出している方に向けて、メッセージをいただけますでしょうか。
-
久保氏: 経営という道を歩み始めると、やはり楽しいことばかりではなく、正直に言って大変なことや壁にぶつかることの方が多いと思います。
だからこそ、自分が「本当に好きなもの」や「心から頑張りたいと思える分野」で事業を始めることが、何よりも大切なのではないでしょうか。
ビジネスの世界に「これをやれば絶対に成功する」という確実な答えはありません。もし、自分があまり興味のない分野なのに「いま周りのみんながやっているから」「流行っているから」という理由だけで始めてしまうと、本当に辛い状況になったとき「もうやめた」と心が折れてしまうと思うんです。
現実的なビジネスの目線で言えば、「需要がある市場を探すこと」が正解なのかもしれません。
でも、私個人の考えとしては、少し大変なことがあっても「これなら踏ん張れる」と思えるような、自分の好きなものを信じて突き進めばいいんじゃないかなと思っています。私自身も、学生の頃から「自分は会社員として働くのは難しいな」と感じていて、昔から興味があったスポーツや身体に関わる仕事(直す側の仕事)を選んだのがすべての始まりでした。自分の根底にある興味や好きという気持ちがあったからこそ、今こうして接骨院やパーソナルジムの経営という挑戦を続けられています。
- ― 最後に、読者の皆様に向けてメッセージをお願いいたします。
-
久保氏: 趣味を楽しむにしても、仕事に邁進するにしても、あるいは育児に奮闘するにしても、あらゆる活動の先頭に立ち、すべての土台となるのはやっぱり「健康」です。
風邪をひとつ引くだけでも、健康で元気に過ごせることのありがたみを実感しますよね。
だからこそ、まずはご自身の身体や日々の健康に対して、ほんの少しでも興味を持って目を向けていただきたいなと思います。
パーソナルジムReViNa
「自立した健康」をその手に。医療の視点とプロの伴走で理想の身体を維持するフィットネスの新境地
接骨院経営を主軸に、フランチャイズとして「パーソナルジム ReViNa(レビナ)」の運営を手がける。医療の現場で培った「痛みの再発」という課題に向き合い、マイナスからゼロに戻した身体をさらにプラスへと導く、医療とフィットネスの間をつなぐアプローチを展開。無駄なコストを徹底的にカットすることで、誰もが続けやすい理想的な価格帯でのマンツーマン指導を実現している。AIには代替できない「人が介在する価値」にこだわり、解剖学や運動生理学に精通したプロのトレーナーが一人ひとりの骨格のクセや心身の細かな変化にリアルタイムで並走。一時的なダイエットや依存ではなく、正しい運動と食事管理を自らコントロールできる「健康の自立」を提供している。