「データ」×「不動産コンサルタントの経験値」で賃貸管理会社に可能性の光をともす

post date:

「データ」×「不動産コンサルタントの経験値」で賃貸管理会社に可能性の光をともす

株式会社住宅テックラボ 代表取締役 梶 宏輔

PROFILE

株式会社住宅テックラボ

代表取締役 梶 宏輔

新卒で船井総合研究所に入社し、約10年間不動産部門の統括責任者を担当。その後、不動産業界では国内で最大級の業界団体「全管協(全国賃貸管理ビジネス協会)」を創業し、責任者を務める。15年以上の不動産会社との取引経験を活かし、2024年に「株式会社住宅テックラボ」を創業。AI賃料査定サービス「ちんさてくん」を通じて、賃貸管理会社の業務効率化と事業成長を支援している。

公式HP
office:
東京都渋谷区道玄坂2丁目29-5 渋谷プライム7F

tel: 03-4446-6477(平日 10:00~18:00)

お話を伺ったのは、不動産会社向けSaaSサービスを展開する「株式会社住宅テックラボ」代表取締役の梶 宏輔さん。

コンサルタントから経営者へ転身し、すべてのリスクを引き受ける覚悟とともに、不動産業界に新しい可能性をもたらそうとする梶さんの挑戦の軌跡を辿ります。

コンサルから不動産向けSaaS企業の経営者への転身

― まずは、これまでの経歴と、事業内容についてお聞かせください。
梶氏: 新卒で船井総合研究所というコンサル会社に入社して、約10年間不動産部門の統括責任者をしていました。その後、不動産業界では国内で最大級の業界団体「全管協(全国賃貸管理ビジネス協会)」を創業し、3年ほど責任者を務めてから、株式会社住宅テックラボを立ち上げました。

事業内容は、不動産会社向けにSaaSサービスを提供していまして、その中でも特にAI賃料査定サービス「ちんさてくん」というサービスに注力しています。その他にも、不動産会社向けにオーナー名簿を取得するサービスや、銀行や金融機関向けの担保査定サービスなども提供しています。

― 特に注力されているAI賃料査定サービス「ちんさてくん」では、どのようなことを行えるのですか?
梶氏: 不動産会社さんが「ちんさてくん」にログインをして、物件の簡単な情報(住所・築年数・物件名など)を入れていただくと、AI が周辺物件のビッグデータから分析をして、賃料の査定結果を出力します。「どの設備を入れたら家賃がいくら上げられるか」といった情報も出てきます。

さらに、レントロールという1棟の査定結果や、物件オーナーさんや入居者さんに提出する各種の報告書も同時に出力されます。シンプルな画面で細かい分析ができて、そこからそのまま物件のオーナーさんへの提案、あるいは住んでいる入居者さんへの提案まで使えます。

データと出会って「すべてのリスクを負う覚悟」で創業

― 不動産会社向けSaaS事業を始められたきっかけと社名の由来を教えてください。
梶氏: 不動産会社向けにコンサルティングをしていたときに、お客様のお金で意思決定をしてサポートをするというやり方に違和感を感じたことがきっかけです。「自分が第三者的にリスクのない立場で意思決定に関わるのではなく、すべてのリスクを自分で負う覚悟でやりたい」という強い気持ちがずっとありました。

そこに大きなギャップを感じていたときに、ビッグデータを扱う方とのご縁に恵まれました。その方が持っていた膨大な物件情報を前にして真っ先に浮かんだのは、『このデータを分析し、活用することで、不動産業界に新たな価値を還元できるのではないか』と思いついたんです。

最初は銀行向けに担保査定サービスから始まりましたが、自分としては不動産会社への支援がやりたかったので、このデータを活用して創業したという流れです。

「住宅テックラボ」という社名には、不動産を司どる「住宅」とテクノロジーの「テック」、そしてそれを研究して改善をするという「ラボ」を組み合わせ、テクノロジーと改善というコンセプトを込めています。

資金と人的リソース、顧客要望のバランスとりに奮闘

― 事業を進める上で苦労されたことや印象的なことについてお聞かせください。
梶氏: 創業前は大手企業や業界団体にいたので、資金調達には苦労しましたね。人を採用するにも開発をするにもお金が必要ですが、実際にやってみると想像以上に大変でしたので、印象に残っています。

現在は、新規開発においてエンジニアの採用に苦労しています。「お客様からいただくご要望に応えたい」という思いと、実際に配置できるリソースのバランスを取ることが課題です。お金のバランスと人的リソース、そしてご要望のバランスの中で、今後チャレンジしていかなければならない部分は多いです。

― 事業の壁にぶつかったとき、どのようにして乗り越えてこられたのでしょうか?
梶氏: 「諦めない」ということに尽きますね。やり切るという感じです。投げ出せないので、とにかく続ける。経営を続ける中で、精神的にタフになりました。メンタルは強くなったと思います。

「データ」×「不動産コンサルタントの経験値」が特長

― 競合他社と比べたときの強みは何にあると自負されていますか?
梶氏: 強みは大きく2つあると考えています。1つ目は物件のデータ数が多いこと。査定サービスなので、このデータベースの質と量が非常に重要になるんですが、その点で大きな強みを持っています。

2つ目は、不動産コンサルティングのメンバーが多数在籍していること。業界で不動産業績アップを実現してきたメンバーなので、クライアントの目線で物事の話ができるというのは結構大きな強みだと思っています。データの力と人間の経験値、その両方を活かせるのが当社の特徴ですね。

― 提供されているサービスに対し、お客様からの評価はどうですか?
梶氏: お客様からは主に3つの点で評価をいただいています。

1つ目は「業務効率化」です。AI賃料査定サービス「ちんさてくん」によって、従来では査定業務に1件1時間かかっていたところを1分でできるようになり「楽になった」というお声をいただいています。

2つ目は「新規オーナーを獲得できること」です。新しいオーナーさんとの契約に繋がっていて、「あなたの物件こうやったら埋まりますよ」と提案することで新規オーナーを獲得できるようになった。営業リストを作るのではなく、既存の物件をより活かすための提案ができるようになったんです。

3つ目は「賃料向上」です。今は賃料が上げられる時代なので、入居者向けのレポートも出ますし、実際に賃料が上げられた、というお声もいただいています。

株式会社住宅テックラボ

日本の賃貸管理会社の可能性の解放を目指して

― 今後、事業をどのように成長させていきたいと考えていますか?
梶氏:不動産会社のシェアをより獲得したいですね。AI賃料査定「ちんさてくん」をより良いものにし、たくさんのお客様に導入いただけるようにしていきたい。 具体的には「ちんさてくん」を通じて、オーナーと接触する質と量を増やせるようにしたいと思っています。

このサービスはオーナーさんの物件をより良くしていくためのコミュニケーションの質を高めるツールだと考えていますので、業務効率化はもちろんのこと、本質的には、不動産会社とオーナーさんの関係をより深くし、質の高い提案をできるようにすることが目的なんです。単なる作業の効率化ではなく、本当の意味でのパートナーシップを築けるツールになればと思っています。

そして、事業の1番の目的である「賃貸管理会社さんの可能性」を解放していきたいです。日本の賃貸管理会社さんはすごい資産価値と資産家の両方をサポートしている職業なのに、「入居者のクレーム対応だけをしている」というイメージで終わってしまっている。もっといろんな可能性があると思ってるので、そこをサポートしていきたいです。

― 最後に、これから事業を始めようと考える読者へメッセージをお願いします。
梶氏: ベンチャーの起業には困難がつきものですが、一緒に頑張っていけたらと思っています。特に不動産業界で新たな挑戦を考えている方は、何かお力になれることがあれば、いつでもお声がけいただけると嬉しいです。

株式会社住宅テックラボ

「データ」×「不動産コンサルタントの経験値」で、日本の賃貸管理会社にもっと可能性の光を
不動産会社向けのAI賃料査定クラウドサービス「ちんさてくん」を提供するSaaS企業。物件の簡単な情報を入力するだけで、AIが周辺物件のビッグデータから分析を行い、賃料査定結果や設備投資による家賃上昇シミュレーションなどを瞬時に提供。顧客の業務効率化、新規オーナー獲得、賃料向上を実現し、賃貸管理会社の業務改革をサポートする。

公式HP
office:
東京都渋谷区道玄坂2丁目29-5 渋谷プライム7F

tel: 03-4446-6477(平日 10:00~18:00)