中小企業のIT化を身の丈に合った形で推進し、事業の拡大に貢献したい

合同会社くまさん 代表 熊谷克則

北海道内の民間放送局にて放送技術・映像技術・情報システムを歴任された熊谷克則様は、現在中小企業向けの情報システムコンサルティングなどを手掛ける合同会社くまさんの代表を務められています。今回は熊谷様にお話を伺いました。

 

中小企業のIT化を身の丈に合った形で推進し、事業の拡大に貢献したい

合同会社くまさん 熊谷克則様

-熊谷様は放送局で情報システムを担当されていたのですよね。

熊谷氏:はい。プロジェクトリーダーという立場でしたが、少人数だったため何でも屋でしたね。

-実績を拝見すると無停止ネットワーク構築のプロデュースや社内クラウド構築のプロデュース、社内情報システム構築に関するプロジェクトマネジメントとまさに情報処理に関するスペシャリストなのだな、と感じます。独立されたのは放送局を退社されてすぐだったのですか?

熊谷氏:いえ、IT関連企業にいったん入社しました。大手通信事業者だったのですが、そこでデータセンター運用保守をしばらくの間担当し、それから独立という流れですね。

-なるほど。合同会社くまさんでは情報システム関連の事業を多く手掛けられていますよね。

熊谷氏:はい。新たな業務システムの企画・提案を行うほか、システム構築の基本となる要求仕様作成などの作業をサポートします。また、お客様の要望に応じて導入フェイズのプロジェクト管理のサポートを行うなど、中小企業に寄り添った形で行っています。

-熊谷様はかなり中小企業ということを意識されていますよね。それはなぜでしょうか?

熊谷氏:理由はシンプルです。中小企業はITコンサルタントから見放されがちで、IT化が進んでいないからです。進まない理由は様々あります。そもそも情報システム部門を会社の中に持っておらず、ITを導入できる人材がいないためだったり、導入にかかる費用がネックになったりといったものが代表的なものでしょうか。

-確かに、ITに力を注いでいない会社だとそういうものは後回しにされそうですね。

熊谷氏:でもそれは業務効率化という問題だけでなく、情報セキュリティ上望ましい状態ではありません。

例えば2021112日にソフトバンクから楽天モバイルに転職した社員がソフトバンクから情報を持ち出したという事件が報道されました。

このようなトラブルは大企業だけでなく、中小企業でも比較的多く発生します。概ね、社員が退職する直前に会社の重要情報を何らかの形で持ち出し、転職先で利用するという流れですね。

このような事件で威力を発揮するのは「IT資産管理ソフト」と呼ばれるシステムです。資産管理ソフトと呼ばれて売られていますが、その実は情報セキュリティ管理ソフトです。パソコンのハードウェア情報やパソコンの操作ログの情報収集、メール送受信の記録、USBデバイスの接続制御といったことが出来、不正な行為を発見することに役立ちます。

ですが一般に販売されている「IT資産管理ソフト」は多機能で高額なうえ、扱うのは難しいという問題があります。中小企業の方にとってはハードルが高く、導入が遅れて、不正があったとしても事件化することができません。

-それは大変な問題じゃないですか。

熊谷氏:そうです。そこで弊社では中小企業のIT化を身の丈に合った形で推進し、事業の拡大に貢献していきたいと考えています。

例えば中小企業向けに機能を絞り込んで安価に提供出来るIT資産管理ソフトを取り扱うことで、中小企業が導入しやすいサービスを提供しています。

中小企業の情報セキュリティの高度化を進めていきたい

合同会社くまさん 熊谷克則様

-熊谷様はライバー支援の事務所も運営されていますよね。情報システムとはまたずいぶんと毛色が違うと思うのですが。

熊谷氏:そうですね。でも、共通しているのは「適正価格での提供」という考え方でやっていることです。

手数料率が高くて支援内容が良くない事務所があるので、ライバーの皆様が努力しても収入が増えないというのを多く見ました。そこで、支援内容を充実させて手数料率が高くない事務所があっても良いのかなと思って始めました。もちろんITの知見も活かしています。

あと、自分でもライバーをしているので放送局の映像技術者だった経験を活かして技術的に工夫をしたりしています。例えば、事務スペースを簡易スタジオとしてプチ改装して、クロマキー合成を駆使したインターネット配信をやってもいます。

背景布・照明も含めて配信機材は持ち出しもできるので、ご希望の場所へ出張しての配信や収録をする事が可能です。

動画配信は注目を浴びていますので、興味がある中小企業やライバーの皆様には是非相談して頂きたいですね。

-今後はライバー支援にも力を入れていかれるのですか?

熊谷氏:メインがIT系であることは変わりません。目下の課題としては新型コロナ以降サイバー攻撃が激しくなってきているため、身の丈に合った形での中小企業の情報セキュリティの高度化を進めていくことですね。

-本日は貴重なお時間を頂きましてありがとうございました。最後にこのサイトを読んでいる読者の方々に何か一言お願いします!

熊谷氏:合同会社くまさんでは中小企業の情報システム担当者や経営者の皆様の悩みを解決するために、企業に於ける情報システム業務をトータルでサポートできる体制を整えております。

ユーザー企業の情報システム部門に在籍し、情報システムを多数構築してきたノウハウを基に、ユーザーサイドに立ったシステム構築や運用のお手伝いを致します。

情報システム担当者がいない中小企業様やそういった企業様を知っているという会社様は是非弊社をご利用ください。

合同会社くまさん

SoLabo担当者からのコメント

中島 秀明/Nakajima Hideaki

情報システム・セキュリティの取り扱いのプロとして、民間の放送局、大手通信事業者等で実務経験を積まれて独立なさったのが、熊谷様です。合同会社くまさん様では事業領域を幅広く構えておられ、ITを軸にした相談であれば何でもご相談出来るという印象を持っております。コロナ以降、サイバー攻撃が活発化しているとのことで、ますますの需要拡大や顧客にあったプラン提供で活躍されることが期待されています!

合同会社くまさん