社会に貢献する人財を輩出するしくみをつくる

ゴールフリープラス江坂 教室長 倉知憲三

関西大学在学中に集団指導塾で講師の経験を積んだ、倉知憲三様は卒業後システムエンジニアとして活躍されていました。その後に倉知様は学習塾であるゴールフリー(株式会社成基)に転職。20213月には独立してフランチャイズでゴールフリー江坂教室を開校されましたが、システムエンジニア時代の経験が大きかったそうです。今回はそんな倉知様にお話を伺いました。

 

できるだけ早く塾をやめさせたい

ゴールフリープラス江坂 倉知憲三様

-倉知様は個別指導学習塾の教室長として活動されていますが、大学生の時にも塾講師として働かれていたのですよね。以前から塾講師に興味を持たれていたのですか?

倉知氏:大学時代に塾講師として働きだした頃は、講師というものに特別な興味があったわけではありませんでした。

働きだした理由は大学で留年したからです。留年が確定した段階で父から「留年した分は、学費も生活費も出さない」と言われ、お金を稼がなくてはいけなくなりました。

-学生ならではの理由ですね。

倉知氏:そうですね。() お金を稼がないといけないわけですから、アルバイト枠ではなく、契約社員の扱いにしてもらいました。契約社員ですから、18時間勤務で週4日は働いていました。塾内の実力テスト問題作成などもやらせてもらい、充実していましたね。

実は大学卒業後に父と話をしたら、あれは懲らしめるために言った脅し文句で、全然本気でなかったことが分かりました。でも、自分としては元々経済的にも早く自立したいという意識が強かったので、全く後悔しませんでした。それ以上に授業をするのが本当に楽しくて、そのまま塾に就職することも考えたくらいです。しかし、思いとどまりました。

-それはどうしてですか?

倉知氏:敎育の仕事は私にとって天職かもしれない。しかし、私が関わる子どもたちは、学校卒業後、様々な仕事に就くのに、私が学校と塾しか知らない人間でいいのか、とそう思ったからです。

それで、一度は敎育以外の仕事に就くことにしました。そこで選んだのが、今で言うIT業界。SF小説が好きだったこともあり、コンピュータの可能性に胸を踊らせていた一人でしたし、モノ作りにも興味があったので、文系にも活躍の場があるSEの世界を選ぶのに時間はかかりませんでしたね。

-なるほど。つまりいずれは教育の現場に戻ろうと思われていたということですか?

倉知氏:はい、そうです。しかし、具体的にいつ戻るとかは決めていませんでした。

大手情報サービス企業にて、システムエンジニア、チームリーダー、プロジェクトリーダーを歴任させていただき、企業向け業務アプリケーションシステムの設計開発に携わらせてもらいました。提案型SEコンテストで3位をいただくなど、評価していただき、やりがいを感じていました。

-SEとしてもバリバリ活躍されていたのですね。

倉知氏:はい。そうして働いていくうちに気が付いたことがありました。それは卒業大学と仕事の評価は、あまり相関関係がないことです。学歴で言えば私は、同期の中でも下な方でしたから、特に感じました。さらに、部下を持つようになってから、その感覚は増していくばかりでした。

そうなるともう、ただ単に成績を上げ、志望校に合格させる学習塾は意味がないようにも思いました。

そんなときです。夕方頃、新入社員が勤務中にファッション雑誌をずっと読んでいることに気が付き、「今日はどんな仕事をしたの?」と話し掛けました。すると「いえ、何もしていません、誰からも何も言われませんでしたから。」と言われ絶句しました。働きに来ていながら、指示がなければ何もしないで居られる。自分から指示をもらいに行くこともできるだろうし、これから必要になるだろうという技術に関して勉強することもできるだろうに、「何もしていません。」と言える感覚に愕然としたことを覚えています。それが、私にはとても届かなかった有名国公立大学の卒業生だったので、「日本の教育はこのままではまずい」と、真剣に考えさせられました。自分で考えて行動できる人財が育つ教育現場が必要だと思いました。その思いが数年後に教育業界に戻って来るきっかけになりました。

-それで学習塾に転職されたのですね。

倉知氏:はい。でも「自分で考えて行動できる」ということを子どもたちができるようにならないと、私が塾をやる意味がありません。そのような経緯から単に成績を上げ、志望校に合格させるだけでなく、学習を通して人間的に成長してもらうことを主眼に置いた学習塾としてゴールフリー(株式会社成基)を選びました。

指示命令ではなく、生徒自身に考えさせる教育コーチングを用いた教育や、志を探求する「やる気本気アップ講座」など、普通の塾にはないノウハウをフルに活用しています。その全てが、生徒自身が自立していくことを目標にしており、大きな目標として、塾に通わなくても目的を達成できる人に育てたいと考えています。要するに、できるだけ早く塾をやめさせたいのです。

-それはある意味究極的な目標ですね。

倉知氏:ほんとにそうです。簡単ではありません。

-そんな中、今回フランチャイズとして独立されたのは、どうしてでしょうか?

倉知氏:はい。一言でいうと、会社や他の社員に迷惑をかけたくないからです。

会社の目指す方向と私自身のやりたいことは、大枠で同じだと感じてはいたのですが、その時々の局面において優先すること、となると、必ずしも一致するわけではありません。しかもこの難しい課題を実現するのに私一人の力では大したことができません。当然周りを巻き込んでいくことになるのですが、私が一人の社員という身分では、同僚も部下も、アルバイトの学生ですら、会社からの借り物にすぎません。「今会社がやっていることは無視してこっちをやろう!」というわけにはいかないですよね。それが問題になれば、一緒に頑張ってくれた仲間にも迷惑をかけることになってしまいます。

それが、同じゴールフリーの看板であっても、独立してフランチャイズオーナーの立場であれば、そこで働く人はみな私との契約で働いてくれる人達ですから、何の問題もなくなるわけです。

世界中の子どもたちの成長に関われる様になる

-でも生徒を自立させていくことは大変難しいことだと思います。

倉知氏:そうですね。生徒を自立させていくには、それぞれに合わせた関わりをする必要があります。個別指導の学習塾なのでその点は強みに働くはずです。ただ、そこにはある程度共通する観点がありますので、それに基づいた関わり方を整理して、多くの指導者と共有することが大切だと考えています。世界中の子どもたちの成長に関われる様になりたいですね。

-本日は貴重なお時間を頂きましてありがとうございました。最後にこのサイトを読んでいる方に向けて何か一言お願いします!

倉知氏:私たちは世界中の人々が、互いに認め助け合える世の中の実現に向け、社会に貢献する人財を輩出するしくみをつくることを目指しています。ほかの教育機関や教材開発者はもちろん、これからの世界を切り開こうとする企業や機関とは、目的を共有しながら活動していくことで、より良い人財輩出のノウハウを発展させていきたいと思っていますので、興味を持たれた方は是非ご連絡ください!

SoLabo担当者からのコメント

株式会社ソラボ 大石田一真
大石田 一真/Oishida Kazuma

個別指導の学習塾を開業された倉知様にお話をお伺いしました。志望校に合格させるだけでなく、学習を通して人間的に成長してもらいたいとの熱意をお持ちで、学歴や偏差値だけでは人生が決まらないこれからの社会の中で生き抜けるように、有用な教育のプログラムをご提供されるということでございました。普通の塾には無いノウハウもお持ちということで、事業の拡大と成長が大変期待されております。

ゴールフリープラス江坂

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