作り手のこころを大切に。飲み手のこころを大切に。

福豆珈琲株式会社 代表取締役 橋本哲哉

今回のインタビューでは「作り手のこころを大切に。飲み手のこころを大切に。」そんな思いを抱えてコーヒーの販売を行っている福豆珈琲株式会社の橋本哲哉様にインタビューを行い、どの様な思いでご開業されたのか伺いました。

これまでの軌跡

-まずはじめに橋本様のご経歴を伺ってもよろしいでしょうか?

橋本氏:追手門学院高等学校を卒業後、海外への興味が強く、CIC(カナダ)、UEA(イギリス)それぞれの大学に進学しました。

カナダの大学ではもっぱら遊んでばかりでした。冬はスノーボード、夏はプラプラ旅行など。その頃はレゲエが好きで、メロウなスローライフに憧れていたんです。

でもイギリスの大学では頭から煙がたなびくほどに勉強しました。知識を叩き込むことによって頭を活性化させることに集中した時期だったなと思います。

この頃からクラシック好きになったんですよね。

別段クラッシック音楽に詳しい訳ではありませんが、奏でられる音色の響きが心に染みていく感じがとても好きです。

-なるほど、刺激の強い学生時代を送られたんですね。お仕事面ではいかがでしたか?

橋本氏:職も色々経験させて頂いています。

BLOW(飲食)、ヒロエンタープライズ(番組制作)、トーヨーフレックス(製造業)、ELPA(営業補佐・バイト)、テラエフェクト(アニメの編集、友人の会社立ち上げをお手伝い)など、様々な分野の職に就きましたね。

飲食業では店長として幅広く業務を学び、番組制作ではアシスタントとして汗をかき、企画運営にも関わらせていただきました。製造業では品管、メーカーでは営業のアシスト、友人の会社の立ち上げでは総務雑務と共に経営を肌で学びました。

-あれ?ということはコーヒーに関わる仕事は今回が初めてということですか?

橋本氏:そうなんですよ。コーヒーに関わる仕事は今回が初めてです。

未経験へのチャレンジですが、知らなかった世界の人々との繋がりや、コーヒーの魅力に心を弾ませています。

開業のきっかけ

-未経験のコーヒーに関わる仕事にチャレンジされるとのことですが、そもそもそう思われたきっかけを教えていただけますか?

橋本氏:きっかけは、タイに在住していた友人から聞く話でした。

友人が関わっているタイのコーヒー農園がある地域は、以前は麻薬の栽培がされていたそうです。現地の人々は貧しさゆえに、麻薬の栽培で生計を立てざるをえない状況でした。

しかし今は、コーヒー農園を通して人々の生活が変わり、地域が変わっています。

そのコーヒー農園は【ABONZO(アボンゾ)】と言います。

リーダーはタイのアカ族(アカ族は山岳少数民族の一つで貧しい部族)の青年、パタラチャイさん。

彼はコーヒー農園を通して、アカ族の人々の就労支援、将来に渡って教育や医療といった生活環境の充実に奮闘しています。その彼が必要としていたのが、コーヒー豆を適正な価格で継続的に取引してくれる販売ルートでした。

その話を聞き、何か導きを感じた私はコーヒー農園を視察するためにタイに渡りました。

福豆珈琲株式会社 橋本哲哉様

振り返れば私は20代の頃、大学で国際経営や開発学を学んでいました。

コーヒー農園を視察し、パタラチャイさんと語り合い、農園で働く人たちと交わる中で、開発学を学んでいた時の情熱が沸々と沸き上がるのを感じたんです。

また【ABONZO】と同じ地域にある別のコーヒー農園にも行くことができました。

そのコーヒー農園は【YOKH(ヨック)】と言います。

リーダーは韓国の宣教師、アジャン・リーさん。彼もまたアカ族の人達の生活の改善、向上の為に仕えておられました。

福豆珈琲株式会社 橋本哲哉様

【ABONZO】でも【YOKH】でも、貧しくて自分達ではどうすることもできないアカ族の人達の生活が変えられ、人生が変えられ、未来に希望を持って歩んでおられる姿を見させていただき感動しました。

そして、この尊い働きに今、自分がさせていただけることはコーヒー豆を輸入販売する会社≪福豆珈琲≫を立ち上げることだと思い、開業を決意しました。

絆を大切にするフクマメ

福豆珈琲株式会社

-タイの人たちとの関わりで今の事業を始められたんですね。では事業を行う上で掲げているミッションはどのようなものですか?

橋本氏:目下、「コーヒー農園との協力のもとに、圧倒的に美味しいコーヒーを焙煎して、販売する」ことをミッションステートメントとして掲げます。

-事業内容を教えていただけますか?

橋本氏:フクマメは人と農園との絆から生まれました。絆を大切にしていくことは、フクマメの根底に流れています。

喜びが世界中に行巡るように、美味しいコーヒーをお届けします。

-フクマメの事業の特徴はどういったものだとお考えですか?

橋本氏:月並みですが、農園との協力関係を大切にしています。

フクマメは、農園との信頼関係を築き、生産者、業者、飲み手、みなさまの喜びのために尽力します。

農園に適正な代金を支払うことによって、農園で働く人たちが正当な収益を得ることが出来ます。そのためにフクマメは、安定した取引を目指して農園を支えていきます。
農園が質の高いコーヒーを生産すべく注力することで、フクマメは持続的に安心して風味が良く香りのたかいコーヒーを提供することが出来ます。そのコーヒーが飲み手に喜んでもらうことができ、飲み手の喜びが 農園の働き手のモチベーションに繋がります。そして、働き手のコミュニティが潤う。このことが「喜びの循環」に繋がると私は思っています。

 

福豆珈琲株式会社

新しい農園との協力体制を目指して

-フクマメは本当にかかわる人すべての絆を大切にする会社なんですね!そんなフクマメのこれからのビジョンはどうお考えですか?

橋本氏:焙煎のメカニズムを解明して、圧倒的に美味しいコーヒーを焙煎して販売することです。

コーヒーを飲んで下さる方々や、事業に協力して下さっている方々に、フクマメ自身が喜んで頂けるような体質になることが先決だと思うんです。

そこがクリアされれば、エチオピア・ケニア・ブラジル・コスタリカなどの農園との協力体制を築いていくことにも励んで行きたいと考えています。

フクマメが大切にしているサービスとは?

-フクマメではコーヒーを販売しているとのことですが、大切にしていることは何ですか?

橋本氏:コーヒーを美味しく飲んで下さる方々、コーヒー農園の働き手たち、そして協力して下さっている方々に喜んでいただけるサービスを心がけています。

-そうなんですね。では、これから事業を行っていくうえでどのような人たちと関わっていってみたいと考えていますか?

橋本氏:コーヒー農園とそこで働く人々の暮らしにも興味と関心を持って下さる方々です。

-貴重なお話ありがとうございました!最後に読者の皆さんにお伝えしたいことがあれば是非!

橋本氏:このサイトに目を通して下さった方々、フクマメのコーヒーを飲んで下さっている方々に、喜びと祝福が満ち溢れますように!

SoLabo担当者からのコメント

株式会社ソラボ 大石田一真
大石田 一真/Oishida Kazuma

橋本さんはやわらかい印象ですが、芯が真面目で熱意のある方です。一つ一つの連絡に感謝の気持ちを載せてくれる優しさがあります。誠意をもって付き合える方です。
今回のインタビューを通じて、パンフレットやプロフィールだけではわからなかった橋本さんの本来の姿や、コーヒー豆が届くまでのストーリーを感じることが出来ました。
すでに橋本さんのコーヒーのリピーターなので、また注文しようと思いました!!

福豆珈琲株式会社

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〒299-3201 千葉県大網白里市北今井泉 2950-4

tel:080-6207-7958

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