株式会社建設みらい総研代表 小林武尊

建設業における公共工事案件専門のマッチングサイト「案件タンク」の開発・運営を行われている株式会社建設みらい総研の小林武尊様。今回はそんな小林様に事業に対する想いを伺いました。

公共工事に関わる事業者の悩みを解決するために

― 小林様は起業される前は不動産会社で働いていたんですよね。

小林氏：はい。一棟収益用不動産の売買仲介やアセットマネジメント業務、PM業務を行っていました。

― ということはいわゆる工事を行ったりはしていなかったんですよね？

小林氏：そうですね。どちらかというと出来たものを売る側でしたね。

― でも現在の事業では建設業の業者の方々に寄り添ったお仕事をされていますよね。何か、今の事業をやろうと思われたきっかけがあったんですか？

小林氏：きっかけは父の話を聞いた時ですね。父は建設業界に長年関わって来ていたんですが、「自社で公共工事を受注すると工事の種類や時期によっては、協力会社を探すのに物凄く苦労する。また探す際も人づての開拓や紹介等で探すため、アナログ且つとても効率の良い方法とは言えない。」という悩みを口にしていて。

しかもそういう悩みを抱えている企業様は1つだけではないということを知って、Web上で協力会社を探せるような建設業のプラットフォームがあれば、と考えたんです。

私自身、いつかは起業するつもりでいたので、父の話に可能性を感じて構想を練り始めたんです。

― それで「案件タンク」を開発されたんですね。

小林氏：そうです。

― 具体的にはどのようなシステムなんですか？

小林氏：「案件タンク」で出来ることは公共工事を行うのに必要な協力会社を見つけられること、公共工事の案件を受注できること、そしてマッチング後はメールや電話で直接やり取りが出来るという3つです。

登録している元請企業は公共工事を受注でき、経営事項審査を受審した与信のある企業のみで、登録済みの協力会社は全て建設業許可を取得しています。建設業許可というのは一定以上の施工能力を有していないと取得できないため、簡単に取れる資格ではありません。

― 協力会社の信用になる、というわけですか？

小林氏：そうです。そして従来の人づてや紹介での協力会社が不要になり、案件を掲載するだけで与信のある協力会社が募集出来ます。

この仕組みはこれまでの建築業界にはないもので、現状業界で唯一の公共工事専門のマッチングサイトとなっています。

2020年11月にリリースしたばかりのサービスですが、すでに多くの企業に利用して頂き、取引案件数も続々と増えています。

― 多くの建築企業が求めていたサービスなんですね。反響も大きかったんじゃありませんか？

小林氏：既存のマッチングサイトでは少ない公共工事に関する分野の法人が数多く登録していて対法人での協力会社の開拓が可能など、多くの企業様に公共工事に関わる事業者の悩みを的確にとらえているので、痒い所に手が届いていると仰っていただけています。

また専門メディア始め色々な方から注目をいただいています。

全国の建設業者がよりスムーズな受発注を出来るように

― お話を聞いているとこれまで存在しなかったのが不思議なくらいですね。

小林氏：そうですね。受注したい案件があるのに、依頼できる協力会社がなかったりという悩みを「案件タンク」が解決出来たらいいなと思います。

― 今のまま行けば間違いなく解決できると思いますよ！

小林氏：いえいえ、まだ改善していくところはあります。まずは全国の建設業者がよりスムーズな受発注を実現できるようなプラットフォームに成長していきたいなと考えています。

― 本日は貴重なお時間を頂きましてありがとうございました。最後にこのサイトを読んでいる読者の方々に何か一言お願いします！

小林氏：弊社では「案件タンク」という業界初の公共工事専門のマッチングサイトを運営しております。全国の公共工事に関わる建設業者様は是非ご利用ください！