コンサルができる専門家を育成し、その先のお客様の未来をつくる
司法書士・行政書士事務所リーガルエステート 株式会社リーガルエステート 代表司法書士 斎藤竜
士業・専門家として集客、受注の仕組みづくりの学びの場を提供されている斎藤竜様は、さまざまな著作や受賞歴をお持ちです。今回は斎藤様にインタビューを行い、お話を伺いました。
「顧客本位の本当のコンサルができる士業・専門家」の集まる日本一のコミュニティーを創りたい
-斎藤様は士業や専門家の方々に本当に尊敬されていますよね。ご自身も数々の実績をもっていられて、セミナーが人気なのも納得です。
斎藤氏:ありがとうございます。
-斎藤様が司法書士としてご専門とされているのは家族信託・生前対策ですよね?斎藤様のセミナーを受ける方はどのようなことに悩まれていることが多いんでしょうか?
斎藤氏:関わりがない方からするとそもそもそこから想像がつきにくいですよね。
僕のセミナーにいらしてくださっている方々の多く抱えている問題は「低単価で手続き代行業務しかできていない」ということです。
これの何が問題なのかということは僕の実体験が如実に物語っています。
僕が司法書士として開業した当初のことです。当時僕は1日20件を目標に登記案件獲得のため、飛び込み営業と名刺を配り歩く毎日を過ごしていました。努力の成果もあり、1年で840件の登記案件を受任するようになり、10名規模の事務所まで成長することができたのですが、ある時事務所の売上の3割を占める取引先から突然取引を停止され、年間売上2,000万円超を失ったことがあったんです。
-な、なにがあったんですか?
斎藤氏:僕も気になり取引先の本社まで問い合わせるなどもしましたが、すべて徒労に終わりました。正直、絶望に打ちひしがれ、未来が見えなくなりました。
-それはそうですよね。
斎藤氏:僕のケース以外にもインターネットの普及により、業界・資格の壁は溶け始め、「相続」という一つの業務をみても、士業のほか、金融機関、不動産会社など多くの業種が取り組みを始めており、競争は以前と比べて非常に激しくなっています。うまく差別化できないと価格競争に巻き込まれてしまうことも多いです。
またAI・IT化の進行により、手続き業務は簡素化されつつあり、手続き代行業務はますます需要が減ることになります。
-なるほど。確かにそれは問題ですね……。
斎藤氏:ですが一方で高単価コンサルティングを手がけ、顧客との継続的な関係をつくっている先生もいらっしゃいます。
そこで士業・専門家の仕事を「手続き代行」から「生前コンサル業務」へと移行し、高単価・高付加価値を提案できる業界に変えていくことで、多くの士業・専門家が抱えている問題を解消していくことを目的に活動を行っています。
-でもそれほど簡単にはいきませんよね?
斎藤氏:そうですね。実際僕も生前対策案件の受任に苦戦していました。
ホームページをつくり、新聞折込チラシをまき、実際に面談するものの、当事者ではない子からの相談を仮に受任できても、1件あたり5~10万円の遺言作成の受任ばかりで、かけた時間とコストを考えるとどうみても赤字状態。
しかも、スタッフに任せることができず、すべてを自分でこなすことになり疲弊していました。もともと僕は、顧客から依頼を受けた内容通りに手続きをするという登記中心で仕事をしてきた司法書士ですから、どうやって自分の仕事をコンサルに変えていけばいいか全くわからなかったんです。
-そこからどう再起されたんですか?
斎藤氏:とにかく相続・生前対策・家族信託のセミナーをはじめ、マーケティングや隣接他業種、海外など成功している企業やその経営者の話を聞きに行き続けました。
それで一つの光明を得ます。それは「自身の専門分野に縛られず、全体を俯瞰して、顧客の問題を把握し、解決方法を提案する」ということです。それに従って自身の集客・相談・商品設計・提案・受任のプロセスを全て見直し、一から再構築し直しました。
-それで高単価の生前対策・家族信託コンサル案件の受任が可能になったんですね。
斎藤氏:はい。
-斎藤様はセミナーやさまざまな活動を通して士業・専門家の方々を導いていらっしゃいますが、大切にされていることなどはありますか?
斎藤氏:時代の変化と共に今後お客様が求めているものは間違いなく、手続き代行業務ではなく付加価値が高いコンサルティング業務になると思っています。
そこで顧客本位の本当のコンサルができる士業・専門家の集まる日本一のコミュニティーを創り、相続コンサルティングを行うきっかけとして、生前対策・家族信託を提案する人が増えてほしいと考えています。そのように考え動いている専門家を育て、相互支援ができるコミュニティーを創っていきたい。この想いを常に大切にしています。
「志の高い士業・専門家」を増やし、顧客の未来を善くする
-今後について斎藤様はどのような目標をお持ちですか?
斎藤氏:リアルでの事務所を持たない事務所運営を行っていきたいと思っています。
-本日は貴重なお時間を頂きましてありがとうございました。最後にこのサイトを読んでいる読者の方々に何か一言お願いします!
斎藤氏:顧客の本当の問題解決ができる「志の高い士業・専門家」を増やすことで業界を変え、その先にいる顧客の未来が善くなることで社会、そして日本の未来が変わると僕は信じています。
相続などを取り組む士業の方は是非ご連絡ください!
お待ちしております!