ビジネスの力で「世界一」虐待問題を解決する
株式会社RASHISA 代表取締役 岡本翔
今回は「ビジネスの力で『世界一』虐待問題を解決する」というビジョンを胸に株式会社RASHISAを運営する岡本翔様にインタビューを行い、事業への想いを伺いました。
虐待という社会問題に挑む株式会社RASHISA
-岡本様は虐待という大きな社会問題に「ビジネス」という形で挑まれていますが、なぜ「虐待」なのでしょうか?
岡本氏:一番の理由は僕自身、叔父から虐待を受けていた経験があるからです。
虐待は本当に深刻な問題で、肉体的・精神的な暴力から解放された後でも、傷ついた心は自尊心をひどく打ちのめしていたり、PTSDを発症していたりすることもあります。
ちょっとした刺激でもつらい当時を思い出して、パニックや発作を起こし、もう何も手につかなくなってしまう人もいるんです。
そうした方々は日常生活を普通に送ることが大変に困難で、正社員として働くことが出来ない方も多くいます。
悲しい経験をしている方、悲しい経験をしてきた方に対して、「誰もが自分の人生を肯定できる社会を作る」という想いから、ビジネスで虐待問題に取り組むことに決めました。
-なるほど。ご自身の経験に基づいたものだったんですね。最初から虐待問題に取り組もうと考えられて起業をされたんですか?
岡本氏:いえ。最初は虐待とは関係のない事業で起業しました。
-ということはもともと起業自体にご興味があったということですか?
岡本氏:はい。高校3年生のときに読んだ、「毎日が冒険」という本がきっかけで起業に興味を持ったんです。それで2014年に入学した久留米大学を退学し、起業しました。
-当時起業したのはどのような会社だったんですか?
岡本氏:人材領域の事業でした。もちろん熱意を注いで3年間頑張ってきましたが、目の前の売上を上げるためにそんなに熱が入らない仕事や社会的意義があると思えない仕事をしたこともありました。
それでもう一度自分が一生涯かけて挑戦したい課題に挑戦することにしたんです。
-それが現在の事業ということですね。
岡本氏:そうです。
正社員として働けない虐待サバイバーのためできることをやる
-現在RASHISAでは虐待という問題を「ビジネス」で解決しようとしているとのことですが、改めて、具体的にどのような事業内容なのか教えていただけますか?
岡本氏:RASHISAワークスというBPOサービスを展開しています。
企業様から文字起こしや記事制作、フォーム営業代行のお仕事を頂き、在宅ワーク支援をしつつ、虐待の後遺症で正社員として働けない方々にお仕事を発注しています。
-現在お仕事を発注している方のどのくらいの方が過去に虐待を受けていた方々なんですか?
岡本氏:登録在宅ワーカーのうち30%ほどですね。
RASHISAではその人たちに仕事を届けるだけではなく、チャットコミュニケーションやzoom、独自のマニュアルを駆使して業務上のサポートも行っています。
納品まで伴走スタイルをとっています。
-今後のRASHISAのビジョンなどはありますか?
岡本氏:現在はBPOサービスを展開していますが、売上の7割以上を占めるのが文字起こしや記事制作代行です。
直近、1年でこの業務の幅を広げていきたいと考えています。
また、そこで作った資金を「虐待の未然防止事業」に投資をして、虐待が0の社会を目指します。
-本日は貴重なお時間をありがとうございました。最後にこのサイトを読んでいる読者の方々に何か一言!
岡本氏:RASHISAではビジネスを通じて虐待問題に取り組んでいます。
社内の業務をアウトソースしたい会社様と繋がることで、虐待の後遺症に苦しんでいる方々の助けの一助となります。
社内の業務をアウトソースしたいという方は是非ご連絡ください!