post date:
PROFILE
合同会社エナジー
代表社員 増川 翔太郎
大学卒業後、1年半SEとして勤務。その後スポーツに携わる仕事を志し、ジムで働きながら専門学校へ通い柔道整復師の資格を取得。整形外科での勤務を経て、立ち上げから携わった整骨院事業を3年後に自ら買い取る形で独立を果たす。現在開業10年目を迎え、治療と根本的な筋力アップを融合させた施術を提供。今後は妊活や産後ケアなど、女性の一生に寄り添うトータルサポートにも注力する。
今回お話を伺ったのは、合同会社エナジーの増川翔太郎さん。SEから転身し、治療とジムを融合させた整骨院を運営しています。
痛みのケアから根本的な筋力アップまで指導し、患者様の「通院からの卒業」を応援。託児所を完備し、産後ケアなど女性の一生に寄り添う事業の歩みと経営の裏側を伺いました。
スポーツへの思いから、柔道整復師の道へ
- ― 現在の事業について教えてください。
-
増川氏:現在は、治療と運動を組み合わせた接骨院を経営しています。
接骨院はたくさんありますし、うちは駅前でもなく、料金も一般的な接骨院より高い。だからこそ、「うちじゃなきゃダメ」という理由をつくらなければいけないと思っています。
一番のこだわりは「卒業」を応援することです。ずっと通い続けるのではなく、ご自身で健康を維持できる知識と生活習慣まで身につけていただき、自立していただくことを目指しています。力がついて、できなかったことができるようになるところまで、本気で向き合っています。
- ― そもそも、なぜこの仕事を選んだのでしょうか。
-
増川氏:大学卒業後は1年半ほどSEとして働いていました。
ただ、あまり自分には合わなくて。将来のことを深く考えず、「とりあえず就職できればいい」という気持ちで選んだ仕事でもありました。
一方で、昔からずっとバスケットボールをやっていて、スポーツが好きだった。改めて一生仕事をしていくことを考えたときに、スポーツに携わりたい、体に触れる仕事がしたいと思ったんです。そこで、国家資格という条件から柔道整復師にたどり着きました。
スポーツジムで働きながら専門学校に通い、この道に入りました。親に相談したところ、4歳上の兄も柔道整復師だと知り、兄と情報交換をしながら本格的に資格取得を目指すようになりました。
愛着のある場所を、自分で引き継ぐ
- ― 独立を決めたきっかけは何だったのでしょうか。
-
増川氏:勤務先の整形外科で接骨院をつくることになり、場所や内装などを自分で考えて立ち上げました。
そこで3年ほど経った頃、別の整骨院を立ち上げるのでそちらに行ってほしいと言われたんです。
その店舗は、ほとんど自分一人で運営していたこともあって、僕が抜けた後に別の人が入っても、同じように売上をつくるのは難しい状況でした。そこで、勤務先とも話をする中で、「それなら僕が買い取ります」と申し出たんです。
内装やマシンなども含めて事業を引き継ぐ形になりました。
- ― 具体的な機会が訪れたわけですね。
-
増川氏:はい。
もともと独立することには怖さがありましたが、すでに3年間やってきた実績もある。こういう条件で独立できる機会は、もう二度とないかもしれない。ここで踏み出さなければ一生できないだろうと思って、独立を決めました。
- ― 元の勤務先とは、その後も良い関係が続いているそうですね。
-
増川氏:そうですね。
喧嘩別れのような形ではなく、今もレントゲンをお願いしたり、患者さんを紹介し合ったりしています。独立したから関係が切れるということではなく、今もお互いに協力できる関係でいられるのはありがたいですね。
治療家としての経験だけでは、経営はできない
- ― 独立後、どんな壁にぶつかりましたか。
-
増川氏:一番苦労したのは、経営者としての部分です。治療の知識や技術があっても、それだけでは事業は続けられない。
経営者として、もう一つの視点を持たなければいけないと痛感しました。
特に、売上が上がっているのに手元の現金が減っていく時期があって。「なぜなんだろう」と分からない。通帳の残高が頭から離れなくて、このままでは潰れるかもしれないと思っていました。治療の知識や技術だけでは、事業は続けられない。経営者として学ばなければいけないと、そこで強く感じました。
- ― そこから、どのように経営を学んだのでしょうか。
-
増川氏:もう、とにかくYouTubeを見ました。
税理士関係のものから、飲食業まで、いろいろな業種の発信を見て勉強しました。そうすると、経営者が悩むことには業種が違っても共通する部分があって、答えがいろいろ出てくるんですよね。特に銀行員がどこを見るのか、資金繰りをどう考えるのか、といったことを学びました。
- ― 考え方も変わりましたか。
-
増川氏:はい。自分の中の「借金は悪いもの」という考え方が変わっていきました。
融資を受けられることは、社会的な信用があるという見方もできる。今では、できるだけ手元に現金を多く残すようにしています。
地域に求められる「受け皿」をつくる
- ― 今後は、どんなことに取り組んでいきたいですか。
-
増川氏:今年で10年目を迎えますが、これからは女性の一生に関わっていきたいと思っています。
今も産後のケアは行っていますが、その前の妊活をサポートする体づくりから、赤ちゃんが生まれた後のケア、さらに年齢を重ねてシニア世代になったときの痛みや筋力の低下まで、さまざまな年代に関われる人でありたい。そういう受け皿をつくりたいと考えています。
これは最初から計画していたわけではなく、産後のケアをする中で、ママさんの悩みや赤ちゃんに触れる機会が増えたことから、自然と考えるようになりました。ちょうど今、ホームページもその方向に合わせてリニューアルしているところです。
- ― 地域との関わりの中で、事業の方向が見えてきたということでしょうか。
-
増川氏:そうですね。
自分がやりたい治療を一方的に提供するというより、だんだん地域に求められているものが見えてきたんだと思います。
開業当初と比べて患者さんの層も変わって、ママさんも増えてきました。
だから、地域に住んでいる方や患者さんが「こういうものを求めているのかな」と感じたら、そこにフィットしていきたい。自分が勝手にやりたいというより、求められている気がしたから、という感覚なんです。
お金と筋力、両方を蓄えておく
- ― 最後に、これから経営を目指す方へメッセージをお願いします。
-
増川氏:やっぱり、資金は大事だと思います。
通帳に現金があるというのは、精神衛生上もいいことです。借りて新しい投資をしてもいいし、何もしなくてもいい。
なくなってからでは動けない可能性があるので、無理のない範囲で借りられる最大限の金額を手元に置いておくことは、大事だと思います。そして、もう一つは体力と筋力です。体を鍛えると精神力も上がるというデータもあります。
経営の規模が大きくなれば、心が折れそうになることもある。だからこそ、そこに負けない体をつくっておく。お金と筋力。
この二つを蓄えておくことが、経営を続けていくうえで大事なんじゃないかなと思います。
【SNS】
合同会社エナジー
治療×運動で自立を応援!女性の一生に寄り添う整骨院
合同会社エナジーは、治療とジムを融合した整骨院です。痛みの改善にとどまらず、根本的な筋力アップや運動指導を通じ、患者様の通院からの「卒業」を応援します。託児所を完備しており、妊活や産後の骨盤矯正、シニア層のケアまで、女性の一生のターニングポイントに寄り添うサポートを地域密着で提供しています。