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PROFILE
ヒマラヤン桜株式会社
代表取締役 グルン シマ
母国ネパールで大学院を卒業後、日本の「おもてなしの文化」に魅せられ来日。
日本語学校に2年間通いつつ、接客業のアルバイトに励み、卒業後は旅館で約3年、ホテルのフロント業で約3年勤め、丁寧な接客技術やビジネスの基礎を学ぶ。その後日本に帰化。
「本場の料理とともにネパールの歌や音楽を楽しめる場所を作りたい」という想いから、東京・新大久保に本格的なネパール料理と文化を体験できる「チャーンダニレストラン&ロディガル」をオープン。
「本格的なネパール料理と、誰もが笑顔で歌い踊れる空間を日本に作りたい」
「チャーンダニレストラン&ロディガル」は、本場の食文化だけでなく、音楽や温かな人の繋がりまで体感できる特別な場所です。
日本へやってきて8年。旅館やホテルで培った「おもてなしの心」と、母国ネパールへの深い愛を胸に挑戦を続けるグルンさんに、お店に込めた想いとこれまでの歩みを伺いました。
日本の「おもてなし」に魅せられ、夢を抱いて海を渡る
- ― まずは、シマさんが運営されているレストランについて教えてください。
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グルン氏:東京の新大久保で「チャーンダニレストラン&ロディガル」というお店を運営し、本格的なネパール料理と独自の文化をみなさんにお届けしています。
日本には約40万人ものネパール人が暮らしていて、日本で生まれ育つ子どもたちも増えています。海外の方や日本人だけでなく、次の世代を担うネパールの子どもたちにも、食や音楽を通じて自国の文化を伝えていきたいと考えています。
店名の「チャーンダニ」はネパール語でハーフムーンという意味があり、とても縁起の良い言葉なんです。「ロディ」は、みんなで食べたり飲んだり、歌ったりしながら親睦を深めるネパールの集いのこと。「ガル」は家を意味します。昔ながらの「ロディ」を行う家のように、人が自然と集まり、温かい繋がりが生まれる場所にしたいという願いを込めて名付けました。
- ― なぜ日本で自分の事業を立ち上げようと思ったのでしょうか?
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グルン氏:もともと「将来は海外でビジネスに挑戦したい」という強い想いがありました。
世界中の国を調べるなかで、治安が良く、何より素晴らしい「おもてなしの文化」がある日本に強く惹かれたんです。
母国で大学院まで進学し、学業と並行して接客業の経験も積んでいたのですが、日本の接客技術や精神を根本から学びたいと思い、来日を決意しました。
最初の2年間は日本語学校に通いながらアルバイトで日本の接客に慣れ、その後は旅館の正社員として約3年、ホテルのフロントインチャージとして約3年働きました。現場で丁寧なおもてなしとビジネスの基礎を徹底的に学んだことで、日本が本当に大好きになり、帰化もしました。
その中で、「日本にはまだ、本場の料理と一緒にネパールの音楽を心から楽しめる場所がない」と気づき、自分がその懸け橋になろうと決意しました。
法律の壁、メニュー作りの試行錯誤
- ― 異国での起業には、さまざまな苦労があったのではないでしょうか?
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グルン氏:本当にゼロからのスタートだったので大変なことばかりでした。
私自身、料理は好きですが、調理のプロではありません。だからこそ妥協せず、プロの料理人と何度も打ち合わせを重ね、こだわり抜いたメニューを作り上げていきました。
また、本場の味を再現するための仕入れ先ルートの開拓も、知人の紹介や自分で一から調べるなど試行錯誤の連続でした。
起業する際も日本の法律などが全く分からなくて。そんな時、夫が一緒に探してくれて出会ったのが、ソラボさんでした。最初は「オンラインだけのやり取りで大丈夫かな」と心配もありましたが、初回だけ直接お会いして対面でじっくり打ち合わせができたことで、一気に安心感が生まれました。
今振り返ると、「自分一人では絶対にできなかった」と感じています。特に、日本で事業を立ち上げ、ここまで形にすることができたのは、夫の存在があったからこそです。
夫はいつも私の夢を応援し、どんな時も支え続け、夢を実現するために全力で力を貸してくれました。その支えがあったからこそ、私は諦めずに挑戦を続けることができました。また、義理の兄弟たちも私たちの事業を応援し、多くの場面で協力してくれました。家族をはじめ、友人や専門家の皆様など、本当に多くの方々の支えがあったからこそ、一つひとつの壁を乗り越え、今日の成功につながったと心から感謝しています。
この感謝の気持ちを忘れることなく、これからも挑戦を続け、支えてくださった皆様に少しでも恩返しができるよう努力していきたいと思っています。
日本とネパール、ふたつの「おもてなし」が織りなす空間
- ― グルンさんが最も大切にされている価値観は何ですか?
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グルン氏:日本とネパール、それぞれの「おもてなしの精神」を融合させることです。
たとえば、日本では「いらっしゃいませ」という言葉でお客様を温かく迎えますよね。一方でネパールでは、お店の入り口に生花を飾ることが歓迎の想いを表す文化なんです。そのため当店でも、入り口には常に生花を飾っています。
また、ネパールから直接取り寄せたインテリアを配置しています。日本で学んだ細やかな心配りと、ネパールの伝統的な温かみ。その両方を感じていただき、お客様に最高の時間を過ごしていただきたいんです。
食文化の魅力をさらに広げ、新たな名物を
- ― オープン後の反響と、今後の展望について教えてください。
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グルン氏:7月19日のオープン以来、多くのお客様に足を運んでいただいています。
日本の方にも「本当に美味しい!」と言っていただけて、何よりも嬉しく思います。
ランチ営業も行うことでより気軽にお店へ来ていただける環境を整えていきます。
今後、特に力を入れていきたいのが、ネパールの代表的な料理である「モモ(ネパール風餃子)」の魅力を広めることです。日本の餃子と食べ比べできるようなメニュー展開も計画しています。美味しい食と音楽を通じて、日本全国の方々にネパールの素晴らしい文化を知っていただきたいですね。
一歩を踏み出す勇気を。「挑戦に不可能はない」
- ― 最後に、これから挑戦しようとしている方や、記事を読んでいる読者へメッセージをお願いします。
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グルン氏:心から「やりたい」という夢があれば、どんな場所でも、どんなことでも実現できます。
最初からすべてが揃っている環境なんてありません。自分が一歩を踏み出して動かなければ、何も生まれないんです。
1回や2回、うまくいかないことがあっても諦めないでください。3回目で成功するかもしれない。だから、絶対に諦めずにチャレンジし続けてほしいと思います。
▼お店のメニューや詳細
ヒマラヤン桜株式会社
本場の食と音楽で温かな繋がりを編む、日本とネパールを結ぶおもてなしの家。
「チャーンダニレストラン&ロディガル」は、ヒマラヤン桜株式会社にとって初めての事業である。今後は飲食事業を基盤として、サービス業や農業分野へも事業を展開し、日本とネパールをつなぐ架け橋となることを目指している。
両国のビジネス交流と文化交流を促進するとともに、人・企業・地域社会を結ぶ新たな価値を創造し、持続可能な発展に貢献していく。