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PROFILE
フルハウス
代表 原田めぐみ
調理師免許を取得できる高校を卒業後、和食店やホテル、保育園での調理など一貫して飲食業界で経験を積む。友人の子連れ外食の苦労を知り、自身の夢であった店舗兼住宅でのキッズカフェ「フルハウス」の開業を決意。物件契約直後に妊娠が発覚するも、悪阻と戦いながら開店準備を進めオープン。現在は少子化の課題に対応し、働く親御様に向けた手作りお弁当の販売など、時代に合わせた新たな挑戦を続けている。
今回お話を伺ったのは、子どもが安全に遊べ、親御様が温かいご飯をゆっくり楽しめる「キッズカフェ フルハウス」を運営する原田めぐみさん 。子連れ専門店ならではの経営課題を乗り越え 、親子のための温かい居場所を守り続ける原田さんの歩みと 、事業に込めた熱い想いに迫ります 。
子どもだけでなく、親も安心できる場所をつくる
- ― まずは『フルハウス』について教えてください。
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原田氏:0歳から未就学児までのお子様とそのご家族が安心して過ごせる、子連れ専用のレストランです。
店内は靴を脱いで過ごしていただくスタイルで、床には約7センチの厚みがあるマットを敷いています。小さなお子様が転んでも安心できる環境づくりを大切にしています。
- ― 安全面への配慮が徹底されていますね。
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原田氏:小さなお子様は歩き始めたばかりで、どうしても転んでしまいます。
親御様が常に気を張るのではなく、「ここなら安心」と思える環境をつくりたかったんです。
また、0〜2歳の赤ちゃん向けスペースと、しっかり歩けるお子様向けスペースを分けています。年齢が違う子ども同士が同じ空間にいると、「ぶつかってしまわないかな」と親御様同士が気を遣ってしまうんですよね。
- ― 子どものためだけでなく、親御様のための場所でもあるのですね。
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原田氏:例えば、普段は子どもに合わせて食事をしている親御様のために、あえて本格的に辛いメニューを一品用意しています。
「久しぶりに自分の好きなものを食べられた」と喜んでくださる方も多いですね。
また、お子様と大人の料理は、あえて提供するタイミングをずらしています。先にお子様の食事をお出しして、食べ終わった頃に親御様へ温かい料理をお持ちするんです。
- ― 親御様にゆっくり食事を楽しんでもらうための工夫ですね。
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原田氏:はい。
スタッフの手が空いている時には、お子様の見守りや抱っこをお手伝いすることもあります。
私たちが大切にしているのは、「温かいご飯を、温かいうちに食べてもらうこと」です。子育て中は、自分の食事を後回しにしてしまうことが少なくありません。だからこそ、ここでは親御様自身にもゆっくり食事や会話を楽しんでほしいと思っています。
料理人への憧れからキッズカフェ開業へ
- ― 飲食の道を志したきっかけは何だったのでしょうか。
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原田氏:小学生の頃からです。当時『料理の鉄人』という番組が大好きで、特に和食の料理人に憧れていました。
「将来は料理の仕事がしたい」「いつか自分のお店を持ちたい」と思うようになり、卒業と同時に調理師免許を取得できる高校へ進学しました。
- ― その後はどのような経験を積まれたのですか。
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原田氏:高校卒業後は懐石料理店で接客を学び、その後はホテルや飲食店で調理の経験を積みました。
また、保育園の給食調理にも携わり、衛生管理についても学びました。
ただ、どこで働いていても意識していたことがあります。
- ― どんなことでしょう。
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原田氏:「もし自分がお店をやるならどうするか」を常に考えることです。
雇われている立場でしたが、自分のお店だと思って仕事をしていました。お客様にもっと喜んでもらうにはどうしたらいいか、お店をもっと良くするには何が必要かを考え、オーナーにも提案していました。
- ― そこからキッズカフェという形態にたどり着いたきっかけは何だったのでしょうか。
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原田氏:友人に子どもが生まれ、一緒に食事へ行こうとした時です。
子連れで安心して利用できる場所が想像以上に少ないことを知りました。その出来事をきっかけに、自分の飲食経験を活かしながら、子育て世代の力になれる場所をつくりたいと思ったんです。
妊娠中の開業と、子連れ専門店ならではの課題
- ― 開業までの道のりはいかがでしたか。
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原田氏:実はかなり大変でした。
店舗兼住宅の物件を契約した直後に妊娠が分かったんです。契約後なので後戻りはできませんし、開業準備も進めなければなりません。
- ― 開業準備との両立は想像以上に大変だったのではないでしょうか。
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原田氏:つわりが続く中での準備は本当に大変でした。
友人たちに助けてもらいながら、何とか準備を進めました。「この場所を待っている人がいる」と思わなければ乗り越えられなかったと思います。
- ― オープン後に直面した課題はありましたか。
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原田氏:子どもの発熱や体調不良は避けられませんし、私自身も親なので、その気持ちは痛いほど分かります。
ただ、そのために仕込みをし、スタッフを配置しています。当日キャンセルが重なると、売上がゼロになってしまう日もありました。子連れ専門店だからこその難しさを痛感しましたね。
お店を守るために学んだ「優しさ」と「継続」の両立
- ― その課題をどう乗り越えたのでしょうか。
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原田氏:予約変更期限を前日の20時までとし、当日キャンセルには料金をいただく形に変更しました。
最初は心苦しさもありましたが、お店を長く続けることが結果的にはお客様のためにもなる。そのことを学びました。
- ― 経営者として大きな決断だったのですね。
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原田氏:そうですね。
私はサービス精神が強くて、つい料理を盛りすぎたり、無料サービスを増やしたりしてしまうんです。粉ミルクを無料で提供したり、公園に置くような大型遊具を特注で設置したり(笑)。
するとスタッフから「原価を考えてください」「盛りすぎです」と本気で怒られるんです。
- ― 頼もしいスタッフさんですね。
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原田:本当にそう思います。
みんなパートやアルバイトですが、「こうしたらもっと良くなるのでは」と積極的に意見を出してくれます。雇う側と雇われる側というより、一緒にお店をつくる仲間ですね。
私は数字の管理が得意な方ではありません。でも、自分に足りない部分を補ってくれる仲間がいるからこそ、お店を続けることができています。
親子の居場所から、地域の居場所へ
- ― 現在はお弁当販売にも取り組まれているそうですね。
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原田氏:はい。
少子化や待機児童の減少など、地域の変化を感じる中で、新たに始めたのが手作り弁当の販売です。
現在は中野ブロードウェイ地下の販売所で販売し、夕方には店舗でも販売しています。仕事を終えて、お迎えに行って、それから夕飯を作るのは本当に大変ですから、「今日は誰かが作ったご飯に頼りたい」という日の助けになれたらと思っています。
- ― 最後に、これから独立や起業を考えている方へメッセージをお願いします。
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原田氏:私自身、今も直角に見えるような壁を登り続けている最中です。
もし子どもがいなかったら途中で諦めていたかもしれません。それでも続けてこられたのは、支えてくれる家族やスタッフがいるからです。
そして振り返ると、今につながっているのは、雇われていた頃から当事者意識を持って働いていたことだと思います。
どこで働いていても、「自分のお店だったらどうするか」を考えてみる。その積み重ねは、きっと将来の力になります。
経営は一人ではできません。周りを信頼し、本音で意見を言ってくれる仲間を大切にすること。そして目の前のお客様のために考え続けること。私自身まだ挑戦の途中ですが、その姿勢だけはこれからも変わらないと思います。
【フルハウスSNS情報】
フルハウス
「親御様に束の間の休息と温かいご飯を。子どもが安全にのびのび遊べるキッズカフェ」
子連れ専用の「キッズカフェ フルハウス」は、年齢別のお部屋や大型遊具、安全なふわふわマットを備え、子どもが安心して遊べる空間を提供しています。親御様が温かい食事をゆっくりと楽しみ、日頃の疲れを癒やせる細やかな気遣いを徹底。さらに、忙しい親御様を支える手作りお弁当の販売も行っています。