post date:
PROFILE
鍼灸整体ハリデイズ
代表 井上 駿
大学で鍼灸師の国家資格を取得後、フットサルチームのトレーナーと地域の鍼灸整骨院で勤務。訪問鍼灸を通じて高齢者が身体の不調で社会との関係が制限される現実を目の当たりにしたことから、40代〜60代の早期健康介入に着目。独立後は慢性的な痛みや体の不調の改善を通じて、顧客の人生の質的向上と地域全体の健康意識向上を目指す。
お話を伺ったのは、東京都八王子市で鍼灸院と整体院を営む、鍼灸整体ハリデイズ 代表の井上駿さん。
「40代から60代に健康サポートできれば、その後の人生が大きく変わります」と語る井上さんの、独立に至った経緯と、地域の健康にかける熱い思いを伺います。
40代から60代での健康増進が人生の質を大きく変える
- ― まずは、事業内容についてお聞かせください。
- 井上氏: 鍼灸整体ハリデイズは鍼灸院と整体院として、体の不調や慢性的な痛みの改善に取り組んでいます。おもな顧客層は40代から60代の方々で、肩こりや腰痛でお困りの方、マッサージでは改善しなかったり、痛み止めに頼ることに不安を感じている方が多くいらっしゃいます。
- ― 40代から60代の健康増進に注力されているそうですが、その理由は?
-
井上氏:大学で鍼灸師の資格を取得し、地域の訪問鍼灸院で勤務していた際、80代の高齢の方が体が動かなくなり、家族や社会とのコミュニケーションが制限されてしまった様子を目の当たりにしたからです。「膝が痛い、腰が痛い」と家に引きこもってしまい、その後の人生の質が大きく低下するんです。
そのとき「高齢になる10〜20年前の40代から60代のうちに介入して、生活習慣を変えるサポートができれば、後の人生が大きく変わる」と感じたんです。それが、独立を決意したきっかけになりました。
マッサージとは違う、痛みの原因を探る「治療」
- ― 一般的なマッサージと、鍼灸・整体は、何が違うのでしょうか?
-
井上氏: 一般的なマッサージと違うのは、体の動きをチェックし、痛みの原因を細かくヒアリングして行う「治療」だということですね。一般的なマッサージは気持ちいいですが、1週間もすればすぐ元に戻ってしまいますから。
同じ肩こりでも、仕事の背景や生活習慣によって原因は全く違う。そこを検査した上で、体の動きが変わるように促し、根本的にコリを改善していくんです。
実際、プロのアスリートが選ぶ体のメンテナンスの方法は鍼灸です。例えば、プロ野球やサッカーのチームには、ほぼ鍼灸の資格を持つ人がいて、アスリートへの怪我の対応だけではなく、日々のコンディショニング、リハビリ、パフォーマンスの維持を行うんです。
- ― そうなんですね。井上さんが体験された印象的な事例はありますか?
- 井上氏: 60代の女性で、膝が痛くて腫れている方がいました。仕事も思うように動けず、友人との旅行も「階段の上り下りが怖い」とためらっていたそうです。半年間の治療を続けた結果、膝の腫れが引き、正しい体の使い方も身につけることができました。最近、その方から「京都に行って神社の階段も登ったよ。おいしいものもたくさん食べたよ」とLINEでご報告をいただき、とても嬉しくなりました。
習慣を変えるには「相手を否定しないこと」が重要
- ― 経営される中で、最も大切にしている考え方や価値観についてもお聞かせください。
- 井上氏: やはり相手を否定しないこと、ですね。慢性的な痛みの原因は悪い習慣にあるのは事実ですが、「あなたの習慣が悪い」と直接言われてしまうと、誰でも聞く姿勢を失ってしまいます。だから、悪い習慣が生まれた背景も認めた上で、改善のために必要なことを伝える姿勢を意識しています。
- ― 生活習慣へのアプローチは難しい印象ですが、どうアプローチされるんでしょうか?
-
井上氏:痛みの原因を患者さんが理解し、改善後の体の変化も理解してもらうことが大事ですね。例えば 「寝る前のスマホはやめてください」と急に言われても、誰も従いませんよね。でも、その痛みの原因や、続けるとどうなるのかを理解してもらえば「じゃあやめてみようか」と変わります。
患者さん自身が「生活習慣を変えよう」と思うようになる説得力も大切です。それは僕の普段の行いや生活習慣にかかっているかなと思っています。
小学生へアプローチし、地域の健康意識を引き上げたい
- ― 今後はどのような顧客層にアプローチしたいと考えていらっしゃいますか?
-
井上氏: 今後は、小学生の世代にもアプローチしたいと考えています。子どものロコモティブシンドローム(運動器症候群)の造語として「子どもロコモ」という言葉があるほど、運動能力の低下が問題になっているんです。
スマートフォンやゲームの普及、遊ぶ場所の制限で、運動できない子が増えていて、こういう子どもたちが大人になると、20代で腰痛になったり早い段階で生活習慣病が出てくるようになってしまうんです。その悪循環を断ち切りたいと考えています。
また、小学生へのアプローチは治療だけではなく、運動指導やかけっこ教室などの開催も計画しています。店舗拡大、訪問鍼灸の充実(ご高齢の方への訪問施術)、そして同じ考えを持つ仲間を増やして、地域に住む方々の健康意識と運動レベルを引き上げていきたいです。
体が楽になれば、人生の楽しみは倍になる
- ― 最後に、読者の方々へメッセージをお願いします。
- 井上氏: 「体が楽になると、人生ってこんなに楽しいんだ」ということを多くの方々に伝えたいです。意外と健康は後回しにされがちですが、痛みがなくなり、体が軽くなると、日々の楽しみが倍になるんですよ。その気づきを今後も届けていきたいと考えています。
- ― 同業の経営者の方々に、伝えたいことはありますか?
- 井上氏: 健康をサポートする仕事には、本当に大きな可能性があります。単に「痛みを取ればいい」という考え方では足りない。患者さんの人生全体をサポートできるし、実際に「人生が変わった」と言ってくださる方もいます。痛みが改善することの先に、どんな人生展望があるのかを一緒に考えて向き合ってくれる、そんな経営者が増えると、僕自身もこの仕事をもっと楽しく続けられると思います。
鍼灸整体ハリデイズ
体が楽になると、人生が変わる。
東京都八王子市の鍼灸整体サロン。慢性的な痛みや体の不調を改善するため、痛みの原因を細かくヒアリングし、生活習慣の改善をサポート。おもに40代〜60代の顧客に注力し、単なる痛み改善だけでなく「人生の質的向上」を目指す。相手を否定しない姿勢で信頼を構築し、顧客の新しい人生への第一歩を後押しする。