IT導入補助金の活用事例と審査で採択されるポイントを解説
2024/08/05
2024/1/18
IT導入補助金への申請を検討している人の中には、IT導入補助金の活用方法を知りたい人もいますよね。また、どのような事業計画が採択されるのかを知りたい人もいるでしょう。
当記事では、IT導入補助金の活用事例を解説します。審査で採択されるポイントも解説するので、IT導入補助金に申請予定の人は参考にしてみてください。
なお、当記事はIT導入補助金の「公式サイト」をもとに作成しています。
目次
IT導入補助金の活用事例
IT導入補助金の活用事例には、働き方改革を進めるために労務管理システムを導入した事例や、経理業務の効率化のために会計ソフトを導入した事例などがあります。
事例 | 概要 |
働き方改革のため 「就業・勤怠管理ソフト」を導入 (建設・土木業) |
【経営課題】 タイムカードによる出勤管理で勤務時間が超過 【導入ツール】 勤怠・労務管理ソフト「就業大臣」 【成果】 残業時間の削減や有給消化が率増加 |
経理業務の効率化のため 「会計システム」を導入(製造業) |
【経営課題】 紙ベースでのやり取りや帳簿作成に時間と手間が かかる 【導入ツール】 会計ソフト「FX4クラウド」 【成果】 残業時間の削減や書類管理の負担軽減 |
事業拡大のため 「定期通販特化型カートシステム」を導入 (小売業) |
【経営課題】 市場の競争激化にともないリピーター獲得が必要 【導入ツール】 ECカートシステム「楽楽リピート」 【成果】 業務の効率化や働き方改革を実現 |
参考:IT導入補助金公式サイト「ITツール活用事例」をもとに株式会社SoLaboが作成
IT導入補助金では、ITツールの導入費用や関連費用が一部補助されます。業務のDX化やインボイス制度への対応で悩んでいる人は、IT導入補助金の活用を検討してみてください。
他にも、どのような種類のツールを導入できるのか知りたい人は「IT導入補助金で利用できるITツールとは?主なツールの一覧も紹介」を参考にしてみてください。
働き方改革のために就業および勤怠管理ソフトを導入した事例
IT導入補助金の活用事例のひとつに、建設業者が働き方改革のために「就業・勤怠管理ソフト」を導入した事例があります。工事現場で働く従業員が、タイムカードの打刻のためだけに出社や帰社することが常態化しており、従業員に負担がかかっている状態でした。
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参考:IT導入補助金公式サイト「ITツール活用事例>最新の活用事例」
ITツールを導入することで、工事現場で働く従業員の現場と会社の移動がなくなり、課題解決につながりました。また、これまで1日単位でしか取得できなかった有給休暇が1時間単位で取得可能となり、有給消化率も増加しています。
ITツールを導入して業務を効率化した結果、残業時間を1/3ほど削減でき、手作業で2日かかっていた勤怠管理業務も1日で完結できるようになりました。IT導入補助金は、ITツールの導入時に付随するサービス費用も補助対象であるため、コストを抑えて業務効率化が図れます。
IT導入補助金2023に申請する場合でも、人事や労務管理システムの導入を考えている人は、通常枠を選択できます。
なお、当サイトを運営している株式会社SoLabo(ソラボ)はIT導入支援事業者として申請サポートを行っており、採択率は90%以上の実績があります。無料診断では事業内容から申請のポイントがわかりますので、申請を検討している人はお試しください。
無料診断経理業務の効率化のために会計システムを導入した事例
IT導入補助金の活用事例のひとつに、製造業者が経理業務の効率化のため「会計管理ソフト」を導入した事例があります。事業規模に合わなくなった会計システムを使っていたことから、データ入力に時間がかかり、会計事務所とは紙ベースでやり取りをしていました。
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参考:IT導入補助金公式サイト「ITツール活用事例>最新の活用事例」
ITツールを導入することで、クラウド上で会計事務所との共有フォルダを作成し、リアルタイムでの会計データの確認が可能となりました。また、すべての経理書類の電子化が実現し、経理業務の負担軽減につながっています。
ITツールを導入して業務を効率化した結果、従来2カ月かかっていた試算表の作成が1カ月に短縮され、恒常化していた土曜出勤をなくすことができました。ITツール導入時のサポート費用にも補助金を活用できるため、運用もスムーズに行えます。
ただし、IT導入補助金2023では特別枠がありません。IT導入補助金2023を活用して会計管理システムを導入する場合は、通常枠やデジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型)を選択しましょう。
デジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型)の補助金額や補助率は「IT導入補助金2023のデジタル化基盤導入枠とは?PCやレジなどの対象経費も解説」を参考にしてみてください。
事業拡大のために定期通販特化型カートシステムを導入した事例
IT導入補助金の活用事例のひとつに、小売業者が事業拡大のため「定期通販特化型カートシステム」を導入した事例があります。電話やファックスでの受注や市場の競争激化による事業拡大の必要性により、新たなECサイト構築を検討していました。
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参考:IT導入補助金公式サイト「ITツール活用事例>最新の活用事例」
ITツールを導入することで、受注から発送までの一連の業務の自動化が可能になりました。他にも、決済方法の簡易化や、受注や解約に関するデータ解析が可能となるなど、業務全体の効率化につながっています。
ITツールを導入した結果、発送伝票や納品書の出力も不要となり、ペーパーレス化や作業時間の大幅削減を実現し、社員の働き方改革を進めることができました。
IT導入補助金を活用することで、ITツールの導入費用や運用および維持費用が一部補助されるため、コストや労力が少なく業務効率化に取り組めます。新たにECサイトの構築を考えている人は、IT導入補助金の活用を検討してみてください。
審査で採択されるポイント
IT導入補助金に申請する人は、交付決定において採択される(審査を通過する)ために、申請の際のポイントを確認しておきましょう。
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交付申請の審査は、審査項目と加点および減点項目をもとに、採択や不採択を判断されます。申請枠によって審査項目の内容が異なるため、交付申請の前に、該当する申請枠の審査項目を確認しておきましょう。
また、事業内容が生産性を高める計画であると事務局に認められない場合は、不採択になる可能性があります。交付申請の入力欄は、事業内容を記述する箇所が少ないため、申請者は簡潔に、ITツールを活用した場合の生産性や費用対効果の大きさを示す必要があります。
IT導入補助金に申請する際は、交付申請前に審査で見られるポイントを確認することで、採択される可能性を高められます。IT導入補助金で不採択になる理由を知りたい人は「IT導入補助金で不採択になる理由を特定して改善する方法を解説」を参考にしてみてください。
なお、当メディアを運営している株式会社SoLaboはIT導入支援事業者です。申請の相談をしたい人は、無料診断からお問い合わせください。
無料診断この記事のまとめ
IT導入補助金の活用事例には、労務管理システムや会計ソフトなどを導入して業務効率化を実現した事例があります。ITツールの導入費用や関連費用も一部補助されるため、DX化やインボイス制度への対応を考えている人は、IT導入補助金の活用を検討してみてください。
IT導入補助金に申請する際は、審査項目や加点および減点項目などのポイントを確認しておきましょう。事前に、交付申請前に審査で見られる項目を確認することで、審査で採択される可能性を高められます。